不機嫌なモノノケ庵/9話感想 人間にどう思われても構わない…。安倍と花繪の覚悟の差
2016/09/01
今回は大きなお屋敷でのお話です。珍しく次回予告でも妖怪の姿が登場しなかったので、どんな妖怪が楽しみですね(´∀`*) それでは、第9話「隔(カクダン)段」の始まりです!
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2016/09/01
今回は大きなお屋敷でのお話です。珍しく次回予告でも妖怪の姿が登場しなかったので、どんな妖怪が楽しみですね(´∀`*) それでは、第9話「隔(カクダン)段」の始まりです!
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今回の依頼人は人間と聞かされ、初めての状況に少し不安を感じる花繪。いつにも増して不機嫌な安倍と依頼人の元へ向かうと、ふたりを少女が出迎える。何もしていないのに部屋がガタガタと揺れる現象が起きるので、お祓いして欲しいというのが少女からの依頼だった。
安倍とモジャが妖怪の対応をするために、現象が起きている部屋に入る。花繪は一人で少女が部屋に入らないように見張りをすることに。除霊やオカルトに興味津々の少女に質問攻めに遇うも、妖怪についてはっきり答えられない花繪。この仕事で人間と関わることの難しさを痛感する。
安倍を待つ花繪の元に少女の母親が帰ってきた。除霊という行為自体を信じていない母親は、疑いの目を花繪へ向け、何をしているか、どうやって祓うのかなど具体的な答えを求める。一生懸命答える花繪だが、母親の目は変わらず何も分かって貰えない。
それどころか、安倍を否定し、このままじゃ人生踏み外す、こんな仕事辞めた方が良いと花繪に説教を始める。母親の言葉を真っ直ぐ向き合い受け止めた花繪は、安倍はちゃんと祓ってくれるから「信用して頂いて大丈夫ですよ」と笑顔で答える。その時、今までよりも大きな揺れが家を襲う。
好奇の目で見られたり、信じて貰えないどころか否定され説教までされて…。ふたりは本気でやっているのに…。本当に辛い気持ちになりました。でも、少女や母親の気持ちもわかります。突然やって来た知らない人が、自分に見えないものをどうにかすると言われても、素直に信頼する方が難しいですよねヽ(´Д`)ノ 両方の気持ちや立場がわかるから余計に胸が痛みました(´Д⊂
母親を振り切り少女の部屋に着くと、部屋の前で少女が呆然と立っていた。部屋から出て来た安倍はあと一歩のところで少女がドアを開けてしまい妖怪が逃げたと説明する。モジャを先頭に妖怪を追いかけるふたりだったが、揺れが止まり妖怪がどこかへ隠れてしまった。
少女の部屋以外も探す事になり、安倍と花繪は他の部屋へ入る許可を貰いに母親の元へ。しかし、母親は訳の分からない状況に怒り、今すぐ家から出て行けとふたりに告げる。一生懸命説明したのに、お遊び呼ばわりされ怒った花繪が言い返そうとすると、安倍が母親に頭を下げて、不手際を詫び続けさせて欲しいと伝える。頑なに拒否する母親も段々大きくなる揺れに動揺し、仕方なく早く対処してとふたりに命令する。
廊下に出るとさっきとは全く違う光景が広がる。揺れが動く方向に走って追いかけるふたりとモジャ。さっきまで明るかった家の中が見る見る恐ろしい様子に変わっていく。
揺れを追うと、再び少女の部屋に辿り着いた。部屋の前に居た少女は見えない何かが部屋の中に入っていったとふたりに伝える。さっきよりも厳しい口調と表情で絶対に中に入るなと少女に念を押した安倍。そして、花繪とモジャと部屋の中へ。
真面目にやっているのに、全否定され出てけと言われたら、私だったら花繪と同じ行動をとると思います。安倍さん、格好いい(つд;)
今まで何度も同じような状況になって、結果この方法が一番良いと知っているからこそ、すぐに頭を下げられたのだと思いますが、それもまた悲しいお話ですね…。今はとにかく妖怪を無事に祓ってあげて欲しいです…。
部屋に入るとベッドの下に妖怪が隠れていた。安倍は、妖怪が偶々この家に迷い込んでしまい、人間が恐ろしくて怯えているのだと花繪に説明する。安倍が驚かせてしまったことを謝り、説得するも妖怪の震えとその震えによって起きる家の振動は止まらない。仕方なく落ち着くまで待とうとした。
妖怪の事情を知った花繪は、ベッドの下を覗き妖怪に向け話し始める。自分もモジャに出会い取り憑かれた時は怖かったこと、でも寂しかっただけだと知って今では友達になれたこと、安倍も花繪も人間だけどちゃんと怖がっているってわかっているから大丈夫だと、ゆっくり優しく語りかける。
すると、家の揺れが治まり、妖怪がベッドの下から出てくる。花繪の言葉を聞いて、安心したのか怯えた様子はもう無く、モジャとも打ち解け、最後は笑顔で隠世に帰っていった。
全て終わり、少女の母親に見送られる時、感謝はするけどもう二度と娘と関わらないでと冷たく当られたふたり。平然とする安倍だが、花繪は怒りを隠せずに居る。イライラを口に出す花繪に、好気の目で見られるのも、疑いの目で見られるのも、普通だから仕方ないと言う安倍。そんな安倍の態度に何でそんな平然としていられるのかと怒りをぶつける花繪。その言葉に平然と居られるわけがない、でもいちいち気にするのも面倒だと言い放つ安倍。
廊下の雰囲気や家を揺らす力から、大きな妖怪を勝手に想像してしまっていましたが、衝撃の可愛らしさでした(*ノ∀ノ) そして、最後は久しぶりの笑顔でバイバイでしたね(´∀`*)
人間が正体の分からない霊や妖怪を怖がるように、妖怪だって人間に怯えることもありますよね。今まで気づきませんでした。現実世界も同じなのでしょうか。私にチカラがあったら一度聞いてみたいです。もしモジャと花繪みたいに友達になれたら見える世界が変わるかもしれませんねヽ(*´∀`)ノ
今度は怒りを安倍にぶつけてしまったことを後悔し激しく落ち込む花繪。今日一面倒くさいと言われながらも、安倍は「俺はもういいんだよ。妖怪の為に祓えれば、俺はそれでいい」と伝える。立法の言葉を思い出し、安倍の覚悟を思い知る花繪。まだそこまで感情を割り切れないでいる自分と安倍の間には大きな差があることを痛感する。
屋上でモジャと遊ぶ花繪。モジャと遊んでいると嫌なことも忘れられる。妖怪の為に祓うってこういうことなのかなと自分なりに答えを探す花繪。そんな花繪を眺めながら、ミツチグラ様の「芦屋様は危険ですから」というセリフを思い出す安倍。恐れることより感情が入りすぎる花繪に僅かな不安を感じていた。
モジャと遊んでいる最中、携帯が鳴り、花繪が出ると電話は禅子からだった。内容はヤヒコが大変だから今すぐ寺に来て欲しいと。安倍も了解し、ふたりはすぐに禅子の寺に向かうことに。
寺に着くと、禅子父に遭遇する。怒りを見せる父に何も言えない花繪。部屋の奥では、禅子と一見大きくなったように見えるヤヒコが居た…。
そして、場面が変わり田舎ののどかな風景に。かかしのような妖怪が、繰り返し「ありがとう」と誰かに感謝を伝えている。「こんな幸せは他にはない、ありがとう」と……。
「俺はもういい」という安倍の言葉に、覚悟というより諦めのような気持ちを感じ、胸を締め付けられました。「俺はもういい」じゃあ花繪にはどうなって欲しいんだろう…。その答えはまだ安倍にもわからないのかもしれませんが、妖怪との向き合い方が違うふたりが良い意味で刺激し合ってちょうどみんなが幸せな場所があったらいいなと思わずにはいられませんでした(´;ω;`)
ヤヒコの状態も気になりますが、次回は最後に登場したかかしの妖怪が主役のようです。あの「ありがとう」という言葉は花繪達に向けた言葉だったのか? 色々気になりますね。
しかし、今回一番衝撃だったのは、次回予告の際に花繪が「晴齋の齋という字を見ないで書けるようになりました」というセリフです。「何ぃ!?」と思ってしましましたΣ(・∀・;) 次回までに練習しておきます( ´∀`)b では、また来週です( ・∀・)ノ
(saku)
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