アルスラーン戦記/10話から見る各キャラそれぞれの役割とにじみ出る皆の性格の良さ
9話ではアルスラーン一行にギーヴとファランギースが加わり、ようやくアルスラーン戦記の主要人物たちが集いました。
長かったような。短かったような。
カシャーン城塞に滞在した10話では、物語の後半に向け、それぞれの登場人物にスポットあてていた導入部から、いよいよアルスラーン一行の行動を追う物語の展開部へとシフトチェンジしたのが分かる回になっています。
それと同時に、各主要人物たちの役割というのもまとめられているチームワーク回でもありましたから、今回はそれについて、簡単ですが追っていきます。
ナルサスの知はやはり核
アルスラーンの相談役兼謀略の師匠。これはずっと変わらないでしょうね。今回も今後のことや城主ホディールの要求に関して意見を求められました。
それから、親交のあるダリューンや侍従のエラムはともかく、参入の遅かったギーヴにも指示。とくに何もなく受け入れられているところから、一行からのナルサスの知に対する評価は高い様子。
今度もナルサスの策・弁を中心に、一行がルシタニア軍を潜り抜けていくのが予想されます。
暗部役のエラム
ホディール城塞に常備されていた兵たちすべての弓の弦を切れる直前まで細くしていたエラム。
女装や投石での騎馬兵の撃墜など、これまでもそうでしたが、器用で俊敏な弓兵のエラムは偵察やスパイ、策の準備・施工などを行ういわゆる「暗部」の役割を引き受けているようです。
ただ、暗殺らしい暗殺を受け持っている描写はなく、それはナルサスに暗殺術を仕掛けたファランギースや、エラム同様に身軽でバルコニーから進入してきたアルスラーンの気配に率先して剣を抜いたギーヴに任されそうです。
またギーヴに関しては、その色男ぶりから、そういう方面で生かされる面もあるかもしれません。
紅一点のファランギース ギーヴとの漫才
一行で唯一の女性ということで、部屋も一人部屋になっていたファランギース。
今回は特筆すべき仕事ぶりはありませんでしたが、相変わらず弓は一流でしたし、唯一女性だという点、その美貌を生かせる仕事はありそうですね。
「精霊(ジン)が申しております。我らは風を味方に付けたと」
あとは、ギーヴとの夫婦漫才でしょう。(笑)
ギーヴ絶対楽しんでる。(笑)
護衛の任と戦力の中心
「かーほーご┐(;´д`)┌」
その過保護な(笑)忠誠っぷり、道を切り開き、敵の大将を打ち倒す中心的戦力っぷりは健在。
それから今回の話の序盤でもそうでしたが、その名高い武勇をもってして、アルスラーン一行、王子が本物だと相手に知らしめる役割もあるようです。
ナルサスは3年前に辞めているに加え、アンドラゴラスからも不興を買っていましたし、他の3人は無名ですからね。
仲間たちに見捨てられないように頑張る王子
そして主人公でもあるアルスラーン王子は今回は悩みっぱなしでした。
その度に落ち込んでしまう繊細ぶりを見せますが、自身の失敗は別に、諭すようにナルサスは言います。
「殿下は大道を歩もうとしておられる。是非その道をお進みください。」
絵的にちょっとデジャブなのですが(笑)、それほど印象つけたかったのかもしれません。OPの最初でうずくまっている姿が登場していますが、実際これがアルスラーンの役どころでもあります。
こうして見ると、アルスラーン自身も頼もしいと吐露していますが、本当に仲間に恵まれているなぁと思います。
一人くらい、王子の繊細さ、世間知らなずさに愚痴の一つもこぼしても違和感はないと思うのですが、皆そんな素振りは見せません。「戦記もの」ということで、王族には忠実である時代背景を多分に意識させているのもあるのでしょうけど、才に秀でた者の悟りと孤独からくる慈愛、性格の良さがひしひしと感じられます。ギーヴも、ファランギースが忠実に仕えてなら安泰そうですしね。(笑)
単に優しいアルスラーンに影響されているだけなのかもしれませんね。
「東へ。ペシャワールへ向かう」ついにキシュワード満を持して登場?
アルスラーンがこれから何を感じて、どう決断していくのか。見所ですね♪
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アルスラーン戦記
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