甚大な被害

大敗を喫したアトロパテネ会戦。
大将軍のヴァフリーズ、ギーヴの矢に射られたシャプールを始め、マヌーチュルフ、ハイル、原作では苦悩の末ヒルメス側についていたサーム、そしてガルシャースフなど、戦死者は多数。

12人任命されている万騎長にいたっては、消息不明のクルプ、クシャエータを含めれば7人も殉職し、そしてダリューンの離脱もありますから、パルスは半壊どころか壊滅的状況に陥ったことが改めて分かります。国王・王妃も捕らえられてしまいましたしね。
その隻眼の先に
そんな国の存亡の危機を導いた大戦を、万騎長のなかでただ一人生き残ったクバード。

酒飲みで、身の丈ほどもある大剣を担ぐなど(槍も強い)、一見すると豪放磊落な酒飲み親父の将といった風情ですが、アンドラゴラスが逃げたと聞くや否や、王を批判し、今度の身の振り方を吐露する理性的な一面も。

「やめたやめた!もはや誰のために戦うというのだ! ……国を守るべきはまず王の義務。それあればこそ王は王としての権威を持つ。もはや王は王たりえず。我らとて同じことだ。」
印象的なこの言葉ですが、(実際はヒルメス一党の策略だったのですが)クバードは、無敗を誇っている王の、だからこそ持ち合わせている弱い面を看破し、こういう敗戦の未来をかねてより懸念していたのかもしれません。

ファランギースをギーヴと取り合う
そんな親分肌のクバードですが、アトロパテネ会戦後は各地を放浪。後、アルスラーン一行に加わります。
アンドラゴラスが復活した際には一応アンドラゴラスの下につくものの、忠誠心はもはやなく。アルスラーンが即位したパルス国では十六翼将となり、大将軍格となっている頃には、ファランギースを楽しく(笑)とギーヴと取り合っています。

どちらもファランギースは相手にしないのですが……w
クバードがファランギースに酒飲み勝負で勝っていれば、二人が仲良くなれたかも? いや、無理でしょうね。(笑)
【追記】
実際はシャプールが年上なんだそう。
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アルスラーン戦記
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