リーシャに仕返しはできない
次回の11話、12話で展開されるヘイズを中心とした帝都奪還計画。
元帝国大貴族だったラグリード・フォルスは、セリスティアと親しかったサニアとともに、ヘイズの最たる部下の一人として、ルクスの前に立ちはだかります。
ただ、強化されたエクス・ワイバーンを用い、パワーアップして復活を果たしたとはいえ、やはり序盤に出てきた敵役。帝都奪還計画の“仕込み”通り、幻神獣と反乱軍を率いて新王国軍を壊滅させることができたものの、ルクスのこれぞ最弱系主人公とも言うべき策略家の一面の引き立て役に終わり、復讐は適わず。
それでやられなかっただけまだマシかもしれませんが、次なる相手のフィルフィ戦でもやはり、こっちはルクス戦よりもぼこぼこにされてしまいます。アニメでも描くのなら、立ち位置とか戦闘内容とかそんなに変わらないんじゃないかなぁと思います。
ラグリードという愛されキャラ?
でもそんなラグリートですが、個人的に面白い敵だなって思います。
なぜって、元大貴族で、アーカディアの王族と同等の権力を持っていたために没落したという状況はルクスと似ていますから。
残念ながら彼の物語は、“尺がもっとほしかったアニメ感”によって、ほとんど描かれることはなかったのですが、もし旧帝国が滅んでいなかったらルクスが一生頭のあがらない相手だったと思うと、ルクスよりも落ちぶれてしまったわけで、ラグリードのルクスに対する復讐心は結構あってもいいと思うのです。
でも、ラグリードには、「復興した帝都で王らしく振舞えればいい」という願いしかありません。
「作られた強者だと? 演じているだけの道化だと? それがどうした? 結構じゃないか? 俺はヘイブルグの旗下の元、この国で公然と皇帝としての権力を振るえるようになる。この国の財産と愚民どもを弄び、気ままに暴虐の限りを尽くせる。俺は謙虚で利口だからな。皇帝の格だとか誰かに認められるだとか――そんなものには初めから興味はねえ。ただ俺が楽をして、お前らを屈服させられればそれでいい」
謙虚という言葉通り、そこには「愚王」しかないわけですけど、願いが叶うかそうでないかがすっぽり抜けている彼の願いはある意味純粋とも言えて、かといって、部下をすぐに処刑したり、女性に対するどうしようもない性的嗜好の数々などの、残虐な王の姿は言うほどありません。
ただただ、愚民と呼ぶ国民と部下を弄ぶことにほくそ笑むだけの、おそらく飽きっぽい、やはり大貴族の息子らしいキャラなのですね、ラグリードは。(幼少時代、可愛いしね。(笑)壮絶な過去を持っているヒロインたちと同じく、結構かわいそうな悪役かも。)
愛されキャラになったかもしれない?
だからこそラグリードには、一途な愛に弱い、いわゆる「愛されキャラ」の素質があるのかもしれません。
個人的に、主人公に何度も立ち向かってはやられてしまう役にもできるタイプの悪役だと思います、ラグリード。(笑)
それが反映されているのかは分かりませんが…製作陣の手によって、11話では城乃内くんになって帰ってきています…ww
つくづく、最弱無敗の神装機竜は、もっと長いスパンで見たかったなぁと思います。(笑)
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最弱無敗の神装機竜
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