最弱無敗の神装機竜／未来予知も奪われたら終わり　状態異常戦を繰り広げる渋い機竜の簡単な解説

機竜は純粋に古代の兵器だった

最弱無敗の神装機竜の舞台は、近世ヨーロッパそのものですが、近未来なメカの機竜があるように、実際は近世ヨーロッパと近未来の混合した世界です。


機竜が遺跡から発見されたのは割りと最近で、十数年前でした。機竜は発見後、主に貴族や王族たちの手に渡り、最強の兵器として扱われる一方で、その動作の仕組みなど究明に苦心しましたが、未だに多少修理ができる程度にしか判明していません。


▲ その点、オリジナルの機竜を作れてしまうリーシャは、そうした技術解明の限界を知っているルクスから天才と評される

これは自分たちの文明がかつての文明に劣るということを指しますけど、古代の国の「文明が発達してしまったがために争いが起きて滅びた」という背景によって、必ずしも古代の文明を肯定する結果とならないのは、最近だとグレンラガンのように、この手のメカファンタジーの流行でもあります。


その上でいかにして平和な世界を築けるのか、というのは昔から存在するお馴染みの壮大なテーマであり続けましたが、没落王子で今を生きることに必死なルクスやフィルフィ、クルルシファーなどの壮絶な過去を持つヒロインたちは、そんなことを考える暇を持てずにいて、それがメカな最弱無敗のハーレムアニメな要素、もとい「異端児」としての側面を強めていると言えるでしょうね。（もちろん、今後そうしたメカファンタジーとしてはスタンダードな設定が深められる可能性も十分にある。）


▲ それは言わば百合アニメでもあったシムーンのように、「男のロマン」から遠い場所にいるメカアニメともいえる

ただ、機竜は国の力を象徴する存在でもあり、貴族たちや王族はその力を欲してやみません。遺跡には幻神獣という存在が出現することもあり、危険は多分に存在しますが、新しい強い機竜を手にするため、最弱無敗の人々は「遺跡調査権」を国外対抗戦の商品として賭けています。

神装機竜と汎用機竜の違い

そんな背景を持つ機竜には、神装機竜と汎用機竜の二つに分けられます。（あまり使われないけど、両者まとめて装甲機竜と言う。さらに機竜のタイプ別に分けると、機動性に優れる飛翔型（ワイバーン）、装甲の厚い陸戦型（ワイアーム）、索敵や支援、修復能力に長けた特装型（ドレイク）の3種類がある。）

冒頭にも書きましたが、神装機竜には「神装」という強力な特殊能力を持ちますが、体への負担が大きく、操縦が非常に難しいという特徴があります。


▲ ティアマトは特に消耗の激しい機体で、リーシャは特殊武装と神装一発撃つだけで大分疲弊してしまう

逆に汎用機竜は神装を持たず、機竜の性能も神装機竜に比べたら著しく落ちる反面、負荷が少なく操縦もしやすいので、いわゆる兵卒な機竜乗りが扱ったり、機竜乗りを育てるための練習機として扱われています。


▲ ティアマト以外全て練習機である汎用機竜

どちらが強いかは言うまでもなく神装機竜ですが、神装機竜の「神装」や武装が著しく体力・気力の消耗を強いられることから必ずしも万能というわけでもなく、ルクスのように優れた操縦技術や戦術眼があれば、汎用機竜でも回避・防御し続け、スタミナ切れに持ち込むという戦法もできなくはありません。（基本的にはあり得ない方向ですが…ｗ）

相手の神装を封じあう渋い戦い模様

メカアニメということで、注目したい機竜同士の白熱するバトル。


それは「神装」という強く、そしてド派手な破壊力を持つ神装機竜同士の戦いだと予想したいところ。

ですが機竜は、お互いの神装を潰し合うことが多く、心理戦や戦術的戦闘など、どちらかといえば渋い戦い模様が繰り広げられているようです。


潰し合うとはどういうことかというと、ティポーン（フィルフィ）の相手の神装を無効化する能力だったり、アジ・ダハーカ（バルゼリッド）や、夜刀ノ神（切姫夜架）の触れた箇所を中心に相手の機竜の能力や制御を奪うという能力のこと。

もちろん、ティアマトやバハムートのように絶大な破壊力を持つ武装でド派手なエネルギー波をぶっぱなす光景もたくさんありますが、ルクスだったり、セリスティアだったり、どちらかと言えば戦術的な戦いぶりが出来る方に軍配があがるようです。

この辺りの渋さもまた、「男のロマン」なメカに準じない所以かもしれませんね。

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