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最弱無敗の神装機竜/セリスティアの“初心さの誠実さ” バランス感覚に長けた最弱無敗の製作陣

      2016/04/18

早いもので最弱無敗も7話に入り、後半に差し掛かっています。

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今回は水着回でしたね!

水着回というと、きゃっきゃっウフフしているのが常ですけど、近頃のハーレム的お決まり展開の風当たりの強さから、見せるところだけ見せてさくっと終わらせるのも通例。

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もはやアニメ全般にも言えそうな、物語序盤における“テンプレの洗礼”を受けた最弱無敗もそのようで、リーシャの下腹部の紋章と、6話に続いてのセリスティアのクローズアップという、最弱無敗特有の要素の最低限に留まっていました。

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▲ 唯一きゃっきゃっウフフしてた人(超ローテンションで)

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▲ ルクスの女装水着は新しいし、ちょっと見たかったなぁ…ww

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恋愛に疎い騎士団長と、聡明さで空想に花咲かせてしまう伯爵令嬢

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「お言葉ですが学園長。私たちは強化合宿の名目で島に来ているのですよ」

身内だったり、気心が知れていたり、はたまた助けられたりもしているので、基本的にルクスに気を許している合宿のメンバーたち。

セリスティアも自身のかつての師がルクスの祖父ということで、本来であれば彼女たちと同じく気兼ねなく楽しみ半分鍛錬半分で満喫しているところでしょうけど、女騎士団長の面子と、過去の負い目、年下のルクスを戦いに巻き込みたくないという自分に貸した責務からそうさせません。

ですがそうした強い責任感は、ルクスが自分をも上回る強さを示したことでひとまず開放されます。

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そこにはやたら頬を赤くして、声が上ずるようなお馴染みのチョロインっぷりはなく、ただただ恋愛に純朴で素直な、普通の女の子らしい誠実さがありました。

ブレない安定した展開

先日の記事では、セリスティアのキャラをダメだしとはいかないまでも、雄々しさだとか、凛々しさだとか、騎士団長らしい迫力が少ないという内容を書きました。

ぼちぼち終盤も近いですし、いわゆるシリアス担当という面をセリスティアに持たせて勝負してくるかと思いましたしね。でも実際は最弱無敗という独自の色を出すための全体のバランス、もといキャラクター(多人数ヒロイン)アニメという面を考えて、踏み切らなかったようです。

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▲ 唯一とも言える、“出ていた”リーシャの演出シーン

それを保守的だと言えばそれまでなのですが、セリスティアの場合は、逆にヒロインの中で唯一一般人な過去を持つヒロインということで、現実的な、等身大のキャラクター像が描かれるにいたっています。

性格の真面目さ、上にも書いた恋愛における朴訥さ、そのために単純にルクスを男の子として好感持ってるだけという言わば「初心さの誠実さ」は、近年のキャラクターのイロモノっぷり、ゲスさからしてみれば非常に印象的でもあって。終わってみれば、そんな騎士団長がどうとかいうレベルの話ではなかったなぁと思える可愛らしさがありました。(ある程度予測はしていたんですけどね。)

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“全くスレていないヒロイン”とはセリスティアに冠されるべき形容でしょうし、そのためにある意味では超絶マイペースのフィルフィよりもマイペースと言えますし、ド定番なためにネタキャラにもなっているお嬢様なリーシャよりもずっと目立つ天然キャラになっていました。(いわゆるインパクト大な盛り上がり回とは違いますが、最弱無敗を見る上、語る上で大事な話に今回の7話は多分に含まれると言えそう。)

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「それでも最後に先生は『お前は間違ってないよ』と言ってくれました」
▲ 常に敬語という微妙に多くはない特徴も短いシーンながら生きていた。(おじいちゃんイケメン)

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▲ オルゴール調の素朴で切ないBGMもとても合っていて

こうしたセリスティア、もといセリスティア回の仕上げ方を見るに、最弱無敗は、女性ファンはもちろん、理解不能なキチガイキャラが苦手なほっこりするアニメを好むファンのためのファンタジーアニメに仕上げるつもりなのでしょうね。(サニアとヘイズ、それからバルゼリッドも、1話のリーシャのように、もう少し迫力のある顔芸を披露出来たように思うし。)今流行っているアニメってこういうものだよって「ライトに」教える作品はそう多くはありませんから、やはり落第騎士の後輩的作品、もといGA文庫な作品なんだなと思わされるところでした。

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▲ この笑みじゃ男嫌いで通ってた方がずっと安全っていうね。(笑)

キチガイキャラ・カオスな展開は話題をさらう反面、主に公序良俗の面で口コミなどの広まりが大幅に封じられるため、短命となる作品も多く。そんな流行の最中、浮き沈みの少ないアニメ作りは、一見地味ではあるのですが上に書いたこともそうですし、特に制作側のラルケの将来的な意味では英断なのかもしれませんね。(それにしてもクルルシファーのキスのやらしさのなさ、映画のようなキスっぷりは何度見てもすごい。)

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これからどう繋げて、どうまとめてくるのか、そして切姫夜架の登場が楽しみですw

 - 最弱無敗の神装機竜

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