最弱無敗の神装機竜／クルルシファーが握る機竜の秘密　黒いリボンは正統派クール系ヒロインの証？【ネタバレ】

容姿端麗な令嬢

そんなクルルシファーは声の通り美貌な令嬢キャラですが、ユミル教国からの留学生でもあります。


「さっき学園長から用事を頼まれたの。だからちょっと彼を借りていくわ」

留学生らしく、周囲に流されない芯の強さを持ち、ルクスをいとも簡単にヒロインたちの範囲外へと連れ出す掴みどころのない淑女らしさを見せつつも、機竜乗りとしても随一の力を誇ります。


▲ 神装機竜＜ファフニール＞　装甲の美しい水色の通り、氷系の攻撃と完璧な防御手段を持つ攻守ともに隙のない機竜。特に神装の未来予知はチートクラスだけどその実TUEEE要素はそれほど多くない。


▲ 個人的にガンダムペーネロペーを思い出す機体デザイン

随一というのは特に「機竜適正値が学園内でズバ抜けて高い」ことを由来とする機竜乗りとしての才能としての意味で、もし同じ時間・同じ量の訓練をこなしたのなら、おそらく誰よりも強くなるポテンシャルをクルルシファーは秘めています。

ただ、機竜には操縦操作はもちろん、ルクスの持つ圧倒的な技量から、身体能力、単純なスタミナなども大きく影響してくるところなので、ヒロインの力関係のバランスもそうですし、なかなか難しいところでしょうね…ｗ

「ねえ、黒き英雄ってあなたは知ってる？」

クルルシファーは、機竜適正値がズバ抜けていますが、それもそのはず、彼女は機竜の発見された遺跡の生き残り、管理者だったからです。

古代の文明により何らかの処置が施されたパイロットというと分かりやすいでしょうか？つまり彼女は、機竜乗りとしてはこれ以上もない最高の人材なのですね。（一般的な人道に反さない範囲なら、もちろん、最高のパイロットとの間で子どもを作ること。）

管理者なのはどういうことかと言えば、その遺跡の奥深くに行くための「鍵」を秘めてもいる存在だからです。


▲ ”降って沸いた、あるいは発見した”ヒロインな、テイルズ・オブ・デスティニー2のリアラや、グローランサー4のフレーネ、エレメンタルジェレイドのレンなど

“降って沸いた、あるいは発見した”神秘的なヒロインたちには記憶がないのもお決まりでした。そういう意味では、クルルシファーはその管理者としての記憶がきちんと備わっているので、ちょっと変わっているヒロインと言えるでしょうね。

それでもそんな生い立ちのために、親とは養子以上の存在になれないのも事実。義兄にもその有能さに嫉妬され、あまり上手くいっていません。それらを悩みにしているクルルシファーは、その完璧さとのギャップもあってひどく人間的です。黒き英雄を探しているのも、「そんなに強い機竜乗りなら私と同族かも」と、その孤独を埋めてくれる存在を求める理由からでした。

クルルシファーの人間関係で悩む姿は冒険が終わっていないことも意味しますが、ある意味では、“降って沸いた、あるいは発見した”ヒロインたちの冒険を終えた後の姿とも言えるかもしれませんね。

印象的な黒いリボンの意味するところ

▲ 影で見守れるのは、その理性的な性格ゆえ

クール系ヒロインはどんな創作でも必ず一人はいるキャラですが、その実主人公の鉄板な熱血っぷり、子供らしさも影響してか、解説役という役はまわってきてもなかなかメインなヒロインにはなれないキャラでもあります。


アニメという、盛り上がりが重要な媒体では特にそうで、それでもどうにかしてメインヒロイン級に抜擢しようとすると、近年のカオスな感じがウケるのもあって、どこかぬけていたり、痴態・奇行を付与させたりとちょっと残念な感じなのが常。（ただロボットアニメにはクール系ヒロインは多くて、また、CRAYMOREのように主人公を準主人公にしたり、全てのキャラを戦う女性にすれば誰もがクール系ヒロインになれるという荒業もある。）

それを上手く昇華させたのがクーデレと呼ばれるヒロインたちかなと思いますが、それでもシリアスな作風というのを抜きにした正統派クール系ヒロインは多くはなくて。


自分を道具扱いしようとしたバルゼリッドを倒してくれたルクスにキスをして、その後もからかい続けるクルルシファーの正統派クール系ヒロインもとい淑女っぷりは、クーデレ扱いするには痴態が少なく、クール系ヒロインとしてのガチさがあります。


クルルシファーから頭のリボンを取ると没個性な感じがあるように、そのリボンには半分幻神獣なフィルフィと同じく作品の世界観を現す重要なヒロイン、正統派クール系ヒロインとしての自負があるかもしれないなぁと個人的には思います。

 - 最弱無敗の神装機竜

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