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鉄血のオルフェンズ/43話感想 マクギリスの野望、ヴィダールの正体、そしてギャラルホルンの闇が遂に明らかに!?

      2017/02/27


ジャスレイ軍を文字通り叩き潰し、宇宙と火星における全てのしがらみにケリをつけた鉄華団は未来を掴むため地球に向けて旅立ちます。

一方その地球ではギャラルホルンの行く末を案じる革命派が立ち上がり――いよいよ物語が最終フェイズに突入する機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十三話『たどりついた真意』のレビューです。

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力を求めて動き出す若者たち


ギャラルホルン地球本部施設が青年将校達のクーデターにより制圧される一方、宇宙ではラスタル麾下のアリアンロッド艦隊が集結を始めます。


その真っ只中、本部地下施設へと向かうマクギリスの姿がありました。彼の狙いは本部の地下――バエル宮殿に封印されたガンダムフレーム『バエル』。


かつてギャラルホルンを作った男、アグニカ・カイエルが乗り込んでいたとされるガンダムフレームの1番機です。

そしてついに封じられていた扉が300年ぶりに開く――しかしそこに天井を突き破って現れたのはヴィダールでした!


ヴィダール「やはり…ここに来たか」


ついにその仮面を脱ぎ捨て正体を現すヴィダール――いえ、そこにいたのは死んだと思われていたガエリオ・ボードウィンでした。


ガエリオ「バエルに乗れ」
マクギリス「てっきり止めるのかと思っていたが…俺がこれを手に入れることの意味。分かっているんだろう? それとも一度は死んだ身、何も失うものは持たないと?」

マクギリスの真意を理解し、その上で己の信念と理想を叶えるためにマクギリスとの正面からの対決を望むガエリオ。

しかしそこに鉄華団――バルバトスが乱入します!


強化改造されたバルバトスルプスレクス相手に劣勢のヴィダール。ついにガエリオは禁忌のシステム――阿頼耶識タイプEを発動します。


三日月「今の動き…知ってるヤツだ」

覚醒したアインヴィダールは覚醒バルバトス並の超高機性能を発揮。得意の蹴りを放ちます。見覚えのある蹴りに強敵の臭いを嗅ぎ分ける三日月もさすがです。なおアインが逆にガエリオ(の体)を動かしている状態なので、恐らくコクピット内のGはとんでもない状態になっているのではないでしょうか。


バルバトスと互角の戦いを繰り広げる覚醒ヴィダール。そしてついにマクギリスはバエルに搭乗、起動に成功します。


ギャラルホルンの象徴であるガンダム・バエルを手に入れたマクギリス。錦の御旗を手に入れたマクギリスの次の行動は…!?

マクギリス――もう一人のオルフェンの野望


Pixiv 月色火焔様

今回の話は徹頭徹尾マクギリスとガエリオのこれまでとこれからが描かれた回でした。

以前からウワサされていたマッキーの過去も遂に全貌が明らかに。やはりもう一人の孤児《オルフェン》説は当たっていましたね。


オルガや三日月の幼い頃と同様な孤児時代を過ごしてきた少年マクギリス。様々な苦難の時代を経て、自らの力で自他共にファリド家当主として認められるまでに成長した訳ですが、その心中の『力』への渇望は留まることを知りません。

その最終目的は力の究極点――『バエル』。ギャラルホルンの象徴であるガンダムフレームを手に入れること。あるいはバエルそのものに何か秘密の機能があるのでしょうか。


バエルに搭乗するため上半身を脱いだマクギリス。その背には阿頼耶識に似たプラグが…?

かつてのグレイスアインの研究を応用したものだそうですが、となるとヴィダールと同じ阿頼耶識タイプEかそれに類する人機一体化した人間とコンタクトするシステムなのでしょうか。であるとするなら、バエルの内部には一体誰が『搭載』されているのか…?

ギャラルホルンの闇


今回ギャラルホルンの旗機であるガンダムバエルが登場したことで、ギャラルホルンが潜在的に抱えている闇が明らかになりました。

ギャラルホルンを作った男という伝記が残されているにも関わらず、なぜセブンスターズの家名にカイエルの名がないのか。アグニカ・カイエルは戦中、そして戦後一体どうなってしまったのか。そしてなぜギャラルホルンは阿頼耶識を禁忌のシステムとして封印したのか。


マクギリス「300年だ…もう休暇は十分に楽しんだだろうアグニカ・カイエル。さぁ目覚めの時だ」

ギャラルホルン本部地下に隠匿されていたバエル。そしてマクギリスはまるでバエルをアグニカ自身の様に扱います。いえ、バエルこそが間違いなくアグニカ本人なのでしょう。

三日月の半身がバルバトスに囚われている様に、そしてアインの脳がヴィダールの一部として組み込まれている様に、アグニカもまたバエルと一つになっている可能性が高そうです。


そうなのであれば、かつてのグレイスアインや阿頼耶識タイプEの様な阿頼耶識をベースとするシステム技術がギャラルホルン側に残されている件も理解出来ます。阿頼耶識システムとその性能をフルに引き出せるMSさえあれば、人は圧倒的な戦闘力を手にすることが出来る――それは戦後のギャラルホルンにとって非常に都合の悪い事態になる違いありません。

もしかすると厄祭戦でMAを倒し戦功を稼いだというセブンスターズの序列そのものが実は……なぜなら当時の(真の)ガンダムフレームのパイロット達、本当の英雄達は全員ガンダムと一体化していたのかもしれません……


その不都合な真実を闇に葬り、セブンスターズは自分たちの栄華をその上に築いていたのかもしれませんね。

マクギリス対ガエリオ


仮面を脱ぎ捨て、立ちはだかることでガエリオは互角の気持ちでマクギリスに対抗します。しかしマクギリスの仮面――モンタークとしての存在と真の目的は未だに誰にも悟られていません。しかし気になるのはマクギリスが手にしようとしているアグニカの魂。果たして本当に彼はマクギリスの味方となりうるのでしょうか…? セブンスターズが歴史の闇に封じ込めていたものの正体が気になります。

バエルとアグニカが舞台上に上がったことでますます混迷の度合いを深める鉄オル世界。この先、鉄華団が迎える『あの日』が一体どういうものになるのか、その行方がますます気になります!

(ごとうあさゆき)

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