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鉄血のオルフェンズ/44話感想 マクギリスの大誤算で鉄華団は無謀な戦いの渦中に飛び込む!? 吹き荒れる愛の嵐!

      2017/03/08


決起したギャラルホルンの青年将校達反セブンスターズ派。それを裏で操るマクギリスは制圧されたギャラルホルン地球本部地下のバエル宮殿の扉を開き、遂にガンダムバエルを手に入れます。

ヴィダール――仮面を外したガエリオとの邂逅。そして宣戦布告。かつて友であった二人はそれぞれ己の信念に従い、今まさに対峙する機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十四話『魂を手にした男』のレビューです。

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時代のうねりが鉄華団を飲み込んでいく


クーデターに対しラスタル・エリオン率いるアリアンロッド艦隊は全部隊を集結、決戦準備を図ります。それに対するマクギリス麾下の艦隊規模は鉄華団を含めてもアリアンロッド艦隊の半数以下という状態です。


この劣勢を逆転すべく、バエルの名の下にギャラルホルンの残存兵力を掌中に収めようとするマクギリスでしたが……


しかし状況はマクギリスの思惑通りに運ばず、セブンスターズの残り2つの家門、バクラザン家とファルク家は動こうとしません。マクギリスに協力もしない代わりにラスタルにも加勢しない――つまり勝った方の尻馬に乗るというオトナの政治を謀ったということです。

銃口で脅かされる状態にも関わらず、なかなかの胆力ではありますけどね。


マクギリスの嫌う『政治ショー』でありながら、それを敢えて甘んじて受け入れるマクギリス。自身の行いに瑕疵があるのを後ろめたいと思っているのでしょうか。それともバエルにこの劣勢を撥ね退ける何か隠された『力』があるのでしょうか…?

マクギリス~その誤算と仕込み


今回残り2つの家門の想定外の行動により、麾下の部下と鉄華団だけしか戦力召集出来なかったマクギリス。

しかし元々戦力を当てにしていた素振りは敢えて見せていません。鉄華団をリザーバーとして確保していたのもその一つ。オルガにもそう強気で接するマクギリスですが……


オルガ「多少の被害?その多少の被害の中にゃ、俺らの家族一人一人がいるんだ。十把一絡げにすんじゃねぇ!」

マクギリスの不用意な一言にブチ切れ一発本気の拳を叩き込むオルガ。しかし逆にその行為を好印象と感じたのか、マクギリスは不敵な笑みを浮かべます。果たしてこの後、『腹を割って』話し合いが出来たのでしょうか?気になるところです。


イオク「申し訳ございませんでした!」
ラスタル「お前は愚かな当主だ」
イオク「返す言葉もございません…」

イオクを持ち上げ、これまでのギャラルホルンが築いてきた歴史こそが臣下の忠義の源泉であると得々と語るラスタル。


ラスタル「マクギリスは結局ギャラルホルンの伝説に頼った。しかし伝説と歴史は似て非なるもの。ギャラルホルンは確かにアグニカ・カイエルから始まった。だがその歴史はアグニカ不在の中で作られたものだ。周囲との調和、共和…個ではなく組織であるからこそ、成り立つもの。歴史を尊ぶなら、むしろヤツはアグニ化を否定すべきだったのだ」

ギャラルホルン、いいえ、セブンスターズの特権階級が紡いできた歴史――ラスタルはマクギリスがそれを最も否定し、ブチ壊したいのだということにまだ気付いていない様子です。もしくは『ギャラルホルンの一員であるマクギリスだから、いくらなんでもそこまではしないだろう』と、敢えて考えない様にしているのかもしれません。

マクギリスが望んでいるのは表向きこそ『腐敗したギャラルホルンの改革』ですが、実際はギャラルホルンがアグニカ不在で造ったこの世界、歴史の全否定なのですから。


謹慎も解かれ、戦列に復帰するイオク様。果たしてこの疫病神――敵にすると無能、味方にするとさらに無能になる、ステを幸運に全振りしたトリックスターの存在が今後の戦いにどう影響するのか…実に気になるところです。

それぞれの愛の形。寄り添う形


▲Pixiv うはな様

今回は戦争の準備が着々と進行する裏でマクギリスxアルミリア、アトラx三日月xクーデリア、雪之丞xメリビットといった恋人達(?)、それぞれの愛の形が描かれる構成でした。


兄ガエリオが生きていて、マクギリスに騙されていたことを知ったアルミリアは短剣の切っ先をマクギリスに向けるものの、やはりそれでもマクギリスを愛していることに気付き、自害を図ります。


マクギリス「アルミリア…君がたとえ死を願っても、私は君を死なせることはできない」
アルミリア「えっ…」

それを自ら傷を負ってでも止めるマクギリス。それは果たして友との『約束』だからでしょうか。それとも実は本心なのでしょうか。


クーデリアに背中を押されたこともあり、一歩関係を近づけるアトラと三日月。


クーデリア「(愛しています…三日月を。三日月だけじゃない、アトラさんを、鉄華団のみんなを…私の家族を…)」

そして遠く火星の地では三日月達の無事を願うクーデリアの姿がありました。

小さな個々人の想いを飲み込んで、怒涛の渦となる戦火の宇宙。果たして、その先に待っている未来はどんな形をしているのでしょうか。

『最後の戦い』――始まる!


ついに偽装が外され、『ガンダムキマリスヴィダール』として真の姿を現すヴィダール。やはり背中のエイハブリアクターは固有周波数を誤魔化すためのダミーでした。

厄祭戦後のギャラルホルンの旗機であったキマリスと厄祭戦時の旗機でありギャラルホルン創設の象徴であるバエル――ガエリオとマクギリス。ギャラルホルンの歴史を守る者と、ギャラルホルンを破壊し新たな秩序の構築を望む者――共に歩んだ親友は、どこまでも対照的な2人として対決する構造に描かれています。


そのため今回のクーデター編では鉄華団はやや蚊帳の外な空気になっている感が強いのも仕方ありません。マクギリスが運転するバスに相乗りしている形ですしね。

果たしてこれが本当に『最後の戦い』になるのか、またこの戦いの果てに何が起こるのか――次回はいよいよ決戦開始。激烈なモビルスーツ戦が楽しみです!

(ごとうあさゆき)

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