ラブライブ!サンシャイン!!/5話感想 堕天使様の願いは普通の女子高生になること!? 中ニ病でもアイドルがしたい!
ルビィと花丸が正式に加入したことで5人になったAqours。本格的なスクールアイドル活動を始めるも気になるのはランキングの順位ばかりで……
個性に悩む女子高生の日常を描くラブライブ!サンシャイン!!第五話『ヨハネ堕天』のレビューです。
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ルビィと花丸が正式に加入したことで5人になったAqours。本格的なスクールアイドル活動を始めるも気になるのはランキングの順位ばかりで……
個性に悩む女子高生の日常を描くラブライブ!サンシャイン!!第五話『ヨハネ堕天』のレビューです。
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▲ 今回のBGMは8月24日発売が決定したEDテーマ『ユメ語るよりユメ歌おう』デス!
今回のターゲットは新入生の津島善子(つしま よしこ)。ルビィと花丸のクラスメイトでルックスは良いのに重度の中二病を患っているザンネン系美少女。
しかし彼女は既に中二病の自覚があり、高校デビューを機にリアル女子高生ライフを送ろうと決意していたのです……
ヨハネ「あなたも私のリトルデーモンになってみない?」
だがしかし!
その野望は早くも入学初日で大失敗。夢は儚くも打ち砕かれてしまいました――
今回はランキング順位を上げるために『人気者になりたい』『個性を出したい』と苦心するAqours勢と『中二病の自分を隠して普通の女子高生ライフを送りたい』と願うヨハネ様の葛藤をクロッシングさせた構成です。
個性を探し求める展開は初代でもありました。恐らくタレントを目指す者が一度は必ず通る道なのでしょう。
入学早々やらかしたヨハネ様ですが、花丸のフォローもあって不登校症は何とか回復、再び登校する決意を固めます。
花丸のサポートを受け(?)、必死に普通の女子高生『津島善子』を演じる堕天使ヨハネ様。
しかしクラスメイトとの花の女子高生トークの中、うっかり地のヨハネ様が顔を覗かせてしまいます。
教室で堕天使装備フルカスタムをしてしまう善子、もといヨハネ様。ドン引きするクラスメイトを見て思わず我に返ります。
せっかくのやり直しの機会を得たにも関わらず、自らの行状でまたもやチャンスをフイにしてしまったヨハネ様。ひたすら落ち込みます。それもなぜかアイドル部の部室…というか体育館を占拠してますアイドル部(笑)
それにしても花丸ちゃん、意外と黒いですねぇ。途中でも止めてあげれば良かったものを、やり尽くしてからトドメを刺す形(笑)
『堕天使ヨハネ』の濃いキャラクター設定をAqoursに取り入れようと考えた千歌は善子をアイドル部に勧誘します。
早速千歌達はAqours with堕天使ヨハネとしてややゴスロリ調の新衣装でお披露目配信を行います。
そのエキセントリックさで一気にランキングをアップしますが……
配信された動画を見て怒髪天を突くダイヤさん。激しく持論を展開してお説教タイムが始まります。
彼女のしっかりしたスクールアイドル論から見ても相当な入れ込み具合がわかります(笑)いわゆる王道アイドル路線以外は認めないという感じなのは了見が狭い感じもしますが。
チョット変わった独特の個性付け、いわゆる色モノ路線のアイドルなんて界隈には大勢いますしね、『堕天使アイドルとその使い魔たち』というコンセプトも別にアリっちゃ~アリだと思うんですが(^-^;)
きゃりーぱみゅぱみゅとかPerfumeとかも出てきたばかりの頃はエキセントリックなキャラ扱いでしたしね。まぁ『ラブライブ出場!目指せμ’s!』が目標なら確かに色モノ路線は敢えて避け、実力勝負の王道路線で挑むべきでしょうけど。ビジネス的な話はおいといて(笑)
反省したヨハネ様は改めて中二病を卒業、津島善子として生きる決心をします。そしてAqoursの一同には感謝の言葉と共に退部する決心を伝えます。
この辺り(梨子も指摘していますが)彼女の複雑な心理状態が分かります。今の彼女にとってはヨハネが本来の姿。それでも世間体や将来のことを考えるといつまでもヨハネのままじゃいられないと感じているのでしょう。『善子』の仮面(ペルソナ)を被って普通を演じて生きて行かねばならない――そんな強迫観念に囚われているのが分かります。
梨子「どうして…堕天使だったんだろう?」
花丸「まる、分かる気がします……ずっと普通だったんだと思うんです。私達と同じで、あまり目立たなくて」
花丸「幼稚園の頃の善子ちゃん、いつも言ってたんです」
ちびヨハネ「私、本当は天使なの! いつか羽が生えて、天に還るんだ!」
ちびまる「ずらぁ~♪」
人は成長と共に承認欲求と自己同一性が肥大化。その中でも自意識過剰のあまり現実を否定し妄想の世界の虜になる――それが中二病と言われる症状です。極論を言えば人は大なり小なり中二病に羅患しているのです。誰だって自分は特別な存在だと思いたいのですから。
翌日、堕天使変身グッズを段ボール箱に詰める善子。グッズの処分、つまりヨハネからの卒業を行動に移した形です。
そこに現れるAqoursの面々。彼女達は改めて善子――いえ、ヨハネを勧誘しに来たのでした。
▲ これは聖地巡りが捗りそうなカットです(´∀`*)ネー
入部を迫られ思わず逃げ出す善子ちゃん。沼津の繁華街を港まで大縦断の逃走劇の始まりです。
キャラではなく、善子ではなく堕天使ヨハネとして輝ける場所。本当の善子が生きられる場所としてのAqours――その証がこの『黒い羽根』なのでしょう。
μ’sの活動の象徴が白い羽根だったことを考えれば、この黒い羽根は堕天使ヨハネとしての存在証明。μ’sとは異なる者、敢えてμ’sの背中を追わないスクールアイドル――そんな意味を含んでいるのかもしれません。
ヨハネは予想通りの典型的な中二病キャラでしたが善子のキャラが想定とは全く違う、実に素直な良い子でした。良い意味で裏切られましたね。これは今後人気が出そうです(笑)
そして花丸にも新たな一面が。善子と絡むとS気が倍増するのが新鮮です。
ダイヤ「鞠莉さん!」
鞠莉「どうしたんデスか?」
ダイヤ「あのメールはなんですの!?」
鞠莉「何って?書いてあった通りデース…」
ダイヤ「そんな…嘘…でしょ…?」
6人目、2年組と1年組が勢揃いして一段落のAqours。ところが同じ頃理事長室では風雲急を告げる展開が起きていました。鞠莉が送ったメールの驚くべき内容とは?
次回は「PVを作ろう」とはありますが、とてもそれだけで終わるとは思えません。それにここに来てμ’sとAqoursの方向性の違いも少しずつ明確になって来ました。
初代と同じく青春を駆ける少女達の成長物語を描いていますが、Aqoursはより主体的に輝ける場所を求めている感があります。次回からはいよいよ3年組の闇が明かされるでしょう。彼女達の失われた輝きをどう取り戻すのか、実に楽しみです!
(ごとうあさゆき)
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