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リゼロ(Re:ゼロ)/暴食バテンカイトスによるレムの植物人間化はリゼロの物語を進めるために【二人はよく似ている】

      2016/09/11

Re:ゼロから始める異世界生活の主人公はスバルです。

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「言質、とりました。もう引っ込められませんよ?」

主人公であるスバルが恋焦がれるから、メインヒロインはエミリア。そんな単純明快な図式は、レムというヒロインの登場により瓦解していきました。

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自信のない亜人の女の子

エミリアを押しのけるほどの鬼っ娘ヒロインレム、最初はスバルを殺しもしました。ですがそれは自身の辛すぎる過去と魔女教徒(魔女の匂い)というトラウマのため。

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「本当の姉様なら、もっとうまく…」
「かもしれなかったな。でも、いてくれたのはお前だ」


トラウマは、屋敷編でのスバルの主人公らしい言葉と行動の数々によって克服されました。これまで姉であるラムの居場所を守ることと、自信がないことを理由にアイデンティティを得るべく屋敷での使用人としての仕事にしか関心を持たなかったレムです。

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世界は自ずと広がりました。涙が止まらないほどにその黎明はレムの胸を打ちました。物語が物語なら、スバルにありがとうと言ってレムの物語はここで終わったかもしれません。ですが、レムの気持ちは、自分の閉ざされた視野を広げてくれたスバルに向かいます。

12話から21話まで続いたレムのサポートの果てに

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対してスバルの悩みは尽きません。それはそうです、騎士としての剣の腕や魔法の腕もなく、ユリウスや近衛騎士たちが見せた誇りらしいものもなく、また3章で浮上した自分がエミリアを王にするために直面した問題は、人間的な器の大きさにせよ、魔女教との戦いにせよ、高校生にとってはどれも大きすぎるものでした。

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約1ヶ月前まで、ゲーム三昧な日々を送っていた引きこもりの不登校生には荷が重すぎるものでしたね。(誰にも『死に戻り』の事情を打ち明けられなくて、結構なレベルの孤独さだしね。)エミリアとのすれ違い、喧嘩別れしたこともその孤独さに拍車をかけました。

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でもレムはそんなスバルを当初からよく見ていました。その想いは、ほとんど対話だった18話でも吐露されていましたね。

自分を救ってくれた“英雄”が苦しみ、あがき、もがいでいる――スバルに感謝し、おそらく初恋でもあるレムの孤軍奮闘は使用人時代の有能っぷりが発揮されてそれほど判断が鈍ることもなく、ですが実態は自分がたとえ死ぬことを厭わないほどの大恋愛でした。死に戻りで記憶が消えてもその行動が変わらないのだから、なおさらに。

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リゼロの世界のことを何も知らないスバルに知識を与え、膝枕で介抱してあげたり、戦いでの助力はもちろん、

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時にはスバルを自分のものにするチャンスを投げてまで奮起させました。気が狂った時も見放されなかったスバルは、クルシュも言ったように果報者です。

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この使用人らしいと言えばらしい、レムのスバル第一すぎるサポートは、王戦編での12話から始まって21話まで続きました。実はロズワールの指示でもありましたが、スバルは無事立ち直り、その心にレムの存在が大きくなりながらも、気持ちはますますエミリアへ。

ファンから「なんでレムを選ばないんだ」という野次を浴びながらも、白鯨戦を無事に打開。クルシュやヴィルヘルムたちから多大な感謝を受けながら、レムからも、ささやかすぎ可愛すぎる「言質」を取られます。

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恋愛は盲目、人の数だけ恋愛の模様は様々とはよく言ったもので、スバルはエミリアへの気持ちに正直でありながら、友達以上恋人未満という現代人らしい恋愛観の方はレムに注いでもいて、結局のところ夫婦のような仲睦まじさを見せる二人でもありました。

二人はよく似ている

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筆者は6話での「ピョン」にその暗示を見たりしましたが実際スバルとレムはよく似ています。

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ひたすら自分に自信の持てない二人、レムが情けないスバルを見守り、支えることに充実感を覚えるように、スバルもまた箱入り娘で付け入る隙のあるエミリアに気軽に冗談を言いながら守ることに気持ちが向かいます。

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その似通った、言わば共通の卑屈さ、人を支えることに存在意義を見出し、力を発揮する部分は、特にスバルをよく見ていたレムの方が実感していたところなのでしょうね。明確な違いと言えば男性であること、女性であること。それから、リゼロの命題に倣って働いた経験と時間の差でもありました。

ベストカップルと言えば、両者が全くの正反対の性質の関係が思い浮かぶところでもありますが、昨今の恋愛観は共通の趣味や考えを持った方が喧嘩をしなくてすむ・ブレがなくていいとはよく聞くところでもあります。

レムと共にエミリアを王にする物語の続き

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アニメでは最終盤ですが、そんな二人が紡いでいったリゼロの物語、スバルがエミリアを王にする物語はもちろんまだまだ続きます。エミリアが、ゲームではよくある亡国の皇女レベルだったらまだ楽だったかもしれませんが、果ては人々の嫉妬の魔女への認知を覆さなければならないなど、スバルの道のりは途方もないものです。

手厳しくいくなら、その険しすぎる茨の道のり、もとい縁の下の力持ちな英雄譚にスバルはまだまだ未熟だと。実際魔女教のことを知るためにはスバルには実際的な力がなさすぎではありました。

例によってスバルには一般人だからこそ怠慢も安寧も許されないとでも言うように、エミリアよりもずっと仲の深かったレムが眠りについてしまいます。次なる大罪司教たち、『暴食』の大罪司教ライ・バテンカイトスという新たな仇敵の出現とともに。

「今はただのひとりの愛しい人。――いずれ英雄となる我が最愛の人、ナツキ・スバルの介添え人、レム。覚悟をしろ、大罪司教。――レムの英雄が、必ずお前たちを裁きにくる!!」
「あァ、いい気概だ――じゃァ、イタダキマスッ!」(3章幕間『イタダキマス』より)

元々勝ち目のない戦いでした。レムはバテンカイトスにより「名前」と「存在」を抹消されてしまいます。17話の白鯨の時のように、スバル以外、誰もレムのことは覚えておらず、残酷にも、その肉体は綺麗なままで残しながら。

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この3章最後のスバルの受難ですが、製作陣による「きちんと演出する」という言を流れ流れて聞いた気がします。元々、エミリアとフェルトの二人のヒロインを1話にして殺したリゼロです。演出する可能性は高いでしょうし、最後の引きという、レムファンにとっては辛くもリゼロらしすぎる演出に仕上げてくるかもしれません。

レムを失ったスバルの邁進

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それにしてもレムの退出は、スバルに甚大な悲しみを与えましたが、その激情の様子はこれまでのスバルからしてみれば驚くほどに静かなものでした。1章から続いてきた現代人的で年齢相応なお馴染みの言動でもなければ、ユリウスに対して見せた半ばやけくそな気持ちでもなく、そうかといってペテルギウスに対して抱き、クルシュには狂人とも形容された禍々しいまでの殺意でもなくて、心にポッカリ穴が開いた、本当に掛け替えのないものを失ってしまったやるせない主人公の姿がそこにはありました。

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「白紙の親書だなんて随分と面白い趣向があったもんだわ」
▲ 親書は、レムが書いたことを指していた。(つまり、レムは親書が届く前にバテンカイトスに食われたということ。

レムの事の経緯を知った直後にはスバルは短刀で喉を突いて死に戻りましたが、セーブポイントは更新されていて、無駄でした。その後レムの「ヌケガラ」を誰にも触らせずに屋敷に安置させようとするなど、スバルには悪いけど、これまでと違う雰囲気と緊張感があり、とても読み応えのある展開に仕上がっています。

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▲ 雰囲気的にはやはりレムが殺された直後の15話でのスバルが浮かぶ

ただ涙に暮れるのではなくて、じたばたするのでもなくて、冷静に打開策を考えようとする。4章以降では、他のどの主人公よりもスローだけど、レムの想いをしっかりと受け取って道を探り、成長していく主人公ないしは恋人の姿がそこにはあります。後々、5章などは、あしらわれてしまったアナスタシアとも友情らしきものを築くことができますし、演説で人々を奮起するほどまでになっていきます。(短編集があるし、レムとのイチャイチャや平和な日々は短編の方で楽しんでねっていうのを感じ取れもする。)

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仮にこの悲しくもリゼロらしい結末をアニメで演出したとして、気になるのは今後です。リゼロは23日に9巻、そして翌月には10巻の立て続けの発売が告知されていますが、webの方では6章に至っている現在、レムはまだ復活していませんし、更新の目処もついていません。

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アニメ放送終了とともにwebの4章から読み進み始め、5章にもなれば、レムよりもリゼロの物語の先行きや、魔女たちのことや、スバルの正体を含めた他の様々な謎が気になるところでしょうけど、放映した2期の最終話でレムが復活するなら…それは感動的になるなぁと思ったりもします。(4章から以降の話をすごーくぎゅうぎゅう詰めにしなきゃいけないっていうちょっと非現実的な話なんだけどね。現実的なら3期か4期辺りでの復活でしょうね。長いなぁ(笑)。)あと最後に1期OPのRedo流したら熱い!

 - Re:ゼロから始める異世界生活

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