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リゼロ(Re:ゼロ)/活躍後、ロズワールとラインハルトは何をしていたのか 英雄剣士と龍の殺害を目論む道化師の目的

      2016/08/24

ライロズ_スバル2
ついに白鯨を討伐しましたね!

ライロズ_2
ヴィルヘルムの戦いもきちんと圧巻でしたが、集団戦ということで、緑色の剣閃をびゅんびゅん飛ばしていたクルシュをはじめ、リカードやミミ&ヘータロー、ヴィルヘルムの旧知の大阪のおじさん剣士など、みんな活躍する機会が与えられていましたね~!

ライロズ_スバル1
「ついてこいや。言っとくが俺はシカトできねぇ程ウザさに定評のある男だぜ?」

ライロズ_スバル5
▲ 高さ何百mもありそうな白鯨の角の先端に立ち、挑発もするスバルには「やるなぁw」と思いながら、清々しいまでのファンタジーらしさも感じた

ですが、白鯨の先には公式twitterも、松岡さんもお気に入りのひたすら気持ち悪い“ヤツ”が残っています。レムとラムはもちろん、村人までも惨殺しつくした無慈悲な魔女教の攻略にあたり、スバルは自身の黒歴史そのものでもあるユリウスを仲間として迎え、共闘しなければなりません。

ライロズ_スバル4
▲ ちょっと安心感すらあるこの皺顔である。(笑)

いずれ解決するべき問題、と言えばそれまでですが…今回は個人の戦いではなく、みんなと結託しての戦いでした。スバルの無茶はいつもとそれほど変わらないけど、レムとパトラッシュが、司令官のクルシュが、ヴィルヘルムやリカードたちがカバーしてくれました。

といっても、スバルが背負っていたものは決して以前より軽くはないでしょうね。けど、勝利の際には冗談の一つも言わず、ヴィルヘルムとクルシュには謙遜を崩さなかった辺り、「自信」と「その自覚」がふわふわしていた屋敷編直後である12話でのスバルとの違いが見えてくるし、レムと慎ましく勝利を分かち合う場面からはスバルという個人、男の子としての人間的成長の一幕が感じられるところでもあります。

ライロズ_スバル3
そうして、レムとのおでこコツンでパワーを得て、粛々と次なる戦いへ向かおうとしていた直後であったからこそ、黒歴史を見せ付けられてテンションを落とされた(台無しにされた)スバルのうんざりっぷりはそれなりで。(笑)

それでもようやくスバルにもライバル的存在ができる瞬間でもあるので、そのユリウスとの人気なやり取りがどう描かれるのか楽しみです。

…それにしても、これまでスバルを助けてきたあの二人の最強格は何をしていたのでしょうか?

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ラインハルト=「英雄にしかなれない男」

ラインハルト_3
最初のボス、エルザとの戦いで颯爽と現れたラインハルト・ヴァン・アストレアはまさに救世主でしたね。

序盤は最弱系主人公の物語色が強かったこともあり、期待の最強格の仲間とも目されていたラインハルトですが、残念ながらその後の目立った活躍・助太刀はありませんでした。

ライロズ_ヴィルヘルム2
「我が妻、テレシア・ヴァン・アストレアに捧ぐ」
▲ 最強格キャラという意味でもラインハルトの代わりと言えそうな、祖父にあたるヴィルヘルムと嫁であり元剣聖テレシアのクローズアップと活躍

ラインハルトは、作中きってのチートキャラでもあるので生々しく、丁寧でもあるリゼロの物語では活躍させにくいというのもあるでしょうけどね。(笑)

ラインハルト_5
「どうしてだ! 君はあの決闘で何を得た? 失ったものばかりじゃないのか」

そうかといって14話では、スバルがその目つきの悪さ、ないしは弱者らしい“下から目線”で同じKYの匂いを嗅ぎ取ったラインハルトという英雄への不信表明があったこともあって、その最後の出演はいまいち不憫なものになってしまいました。(リゼロのヒューマンドラマっぷりの一翼は担っていたけども。)スバルが無事に英雄になり、性格もようやく落ち着きを見せ始めた今のスバルだったらまた対応は少なからず違ったんでしょうね。

そんなラインハルト、スバルが必死に戦っている間何をしていたかというと、屋敷編ではロム爺とともにフェルトの身支度兼教育、王戦編以降は、アストレア家の本家へ挨拶に行っていました。

ラインハルト_6
「…余計なお世話だってんだよ」

アストレア家は、王都に引き返しても魔女教徒襲来に間に合わないほどの道程ということで、殺意に支配されているスバルは思わずラインハルトのことを「役立たず」と言ってしてしまいますが、ラインハルトが友人であるスバルのことを心配しなかったことを考えるのは難しいですし、同じ騎士のユリウスとスバルの関係や従来のアニメでの強者たちがこぞって主人公の手助けをしてくれる展開を考えると、寂しいくらいにリアルに描かれている二人の“強者と弱者”の食い違う関係でもあります。

ただひたすらその目的のために道化になった

ロズワール_3
「龍を殺す、その日のために」

ラインハルトと同じく、スバルの代わりに屋敷編のボスだったウルガルムを一撃で屠ったロズワール・L・メイザース。

ロズワール_2
ロズワールは外見こそピエロ(道化)ではあったものの、やはりラインハルトと同じくスバルに対して寛容で好意的な人物として描かれていました。特徴的な喋り方と子安さんの巧みなボイスの影響もあったのでしょうね、うさんくささは確かにありましたけど、ベアトリスにも敵対していたし、「気にするほどではない」という判断が十分与えられるくらいの安心感はひとまずありました。

でも最終的には「龍を殺す」といういくらか不穏な発言が飛び出し、これまでのそうした知的な優男のイメージが覆ります。

ロズワール_1
「君にも任せるよスバル君。エミリア様のことだけはしっかり頼むよ」

もちろんその発言の詳細は語られることはなく、ラインハルト同様、各章で最強キャラは一人までというルールでもあるかのように、何もなければおそらく12話で最後の登場となってしまうロズワール。

ですが、話が進むと、やがてもちろんその龍を殺す発言の裏側が語られていきます。

まずこの辺りは聡い人は察していそうだけど、スバルの成長をも含むエミリア陣営に益をもたらす行動の如何はロズワールが望んでいたものだったことが分かります。つまり、ロズワールはあえて王都にスバルを残し、その独断を黙認していたということですね。

ライロズ_スバルライロズ_レム
▲ この際、アルの衝撃発言同様アニメでは描かれなかったけど、実はロズワールはレムに対して、「スバルの意思は尊重するように」という指示をしていた

また、魔女教徒がエミリア陣営を襲うこともロズワールは知っていました。4章でスバルはその後見人でありながらエミリアをないがしろにする言動を詰問します。実際、その目論見・期待は、「何度も何度も頓挫していた」のだと。(この辺りの葛藤は相変わらず面白い。)

なぜロズワールは、エミリアを王にしようとし、スバルに期待をかけてまで陣営に勝利をもたらそうとしているのか。なぜ、龍を殺そうとしているのか。

ライロズ_ヴィルヘルム1
「俺は、お前を愛している!!」

それはヴィルヘルムが生涯をかけてテレシアの仇である白鯨の討伐を成し遂げたように、400年前、自分がかつて師事していた魔女の一人エキドナを復活させるためでした。龍を殺すのは、生前のエキドナの魂を封印しているのが神龍ボルカニカだから。

4章以降のスバル目線でいくと、ロズワールはそれほど識者には見えなくなりますが、そういうわけだったのですね。精神を肉体に移し変えてまで400年も異性を追いかけたとなれば、それは一つの盲目的な恋愛と大差ありませんから。また、これも察されていそうだけど、全てではないけどスバルが世界をやり直せることを知っている数少ない人物でもあります。

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