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リゼロ(Re:ゼロ)/エミリアとスバルのごたごた恋愛に目が離せない 世にも珍しいエルフ×正統派ヒロインは「くっ殺」なんて言わない

   

スバルの異世界生活が始まったのは、設定的な意味ではカドモンですが、原動力的な意味ではもちろん、待ち望んでもいた美少女ヒロインなサテラことエミリアでした。

エミリア5
その美貌っぷりは出会い頭にスバルの行動原理にさせてしまうくらい。スバルの恋愛の猪突猛進さ具合も窺えるところでもありますね。

主人公が主人公なら、ヒロインもヒロイン。

スバルがそのゴーイングマイウェイさ、道化っぷり、その他諸々で主人公として稀有な存在であるなら、エミリアもまた、エルフなメインヒロインとして非常に希少な存在です。

エミリア8
「うん…わかった。それで納得してあげます。やだ、ちょっとこっち見ないで」

エミリア_スバル
「俺のメインヒロインチョロインだ!」←w

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意外といない?正統派美少女ヒロイン

男性という生き物は、概ね女性という生き物に対して、自分の母親とよく似た、あるいは理想のタイプな女性の姿を重ねます。

そこには「自分の行きすぎた(馬鹿げた)行動を許してほしい」という子供の願いにも似た拙い感情論も潜んでいて、好意を寄せる女性にこれが受け入れられると、男性は幸福感を覚えるもの。

女性もまた、よしよしと、男性のそのプライドを刺激しない程度に頭を撫でてあげることで二人の関係は、家庭は、ひとまず円満と言えました。(だからおじさんは冗談ばっかり言うんですね。)

エミリア_葵
▲ 時代背景をも踏襲でき、日本代表とも言えそうな「藍より青し」の和風・正統派美少女ヒロイン桜庭葵

その時代がかった社会的背景の名残が生んだのが、(ロングヘアーな)正統派美少女ヒロインたちと言えますが、その温和な性格はとにもかくにもインパクトに欠けました。

現代人な主人公たちはツッコミたがりです。ツッコミ要素の少ない彼女たちは段々とその数を減らし、その純粋さや箱入りっぷりを切り取って天然系やお嬢様系、優秀さ故の孤独さにスポットを当てたヤンデレ系などに取って代わったと言えます。

エミリア4
▲ 美少女という設定ではないけど、立ち位置的には同じな乙女ゲームの主人公たち

エルフのヒロインもやっぱり珍しい

エミリア13
「いずれエミリアたんに相応しい強くて賢くて金持ちな男になった時には白馬に乗って君をさらいにくるよ」

エミリア12
「ハンカチ大丈夫?飲み水とラグマイト鉱石とそれからそれから…一人で寂しがらずに眠れる?」
「完全におかん目線?」


いつも微笑んで、いつもスバルを心配する母性豊かな(時々おバカに見える(笑)。)エミリアはそんな今では珍しい、SAOのアスナや七つの大罪のエリザベス、落第騎士のステラなど、若干見直されつつもある正統派美少女ヒロインなキャラ。

エミリア9
「も~~スバルのおたんこなす!」
「おたんこなすって今日日聞かねえなあ…」


▲ ツッコミ要素は流行遅れなワードを使うこと

またエミリアはハーフエルフでもあります。これまでエルフの扱いといえば、限りなく人間に近い容姿をしていながら、どちらかと言えば亜人種寄りの扱い。森林での狩猟生活などで培われた弓術などを用いて強力な仲間にはなっても、アニメのメインヒロインにはなかなか抜擢されてはきませんでした。

エミリア_ディードリット
▲ ロードス島戦記のディードリット。エルフなヒロインの立役者

その少ない一例に超がつく王道ファンタジーの「ロードス島戦記」や「アウトブレイク・カンパニー」というハーフエルフでメイドなアニメがあったりしますが、その気高すぎ、人間を下等だと信じてやまない代表的な精霊的な性格が災いしたのか、なまじ美人であるためか、アングラやアダルトな場所では、奴隷となっていたり、拘束された挙句に××されるというあまりにも不名誉な末路を辿ることもしばしば。

それでもロードオブザリングや人外ブームの肯定的な影響の甲斐もあってか、GATEのようにヒロインに抜擢されることも最近は増えました。スバルもそうだけど、エルフはRPGなどでよく登場するので、特にゲーマーに好まれるヒロイン属性とも言えるでしょうね。

記憶のすれ違いから生まれるもどかしい恋愛劇

エミリア2
エミリアは、いつも主人公を見守る正統派美少女ヒロインの希少性にしても、「くっ、殺せ」の次元にいない温厚な性格を持つエルフもといハーフエルフの掛け合わせからも、本当に珍しいメインヒロインと言えます。ただ、影が薄くなりがちという最近のメインヒロインの傾向をもエミリアは受け取ってしまっています。

それも仕方ありません、なぜって、スバルの奔走につきっきりだったのはレムでしたし、愛の言葉を囁くのもレム、そしてなによりスバルは危険から遠ざけるという名の下に皮肉にもエミリアを自分から遠ざけていくことになるから。

それにしても、恋愛にクールな世代の今では、割りと好意的に(ネタ的に)受け入れられたりもしている、いわゆる男子の女の子を守りたい意識がここまでストレートに詰め込まれている深夜アニメも久しぶりに見た気がします。

エミリア3
ですが、そこはリゼロ。『死に戻り』という誰にも明かせない予知紛いの能力のせいで、積もる想いとは裏腹に記憶のすれ違いからエミリアにはむずがゆい想いをさせてしまうし、ループ先の新しい展開、もとい『死に戻り』という能力をなかなか掌握できないためにスバル自身ももどかしい想いをする。(恋愛ルートとしては王道に、スバルがオラオラな1周目がいつもうまくいく。)

エミリア15
リゼロはスバルの主人公化計画な物語であり、レムに萌える物語でもありますけど、エミリアとスバルの二人を見ていると、ちゃんと先の展開が気になるむずがゆい恋愛物語でもあるんだと再認識されるところでもあります。

それこそ、どこかで聞いたような「時を越えた壮大な恋愛ストーリー」なんていうフレーズが、古いものに見えてしまうくらいは新しくて、微笑ましくもあって。それはエミリアのハーフエルフでありながらE・M・Tなヒロイン属性の珍しさがもたらしているのかもしれませんし、度々「記憶の出し入れ」に手間取って使い方を間違えるスバルの“おとぼけ”からきているのかもしれません。

エミリア16
「月が綺麗ですね」(屋内)

 - Re:ゼロから始める異世界生活

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