双星の陰陽師/19話感想 稀代の外道悠斗との決戦!それでも及ばず、紅緒はついにケガレの力を受け入れる…!
2016/08/26
たった1日の特訓を経て約束の時間、約束の場所に姿を現したろくろと紅緒。全ての始まりの地で行われる最終決戦――いよいよラストバトルが開幕の双星の陰陽師、第十九話『罪もけがれも』のレビューです。
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2016/08/26
たった1日の特訓を経て約束の時間、約束の場所に姿を現したろくろと紅緒。全ての始まりの地で行われる最終決戦――いよいよラストバトルが開幕の双星の陰陽師、第十九話『罪もけがれも』のレビューです。
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悠斗が待っていた場所、それはあの雛月寮の跡地でした。わざわざ亡くなった寮生の机の上に花一輪を飾る悠斗。この外道が憐れみの感情でそんな事をする筈もなく、禍野に花が咲いているとも考えにくいです。
恐らくわざわざ現世に出向いて花を入手して来たのでしょう。ろくろを煽るためなら労力を惜しまない悠斗くん。さすがのゲス王です。
悠斗の勧誘を拒否するろくろ。紅緒と二人、悠斗と戦う決意を改めて口にします。「もういらない」と吐き捨てる悠斗。ついに最終決戦の幕が切って落とされます――
紅緒「朧蓮華の舞、射程零距離反閇の型!」
悠斗「なんだ今のは。こんなものがお前の全力か?」
呪装もしてない素手で呪装剣を叩き折る悠斗、まさに圧倒的な呪力の差。間髪入れずろくろが裂空魔弾(7連弾)を叩き込みますが悠斗は軽く防御するだけで一発も直撃させることが出来ません。しかしそれは全て行動を読んでの釣りでした。
ろく「焔磊!」
紅緒「紅擲!」
双星「共振!裂空魔双《レゾナンス!スカイストライザー》!」
舐めプで真っ直ぐ突っ込んで来た悠斗にカウンター、共振で威力強化した裂空魔弾をぶっ込みます。たまらず防御して下がり、足の止まった悠斗に――
ろく「焔刃!」
紅緒「紅断!」
双星「共振!双覇暁哭剣《レゾナンス!ワールドエンドオーバーレイ》!」
今度は紅緒メインの剣技。共振強化した一撃を叩き込みます!
大爆発が炸裂しキノコ雲が天を突きます――それを遠くから興味深そうな視線で眺めている一人の人物。
かつて登場した婆娑羅の神威、紅緒の両親を殺した親の仇のケガレがまさかの乱入です。
怒濤の攻めにも関わらず、まるで無傷の悠斗。彼は双星だけが使える『共振』の存在も知っていました。禁呪の存在も含めて、一体どこからこれだけの知識を得たのでしょうね…?
ろくろ「星装顕符、焔!」
ろくろ「祓い給へ清め給へ、守り給へ幸メ給へ…喼急如律令!」
悠斗「呪力の解放呪装を同時に? それもケガレの腕に直接呪装するだと!?」
ろくろ「重奏陰陽術式、星方舞装《アストラルディザスター》!」
まさにとっておき。清弦からその想いと共に受け取った赤い呪符を発動するろくろ。ケガレの腕ごと力の解放と呪装を同時に行う星方舞装、そしてその必殺拳『流星の拳《メテオシュマッシュ》』を悠斗に繰り出します!
しかし巨大なビーム砲の様なその一撃すらも悠斗には防がれてしまいます。一気に接近して殴りかかって来るろくろを見て逆に驚く悠斗。右腕以外は防御呪装を施していないのでろくろの身体はまさに生身の無防備状態。
ろく「焔抵!」
紅緒「紅破!」
双星「共振!紅蓮流星拳《レゾナンス!クリムゾンメテオスマッシュ》!」
しかしこれもチャンスを生み出すための牽制でした。3度の発動、超至近距離からの共振強化の流星拳が炸裂!
ろくろ「悠斗…お前、全身がケガレに!?」
悠斗「力を抑えたままだったらそれなりにダメージを受けたかもしれないけどね」
人間形態ではフルパワーが発揮出来ないから力を抑えていたと舐めプレイ宣言をする悠斗。ケガレ繭良同様、こちらが本当の姿なのでしょうか。しかし連続の共振攻撃にさすがの悠斗もダメージを受けていたのでしょう、最初は「そっち」と戦力外に捉えていた紅緒のことを「速さだけの能なしが」「鬱陶しい」と言い、先に始末を考えます。
一撃を加え動きの止まった紅緒の足を「爆ぜろよ」と消し飛ばす悠斗。夕方アニメにしてはショッキングな場面です。
足を失い絶叫を上げる紅緒。そんな妹を足蹴に踏みつけ高笑いする悠斗の姿はまさにキングオブ外道といった風格満々です。
紅緒の髪飾りを奪い砕く悠斗。言葉と行動で紅緒の心を折りにかかります。紅緒を潰してろくろを手に入れる算段なのでしょうか。トドメを刺さないのは兄の優しさがどこかに残っているのか、それとも禍野でジワジワ死んでいけという弑虐心ゆえの行動なのでしょうか。
身動き出来ない紅緒に襲い掛かるケガレの集団。そこに現れ彼女を救ったのは意外な人物でした――
一方的にボコボコに殴りつつろくろに最後通告と称して仲間への勧誘を行う悠斗。ケガレと化した悠斗の目的は、日本に住む人間全てをケガレして喰い、その呪力を自らのものとすることでした。
陽の呪力と陰の呪力、そのどちらも手に入れ最強の陰陽師になる。それが悠斗の目的でした。
その頃紅緒の危機を救った神威は意外な言葉を彼女に投げかけます。
ろくろの身に迫る危機、そして紅緒に迫る神威のカウントダウン。究極の状態の中で紅緒は「ろくろと一緒に戦う力が、兄様を止められる力が、お前を殺せる力が欲しい」と決意します。まさに両親が殺された時のトラウマを、自らの決意することで乗り越えた瞬間です。
神威の提案、それはろくろと同じくケガレの力を身に宿すこと。それにより失った足を再生させるというものでした。
ケガレ堕ちの禁呪を紅緒に施す神威。薄れ行く意識の中で響くろくろの声。ケガレに魂まで汚染されていく中、紅緒は一筋の光明を自分自身の心の中に見つけます。ろくろの姿と共に……
紅緒「弱いことが罪だとしても、強さを求めることが穢れた欲望だとしても、ろくろと共に歩めるのなら私は…私は罪も穢れも受け入れる!」
神威「勘弁しろし…これは…ケガレと呼ぶにはあまりにも…美しい…」
それにしても婆娑羅にも美醜の概念があったことの方が驚きですね(笑)
光輝く紅緒の両足。確かにケガレと呼ぶにはあまりにも美しい御御足。つい『ふつくしい…』と呟いてしまいます。
まさに30分全編バトル三昧だった今回。ついに紅緒が自身の心と向き合い、ろくろへの恋愛感情を認識するに至りました。やっとスタートラインに立った…というところでしょうか。これで繭良と互いに互いの恋愛感情に気付けば面白いことになりそうです(笑)
レゾナンスモードの呪文が中二病チックに横文字系なのもいいですね。絶賛14歳ですし仕方がありません(笑)2年後には(内心)死にそうなくらい恥ずかしくなっているかもしれませんが。
次回でついに中学生編もラスト。罪も穢れも受け入れて、とうとう同格の存在になったろくろと紅緒――双星の陰陽師は果たして最悪の外道・悠斗を止めることが出来るのか? そしてそれを見届ける神威が取る行動は? 第1部完結の次回がとても楽しみです!
(ごとうあさゆき)
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