にゅうにゅうす

主にアニメの最新情報をお届けします。

*

落第騎士の英雄譚は一輝がコツコツ努力したように3つの見所を着々と進化させていった

      2015/12/19

落第騎士は終わりを間近にして3つの沸点を迎えました。

3つ_一輝
9話でのステラの工口パート。

3つ_珠雫
10話の劇場版並みの戦闘パート。

3つ_一輝1
そして、11話での後半全てがモノクロという映像演出のパート。

序盤でのラノベ的テンプレで騒がれていた頃が懐かしくもあり、良い意味で本当に同じスタッフが作っているのか?と疑ってしまうところ。

3つ153つ16
▲ 特にこのあたり(笑)

sponsored link


どのパートにも前哨戦的なものはあった

3つ3
ステラのイヤンと可愛いは落第騎士のメインでもあるので言わずもがな、9話までに多数散りばめられていましたね。

3つ_2話
頬まっかっか・熱気プシューも捨てがたいですが、前哨戦と考えると、やはり2話終盤でのお風呂での一幕。「まだ2話だよ!?」と、あまりにも早くそして“進みすぎている”お色気シーンは話題沸騰でした。

霊装_一輝3
戦闘に関しては、シンプルな打ち合いの一輝×ステラ戦から、カメラワークを駆使したビショウ・桐原戦、武術的な剣術を重視した渋い剣戟戦の絢瀬&蔵人戦と、それぞれ特色がありました。絡んできた男子生徒をいなすシーン、恋々と砕城の奮闘など、類似戦闘というものがまるでなく、メイン戦闘以外も粒揃いです。

3つ_モブ3つ_モブ1
▲ 戦闘シーンの構えなどの忠実さは、実際にアクションディレクターを雇っている成果でもある

3つ63つ8
巨大な氷柱を駆け、水牢弾を避けるシーンは、刀華には飛行能力はないのにさながら空中戦のようでもありました。10話の珠雫×刀華戦もとい魔導士×剣客戦は、水と氷、雷というグラフィックの美しさ、巨大な水の壁から分身までする珠雫の技のデパートっぷり、大盤振る舞いのカメラワークの遠近感覚、そしてまるで喋らない刀華をして倒すべき相手のプレッシャー感をMAXに。紛れもなく10話は、これまでの戦闘シーンの集大成と呼べるものへと進化を遂げていました。

3つ7
▲ 製作はSILVER LINKと主にアニメーション製作の協力を行うNexus(SAOや劣等生など)の二社共同で行われた

そんな戦闘以外の演出の点も多彩の一言。モノクロなOPと腹筋シーンをはじめとして、5話での虹色な噴水をバックにしたロマンチックなキスシーン、10話でのステラと恋々の謎のスポーツ(笑)など、話の要所要所で、話に見合ったテイストの演出を用意してくれていました。

3つ23つ_キス
11話の信号色を用いたモノクロ路線の予感という意味では、OPと8話での蔵人戦がこれにあたります。

3つ_8話

だけどあと1話しかないというぼやっとした感情

でも、落第騎士は残すところ1話です。

…筆者だけでしょうか?このアニメが終わる気配が全然しないのです。「え、もう終わるの?まだあるんでしょ?」って。

3つ10
そんな楽しみにしていた漫画が打ち切られたときのような気持ちを抱いたのは、おそらく上記のような、話が進むたびに進化する、あるいは別のもので魅せてくれる引き出しの多いスタッフの奮闘っぷりが起因しているのはもちろんです。

3つ13
▲ 約束は拳ゴツン。最後は頂点で戦うことを約束して

ですが、やはり大本は、落第騎士の根本的な魅力とも言える、今となっては非常に珍しい堅気なバカップルの行く末を見守る義務が、筆者の心にもきちんと芽生えたからなのでしょうね。(笑)自分の傍で、二人三脚で、そして最後は二人の対決で、七星剣武祭も当然制覇するのを魅せてくれるんでしょ?っていう。

3つ11
▲ もはやツンデレもチョロインも正しくない、まごうことなき正妻なステラ

ラストへの盛り上げ方のベクトル(「シリアス路線を用意して感動的な場面を容易する」)が、3つの創意工夫に上手い具合に隠れていたのもきっとあったのでしょうね。製作陣の意図が上手く隠されていたということは、作品の完成を意味します。純粋な完成度という意味でね。名作と謳われる作品の数々は、往々にして、その物語以外のことを忘れさせてくれます。(おそ松さんの大ヒットっぷりは、SNS的大ヒットと呼べるもの。)

3つ_op
OPのイメージは聴いた瞬間から大沼監督の脳裏から離れなかった

3つ17
テンプレだと揶揄されていた頃から、予感はありました。きっと、頑張るんだろうなとは。でも、ここまでの進化、今期のダークホースとまで噂されるレベルに到達するとは正直予想していませんでした。その成長劇には、血のにじむような努力と忍耐でようやく「無冠の剣王」と最愛の人を手に入れた一輝その人の潔さに感化されたスタッフの姿が、きっとあったのでしょうね。

3つ14
原作の売り上げは順調に伸ばしているようです。最終話の期待は、10話の超絶戦闘から高まらないというのも無理な話で、まだまだ健闘しそうです。

 - 落第騎士の英雄譚

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

落第騎士の英雄譚/蔵人回の演出の力の込め具合は有終の美を飾るための英断になるかもしれない 

ついに8話!倉敷蔵人戦がやってきました! 蔵人が連撃を攻め手にする騎士なので予想 …

落第騎士の英雄譚/舞台になっている多摩モノレールや中央大学はたくさんのアニメの聖地に

アニメ作品には、実際に存在する町並みをそのまま舞台にする例が多々あります。 落第 …

落第騎士の英雄譚/「雷切」東堂刀華 割とネタで新鮮なお母さんキャラは電化製品を触れるだけで壊す

一刀羅刹の記事でも触れましたが、落第騎士のアニメは一刀羅刹を披露する東堂刀華戦で …

落第騎士の英雄譚/最終話でハブられた桐原が大活躍してる…w とある書店の公式販促POP

とても綺麗に、人によっては懐かしい大団円を迎えた落第騎士の英雄譚。 だけどそこに …

落第騎士の英雄譚/炎使いからドラゴンそのものへ ステラがヒロインを通り越して怪物すぎる!【ネタバレ】

落第騎士の英雄譚のヒロイン、もとい正妻であるステラ・ヴァーミリオンの魅力と言えば …

落第騎士の英雄譚/2位の貴徳原、3位の兎丸に4位の砕城 実はきちんと強い生徒会メンバー

毎度おきまりの直前予告が入り、9話ではステラの甘~い誘惑とともに、原作通りの合宿 …

落第騎士の英雄譚/7話感想 綾辻絢瀬を演じた“画伯”あっぱれ!思わず息を呑む決死の剣戟戦

6話終わり間際で見られた次なる対戦者、綾辻綾瀬の不適な笑み。 そこから続いた7話 …

落第騎士の英雄譚/“剣士殺し”倉敷蔵人 「強者との『死合い』」これに勝る喜びはなし

5話での水着回、もといバカップル回は綾辻絢瀬という、次なる物語への伏線もちゃんと …

落第騎士の英雄譚/新宮寺黒乃と西京寧音はステラと一輝に似てる? 二人は学生時代Aランクだった

主人公とメインヒロインが主食なら、いわばそれ以外のヒロインは前菜やデザートの部類 …

落第騎士の英雄譚/10話で珠雫が使った技一覧【ハイクオリティすぎて把握できなかった】

選抜予選は今年度よりトーナメント形式。 数日に1回行われてきた校内戦では、伐刀絶 …