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鉄血のオルフェンズ/50話感想(終)失われた墓標だけが知る真実。鉄華団よ永遠なれ!

   


ギャラルホルンは鉄華団掃討作戦をついに開始。全滅を装った地下道からの脱出作戦と並行して時間稼ぎのモビルスーツ部隊の抵抗活動が始まります。

果たしてこの絶望的状況に三日月とバルバトスはどう立ち向かうのか――いよいよ最終回、鉄華団の未来を賭けた最後の戦いが始まる機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第五十話『彼等の居場所』のレビューです。

49話感想

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鉄華団、最期の戦い


圧倒的なGHの戦力の前に次々と倒されていく鉄華団MS部隊。そんな中でも三日月のバルバトスと昭弘のグシオンは果敢に抵抗していきます。

しかしその時間稼ぎが功を奏し、ついに地下道が開通。鉄華団の生存を賭けた脱出作戦が始まります。


三日月「おやっさんから伝言。トンネルの作業が終わってみんな移動を始めたって。そろそろ先頭がクリュセに着く頃らしいよ」
ユージン『そうか!んじゃ最後のひとふんばり…』
三日月「そうじゃない。みんながクリュセに着いたって終わりじゃない。仕事を果たせ。副団長」

いよいよ戦力が削られユージンは残存部隊を後退させ部隊再編すべく指揮を取ります。そこに撤退の命令を下す三日月。「オルガの命令を果たせ」――まさに遺志となって鉄華団団員の中に生き続けるオルガの魂です。


三日月「昭弘ももういいよ」
昭弘『ふざけんな。お前が残ってんのに俺が退けるか!』


三日月「んじゃ足引っ張んないでね」
昭弘「おまっ…これ終わっても担いで逃げてやんねぇからな!」

殿軍となり戦場に残るたった2機のMS。バルバトスとグシオン――悪魔の名を持つガンダムフレーム。その縦横無尽の活躍が始まります。


圧倒的な無双で戦うガンダム2機。GH側も勝利目前なので命賭けたりしたくありません。全員腰が引け気味です。


ラスタル「ビルアーマーを単騎で仕留めるような化け物は最早人ではない。獣を仕留めるには相応しい作法というものがある」

衛星軌道上からのダインスレイヴ掃射による殲滅攻撃を図るラスタル陣営。いくら禁断の兵器とはいえ、終盤ホイホイ便利に使われ過ぎちゃってちょっと食傷気味にはなりますが。MSの存在価値が…(笑)


ダインスレイヴの直撃を浴びて半壊するバルバトスとグシオン。しかしそれでも彼らは止まりません。命ある限り進み続ける――それが鉄華団なのです。


イオク「おのれ死に損ない!このイオク・クジャンの裁きを受けろ!」
昭弘「その名前…お前がぁぁぁッ!!」


イオク「わ…私はこんな所で…あーっ!」

グシオンにトドメを刺すべく駆けつけたイオクですが、しかしカッコ良く名乗りを上げたばかりに激昂した昭弘の最後の反撃を喰らってしまいます。グシオンの必殺ペンチでグシャリと潰されてしまうイオク様。正直あっけなさすぎる最期です。


ジュリエッタ「無駄な足掻きだ!こんな無意味な戦いにどんな大義があるというのだ!」
三日月「大義?何それ?無意味?そうだな俺には意味なんてない。けど…」

バルバトスの最期の相手はジュリエッタ操るジュリア。全身ボロボロになっても戦い続ける『悪魔』の姿にジュリエッタは恐怖します。


ジュリエッタ「今ここにアリアンロッド艦隊司令ラスタル・エリオンの威光の下に悪魔は討ち取られた!」


そして全てを成し遂げ、次に繋いだことを確信して逝く三日月。


戦い勝ったのではなく、ただ勝ちを拾っただけのジュリエッタはバルバトスの首級を上げ、高らかに偽りの勝利を宣言するのでした――

終末と再生


あれから時が流れ、GHはラスタルが掌握。かつての戦いは『マクギリス・ファリド事件』と呼ばれる様になり、GHは大きく組織改革――火星は自治独立を勝ち取り火星連合が立ち上がります。


火星連合の首班となったクーデリアは地球はアーブラウにてGHのラスタルとヒューマンデブリ禁止条約の締結を行います。

GHとしてもヒューマンデブリの存在こそが、阿頼耶識システムが非合法に使われ続ける温床となっている現実――それを何としても阻止したいところだったのでしょう。


クーデリア「実は私にはかつてヒューマンデブリだった家族がいました。彼…いや彼等はその境遇と真っ正面から戦いそして散っていきました。私はただ彼等に恥じないように生きていたいだけなのです」

ラスタルと対面しているにも関わらず鉄華団マークを意匠化したピアスを嵌めているクーデリア。内心はどう思っているのかは分かりませんが表向きは礼節と寛容さを示し、大人の対応をしています。

ジュリエッタの反応はピアスの存在かユージンのこと(鉄華団の生き残り)に気付いたというところでしょうか。


戦いに生き残ったガエリオ。いきなり下半身不随になってますが、マクギリスと対峙した時は普通に立っていましたよね(笑)

アインシステムの使い過ぎで三日月同様『持って行かれてしまった』のでしょうか。それにしてもなんだか2人、良い感じです。


そしてGHと結託してオルガ暗殺の立役者となったノブリスはライドによって射殺されてしまいます。その銃はかつて三日月がオルガに託したもの――偽りの平和は怒りによって破壊される。この世界に再び暗雲が立ちこめるのでしょうか。


一時の平和を得た火星。その平穏を象徴するのはアトラとその息子暁(アカツキ)、そしてクーデリアの一家。


オルガと三日月が切り拓いて託した『笑って暮らせる世界』。鉄華団は戦火の記憶と共に失われてしまいましたが、生き残った団員達が創る未来がどの様なものになるのか――


命を賭けてオルガの切り拓いた道を導いた三日月と昭弘。その戦いに大義はありませんでしたが彼らにとっては戦うことそのものが生きる糧だった以上、GHと最後まで理解し合えない、相容れなかったのも仕方のないことだったのかもしれません。そもそも大義を掲げて戦っていませんしね。

偽りの勝利で誤魔化した世界の歪みは新たなテロリストを生み出し、彼らの怒りは次の負の連鎖へと繋がるのでしょうか。そういった意味では大団円とは程遠い終幕を迎えた鉄オルですが、ガンダムブランドを冠しているタイトルであれば今後も外伝やメディアミックス展開も有り得ますから、これはこれで先の展開が楽しみです。


三日月の物語はここで終わりましたが鉄オルの舞台で新たな物語が展開する…かもしれませんしね。鉄華団の意思を継ぐ者の登場とか。

さて今回で機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズも最終回。長々とレビューにお付き合い下さり、本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!

(ごとうあさゆき)

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