天鏡のアルデラミン/12話感想 漢を見せるサザルーフ大尉がカッコいい!戦術の読み合いと新兵器の投入が戦局を左右する!?
2016/10/06
多大な犠牲を払いながらも火線防御陣を展開しアルデラ神軍の侵攻の足止めに成功したイクタ率いる帝国軍撤退支援部隊。
キオカの不眠の輝将ジャンは、その顔も知らぬ智将の見事なまでの采配ぶりに賞賛を贈りつつも次なる一手を放つ、ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン第十二話『亡霊を狩るもの』のレビューです。
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2016/10/06
多大な犠牲を払いながらも火線防御陣を展開しアルデラ神軍の侵攻の足止めに成功したイクタ率いる帝国軍撤退支援部隊。
キオカの不眠の輝将ジャンは、その顔も知らぬ智将の見事なまでの采配ぶりに賞賛を贈りつつも次なる一手を放つ、ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン第十二話『亡霊を狩るもの』のレビューです。
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膠着した状況を打破するためアルデラ神軍の騎兵部隊が西の迂回路に向けて移動を開始。その報告を受けたイクタは、迎撃部隊を出す決断を下します。

迎撃部隊を指揮するサザルーフ大尉。撤退支援部隊の総指揮官である自らが志願します。支援支援部隊をイクタとヤトリに委ねます。そしてイクタからある指示を密かに受けたトルウェイもまたエアライフル部隊を率い大尉に追従します。

頭上を飛行する気球に気を取られながらもイクタ達は火線防御陣の炎の壁の補修と侵入してくる敵を追い返す作業――『変則的な機動防御作戦』を開始。

7日間ここで粘り、後に南に向かって撤退を開始するのがイクタの立てたプラン。一方サザルーフのいる西の砦にはジャンの密命を受けた『亡霊部隊』の魔の手が迫りつつありました……

アルデラ神軍に偽装したキオカ部隊の攻撃が西の砦に迫ります。僅かな手勢ですがサザルーフ大尉は見事な指揮で敵の攻撃を退けます。

ここでも膠着する戦況。そして戦いは3日目に突入。繰り返されるアルデラ神軍と帝国軍の戦い。その砦の背後の森には、密かに陣取る『亡霊たち』の姿がありました。

砦の帝国軍を背後から襲おうとした次の瞬間、亡霊部隊を襲う銃弾の雨あられ!
トルウェイ率いるエアライフル部隊の一斉攻撃でたちまち亡霊部隊は壊滅の憂き目を見ます。

トルウェイ「一人も逃さない…!」
イクタは西の砦の周辺形状からこの地で戦況が膠着した場合、亡霊たちが現れることを予め予期していたのです。
またキオカがエアライフルの長射程だけを生かした奇襲戦術(面制圧)なのに対し、トルウェイの采配はエアライフルを生かした狙撃、スナイピングによる一撃必殺の点制圧。そして敵をわざと後退させ、伏兵を配した場所に追い込み殲滅する二段構えの作戦でした。ライフルの運用の違いが運命を分けたと言っても過言ではありません。
イクタが虎の子のエアライフル部隊を敢えて投入した理由がここに。ジャンの思考を読んだ先の一手、亡霊部隊の壊滅がこの先の戦局に与える影響は果たして…?

一方火線防御陣での戦いは新たなる局面が迫っていました。
東の森の上空に浮かぶ気球。その下では騎馬隊が謎の機動移動を行っていました。一見無意味な行動、その不可解な動きにイクタも疑念を浮かべます。果たして一体どんな意図が…?

そしてアルデラ神軍の新たなる攻勢が始まりました。森の東側に新たなる動きがあったとの連絡がイクタの下に届きます。援軍として巨大な荷を運んだ馬車が続々到着していると言うのです。

それはキオカの最新兵器――圧縮空気を利用した爆砲と呼ばれるアルデラ教にとっては禁忌の兵器でした。
新兵器の登場によって戦場の様相は一変します。

長射程の爆砲で火線防御陣を越えてバリケードを攻撃、炎の壁の間に隙間を作ることに成功します。

その隙間から続々障害を乗り越えやって来る騎兵集団。生命線の防御陣を破られたイクタに果たして打つ手は――!?

今回の影のMVPはサザルール大尉。無責任なサフィーダ中将と異なり、現場で最後まで責任を取りつつも、己の分を心得ている大尉は部隊指揮の全権をイクタに移譲、自分は才能に分相応うな西の砦防衛の指揮を取ります。

またスーヤとナナクの会話に割り込み二人の和解に一役買います。初陣のスーヤに軍人としての心の持ち方、一兵卒に戦場の責任、罪と咎の意識を押し付けないと、部下のケアも万全。上官としてあるべき姿ですね。
軍人は上官の命令に絶対である――それは同時に全ての命令の責任を上官が持つということ。当然上官は更に上の上層部に責任を押し付ける訳ですが(笑)もちろん人の感情はそれで割り切れる程単純な物ではありませんが、あくまでも御題目なのでそれはそれで構わないのだと思います。

西の砦で奮戦する大尉。シナーク族との連携もばっちりです。この辺りの柔軟さ、フランクでカジュアルな雰囲気が実に良い意味でイクタと気が合うんでしょうね。騎士団にとって実に良い兄貴分のキャラクターです。

僅かな手勢で効果的な籠城戦を展開する大尉。大尉の軍人としての有能さ、現状把握の能力の高さを示されています。
イクタやジャン程の創造性や応用性は無いものの、与えられた状況の中で必要な仕事をきっちりと果たす――いわゆる職人肌の現場指揮官としては有能な軍人です。
ぜひこの戦いを生き残って、今後もイクタ達に尽力して欲しい人材ですね。

前回自らの行動から帝国軍に多大な被害を与えてしまったナナクは反省し犠牲となった兵の骸に花を贈りました。

そしてナナクはスーヤに戦いが終わったら気の済む様にして欲しいと伝えます。両手を落としても構わないと。もちろん今のスーヤにそんなことが出来る訳がありません。
サザルーフ大尉のとりなしもあって二人は無事和解。撤退支援部隊は非常に困難な状況に追い込まれていますが、内部の士気はそう悪くはありません。

イクタ「奴ら訓練していたんだ! 気球で林道の路面状況を記録し、それを反映して障害コースを作り上げ、体で覚えて、炎の壁を突破した…やられた!」
しかしジャンの爆砲という奇手で作戦の生命線である火線防御陣をついに突破されてしまった帝国軍。果たしてイクタにこの危機を挽回する策が残っているのか。そこが今後のポイントになりそうです。
またジャンにとっても亡霊部隊の壊滅は想定外の損害の筈。このミス、亡霊部隊のエアライフルがトルウェイの手に渡った可能性も含め、後々どう響くか――智将同士の戦いもいよいよ終局。残された手札もあとわずかでしょう。果たして運命の女神がどちらに微笑むのか、また誰が生き残るのか。戦いの結末が非常に楽しみです!
(ごとうあさゆき)
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