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幼女戦記/5話感想 ょぅι゛ょ少佐率いる地獄の大隊ついに出陣。圧倒的な戦力で破竹の快進撃!ついでに敵国首都まで攻略!?

      2017/02/18


Pixiv Aaeru様

ウキウキ大学生活も束の間、卒業を迎えたターニャは参謀本部預かりの身となり、自らが提出したレポート――『来るべき世界大戦』と『即応航空魔導大隊構想』に従い、新たな部隊創設の準備に追われます。

魔導大隊の設立とその快進撃が描かれる幼女戦記第五話「はじまりの大隊」のレビューです。

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魔導大隊編成完了セリ


▲#05次回予告動画

軍大学を優秀な成績で卒業したターニャ大尉はゼートゥーア准将の下、魔導大隊の設立運用を任されることになりました。


そこに現れたのはかつてライン戦線にて部下だったヴィーシャ伍長――少尉に昇進した彼女はターニャの副官として配属されたのでした。滞っていた書類雑務も驚くべき速度であっという間に処理。有能ぶりを発揮します。

しかし即応部隊の大隊長ともなれば最前線での激戦巡業は免れません。後方の安全な勤務を望んでいたターニャはどうにか部隊編成を遅らせようと様々な策を弄して志願兵を不合格にします。


続々と各地から集まる空戦魔導師達。しかし面接の結果は想像以上に芳しくありません。おまけに参謀本部からは大隊の編成を急げとのお達しが。

もはや逃げ道のなくなったターニャは内心多くの脱落者が出ることを望みつつ、見込みのありそうな志願兵で大隊を編成、再教育訓練を行う名目で極寒のアルペン山脈における過酷な実地訓練を開始します。

ハートマン軍曹ばりの罵詈雑言大訓練


深夜から実弾混じりの砲戦演習を始めるターニャ。空中へ逃げることを禁じられた隊員達は爆撃の嵐の中、36時間もの間その場待機を命じられます。


ターニャの状況説明中にも関わらずいち早くスコップを手に取り、自分の塹壕穴を掘るヴィーシャさん、さすがです(笑)スコップが光ってるのは魔法で掘りやすくしているんでしょうね。


隊員「お、終わった…」
ヴィーシャ「だといいけど…」
ターニャ「あっという間の36時間だったな。優秀な諸君らのことだ。まだまだ遊び足りないだろう?」

ようやく砲撃の収まった演習地。這々の体で外に出てきた隊員達は安堵の声を上げますが、ターニャの性格を良く知るヴィーシャは懸念を浮かべます。そしてその予感は見事に的中し……


休む間もなく次の演習地まで地獄の行軍がスタート。48時間内に目的地まで移動せよ――地獄の行軍は軍隊訓練の基本ですね。


隊員「くそっ…性根が腐ってやがるっ……ふざけんなぁぁぁぁぁ!」

途中思わず一人の隊員がターニャへの不満を叫んでしまいます。するとその叫び声が引き金となって雪崩を誘発。そのまま巻き込まれてしまう大隊員達。中には雪崩に埋もれ、心停止してしまう隊員も。


回し蹴りのショックで息を吹き返す隊員。あるいは蹴りと一緒に回復魔法か何かを使っていたのかもしれません。とにかく訓練中の事故死などは部隊を率いる隊長の責任問題に発展するのでターニャの一番避けたいところでしょう。

ターニャのことですから、始末・処分するなら自分の監督責任の及ばない場所に飛ばしてからやるでしょうしね。


そんなターニャの行動を見て発奮する大隊員達。

ターニャとしては『隊員達が自ら辞める』『部隊の練度が想定以上に未熟であり、止む無く演習を中止』といった理由付けをしたかったのかもしれませんが、大隊員は『ここで逃げたら死ぬより酷い目に遭わされる』と感じます。あるいは『隊長は俺達を一流の魔導師に鍛えようとしているんだ』と真逆の勘違いをしているのかもしれません。

こうして魔導大隊の練成が着々と進んでいる頃、帝国南方に位置するダキア大公国では新たな動きが進んでいました。

第203航空魔導大隊出動セリ


帝国南方に位置するダキア大公国に動きあり――大規模な動員と国境突破の兆しを認めたレルゲン中佐は参謀本部の指令をターニャに伝えます。帝国の四方八方敵だらけ。いよいよ世界大戦の様相を漂わせて来ました。


ターニャ「さて大隊諸君、戦争だ。いや…戦争のような代物の始まりだ」

無線状況から敵ダキア軍の状況を完全に把握したターニャはダキア軍が古い思考で戦争を行おうとしていることを看破します。そこで制空制圧下の一方的な虐殺を大隊に指示します。


まさに実弾を使った演習。圧倒的有利な状況から一方的なマンハントを繰り広げる帝国軍。制空権も無く航空支援も無く、おまけに単発銃で航空兵器を相手にする――全くお話になりません。

大勝利の余勢を買って、大隊はそのまま一気に大公国の首都まで南進。足の長い航空戦力団ならではの臨機応変です。そして後方の重要兵站である軍需工場の施設爆破を行います。


ターニャ「宣誓。僕達私達は、国際法に則り正々堂々戦争することを誓います!警告します、帝国軍はこれより軍事施設を攻撃します!」

戦時国際条約に則り予め攻撃宣言と避難勧告を行うターニャ。わざと『ようじょ』を演じることで信頼性を削ぐという人の心の隙を突いた作戦を演じます。ヴィーシャや大隊員達はいつものSっ気少佐で勧告するものとばかり思っていたんでしょうね(笑)


95式宝珠と大隊に配備された新型の97式宝珠とで連携した一斉砲撃――工場内にあっら大量の火薬に引火し、吹き飛ぶ施設。炎上する首都。まさに第203航空魔導大隊誕生の祝いの花火となるのでした。

計算違いで最強大隊誕生?


▲ミニアニメ「ようじょしぇんき」#04


今回はターニャが指揮する第203航空魔導大隊の設立と訓練、その初陣までが一気に描かれました。OPとEDもカットして押し込むのは珍しいですね。その分中断もなくテンポ良く話が進みましたが。

圧倒的なカリスマと指導力、冷静にして冷徹な判断力と苛烈な指揮能力の高さに最初は反発気味だった部下たちの人心もあっという間に纏んでしまいます。


隊員A「あれは…人間なんかじゃない…!」
隊員B「下手に脱落なんかしたら…命どころか…!」

畏怖と賞賛。飴と鞭。まさに人心掌握の基本です。プラス、ゲルマン紳士の生真面目な性格もターニャの(中の人)にとっては計算外の要素だったかもしれませんが。

ともあれ帝国きっての魔導大隊を率いることになったターニャ。果たしてその戦いの先に待ち受けるのはいかなる運命か。他国の空戦魔導師やライバル登場も含め、次の展開が楽しみです!

(ごとうあさゆき)

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