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鉄血のオルフェンズ/40話感想 家族の為に生き、家族の為に散る――イオクの無邪気な悪意と名瀬の至高な愛。鉄の華に受け継がれる遺志

      2017/02/07

イオクとジャスレイの罠によって禁止兵器の不法所持により違法組織の汚名を着せられたタービンズ。救援の手を差し伸べようとするオルガに、しかし名瀬の兄貴は「家族を守れ」と助言するのでした。

愛する女と家族を守るため、一人の男の命を賭けた戦いが始まる――運命分岐点を迎える激動の機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十話『燃ゆる太陽に照らされて』のレビューです。

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タービンズに迫る危機


名瀬「タービンズを解散する…その上でダメな息子の最後のたの…」
マクマード『女どもの面倒見ろってんだろ? 俺の直轄組織に入れるよう手配してやる』

罠に嵌められ危機に陥るタービンズ。名瀬は鉄華団やテイワズに罪が被らないようマクマードに盃を返します。そして解散するタービンズの事後処理も……


オルガ「でも俺は兄貴を……」
メリビット「鉄華団を潰す気ですか!?」
オルガ「それでも…なんとかしてぇと思っちゃいけねぇのかよ…俺は!」

その頃鉄華団では名瀬の思いを必死に受け止め、自制するオルガの姿がありました。家族への想いと兄貴への思いの板挟みに苦しむオルガ。そこへ昭宏とシノが姿を現します。


シノ「らしくねぇなぁオルガ。俺達は進み続けるんじゃねぇのか?」

悩むオルガを支える鉄華団の古株たち。この構造がいいですね。ライドを加えた3人は艦船を出さない隠密作戦の準備を既に始めていました。

モビルスーツ単独での救出活動。しかもガンダムグシオン、フラウロス、新MSの獅電改・雷電号の3機のみ。この面子であればエイハブリアクターの固有振動波数もアリアンロッド側には知られていない可能性が高く、偽装も容易で身バレの可能性も低いかもしれません。実戦テスト中に偶然遭遇したという言い訳といい、なかなか悪知恵が働きます(笑)


オルガ「シノ…昭弘…兄貴を…頼む!」

危険な任務を買って出てくれた3人に頭を下げるオルガ。フラウロスと雷電号はサポート用のサブフライトマシン・クタン(ブースター付き)に搭載、グシオンは高機動ブースターを直接取り着けて出撃するという無茶振りです。


タービンズの小惑星中継基地がどこにあるのか詳細は不明ですが、火星からかなり遠く離れた位置であることは間違いありません。移動中はずっと高Gに耐えなければならない訳ですから…パイロットへの負担も相当なはずです。


中継基地に迫る敵艦隊。脱出用の輸送船が基地から離脱、それを援護するため名瀬が乗り込むハンマーヘッドは囮となってアリアンロッド艦隊の正面に出ます。


イオク「…モビルスーツ隊からそのような報告があったようだが誰か敵艦からの停戦信号を確認した者はいるか!?」
家臣「いえ!誰も見ておりません!」
イオク「ふふっ…つまりそういうことだ!」

名瀬の停戦信号を無視し攻撃を開始するイオク。展開したアリアンロッドMS部隊が一斉射撃を行います――それは、まさかの禁止兵器ダインスレイブを用いた攻撃でした。


ダインスレイブ。MSをも打ち貫く魔槍――というか、杭とも呼ぶべき代物。次々と輸送船のラミネートアーマーに突き刺さり、ダメージを与えていきます。

輸送船は大ダメージ、そして脱出するランチもMS部隊に襲われ次々と撃墜されていきます。


相手が民間人であることを知りながら降伏信号すら無視して無差別虐殺を繰り広げるアリアンロッド部隊。家族を守るため必死で戦うラフタやアジー達タービンズMS部隊。ですが所詮は多勢に無勢、圧倒的不利な状況に追い込まれていきます。


兵力差の前にライフル弾を撃ち尽くしてしまうラフタ。襲い掛かる敵MS。絶対絶命の大ピンチです――

男が漢を見せる時。太陽の前でこそ花咲く命の輝き


ラフタ『どうしてここに…?』
昭宏「理由が必要か?」

ラフタの危機を間一髪救ったのは昭宏操るグシオン。超格好良い! これは惚れるしかないでしょう!(笑)

そしてやや遅れてフラウロスと雷電号も現場に到着。最前線でランチが逃走する時間稼ぎの壁役となります。


アジー『やるようになった!』
ライド「師匠の教えの賜物ですよ!」

アジーを師匠呼びするライド。どことなく嬉しそうなアジーさんが可愛いです。

一方停戦も降伏も許さないアリアンロッド艦隊に対してアミダは司令艦を直接潰す行動に。それを防ぐはジュリエッタ搭乗の試作MSレギンレイズ・ジュリア。


ギャラルホルン(アリアンロッド)で開発が進められていた高機動型試験機です。機体操作にはかなり高い練度を要するとありますが、頭部アンテナなど、デザインのあちこちにバルバトスの連想させるイメージがあります。やはりハシュマル戦の覚醒バルバトスの戦闘記録がアリアンロッド開発陣に大きな影響を与えているのでしょうか。


その戦闘機動はまさに圧倒的。これまでのギャラルホルンMSとは一線を画くレベルの性能を持っていると推測出来ます。それこそガンダム級かもしれません。


しかしそれ以上に今回凄かったのはアミダ。テイワズの戦闘用MSをカスタムしてあるとはいえ、旧世代機の百錬でジュリアと互角に戦っています。まさに熟練パイロットの格の違いでしょう。

また今回、鉄オルでは非常に珍しい女性パイロット同士の戦いでもありました。


ジュリエッタ「なぜ止まらない?なぜ止められない?この差はなんだ?何があのパイロットを駆り立てる!?」

二人の背負うものの違い――まさに男と女の関係が戦闘に転化したシーンです。

太陽と共に咲き、花の様に散る


▲Uru『フリージア』鉄血オル4クールEDテーマ公式動画より

第4クールより一新されたOP&ED。OP曲はKANA-BOONが歌う『Fighter』、そしてEDはUruが歌うこちらの『フリージア』。マイナーメロディが描く哀しもの中にも未来へ希望を繋ぐ歌詞が心に染みます。


今回愛する家族を守るため、文字通り盾となって宇宙に散る名瀬とアミダ。新EDの歌詞はその二人の遺志――繋いで次の世代に託される想いの様に思えました。


生き残ったラフタやアジー、そして他のタービンズのクルーや子供たち――残されたオルガに鉄華団の面々がどう再起し、この怒りをどうぶつけていくのか気になります。


今回イオク様の大暴走のお陰でまんまと多くの手札を手に入れたマクギリス。次回以降は彼のターン、謎の同志達と共にラスタル陣営を切り崩していくのでしょうか。

そして身内を裏切ったジャスレイにはどんなケジメが待っているのか。怒涛の展開の鉄オル、無邪気な悪意の塊イオク様の末路含め、今後の展開が非常に楽しみです。

(ごとうあさゆき)

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