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鉄血のオルフェンズ/41話感想 まさかのラフタ死亡に阿鼻叫喚!?仁義なきガンダムの本領発揮にあきひろ憤怒の仁王化!

      2017/02/14


Pixiv Spring Rain様

一人の男と一人の女が家族を守るために散って逝った。美しい番(つがい)の愛――しかしそれは残された者にとっては重い鉄の十字架。激しい怒りと悲しみに苛まれるタービンズと鉄華団。しかし時代のうねり、人の欲望は留まることを知りません。


暴走する欲望が凶刃となってテイワズ自身を切り刻み始める機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第四十一話『人として当たり前の』のレビューです。

40話感想
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追悼名瀬アミ。素晴らしき兄貴と姐さん


マクマードの計らいによって歳星にて名瀬の葬儀がつつましく執り行われることになりました。もちろん鉄華団も全面協力を惜しみません。

しかしジャスレイは抗争を煽るべく、さらなる手を打とうとしていました……


ジャスレイ「おお~! ちゃんと届いてるじゃないの。結構結構!」


チンピラA「あぁん? どうも臭ぇと思ったら宇宙ネズミご一行様か」
チンピラB「尊敬する兄貴の最後だ。しっかり見届けてやれよ」
チンピラA「まっ、あの汚ねぇ長髪の一本も残っちゃいねぇみたいだがな」

まさに仁義なき戦いといったチンピラ臭を醸し出す台詞の数々。ここに来てまた一段と任侠度がアップしてきました。


タービンズの生き残りはその後マクマードの保護の下、再び業務を再開することに。

アジー・ラフタ・エーコらが中心となっているところを見ると、やはりエーコは名瀬の娘ということなのでしょうか。年齢や経験からもっと上の人材がいてもおかしくないと思うのですが。もしそうだとすると、娘を直々に前線に送り込んだ訳ですから、名瀬はよほど鉄華団(オルガ)のことを買っていた。という証ですね。


アジー「ラフタ。あんたは行ってもいいんだよ」
ラフタ「えっ?どこに?」
アジー「鉄華団に」

新たな組織では武装護衛部隊(モビルスーツ隊)はアウトソーシングという話となり、MSパイロットとしてのラフタ・アジーはお役御免に。アジーはラフタに鉄華団入りを薦めます。

それは姐さん――アミダが残した最後の遺言みたいなものでした。

ラフタ――その想いと奪われた未来


名瀬の葬式もバルバトスの修理も終わり火星に引き上げる鉄華団。自分の想いを確認するため、ラフタは昭弘を飲みに誘います。朴念仁の昭弘はそんなラフタの気持ちに気づかず「じゃあ仲間も誘ってくる」と言っちゃう始末。


シノ「バカじゃねぇの!? お前2人きりで行ってこいよ!女心が分かってねぇな!」
昭弘「ああ?なぜ2人で?」
ユージン「そこにはよ…金で買えない愛があるかもしれねぇだろうが…」

純情乙女と鈍感男に気を使い、2人っきりの場を用意するシノとユージン。実に気の良い仲間、家族ですね(笑)


かつて鉄華団の皆と飲みに行ったお洒落なバーで飲む昭弘とラフタ。2人は己の境遇…過去や今のことを共に語り、そしてそれぞれタービンズや鉄華団への想いを再確認します。


ラフタ「私ねここに残るよ。マクマードさんはうちらを守ってくれるって言うけど…頼ってばかりもいられないし」


ラフタ「ぎゅ~っ!」

約束通り昭弘を万感の想いを込めて抱きしめるラフタ。初恋の想いと家族への思いを秤にかけ、家族を守ることを決めた彼女の「さよなら」の一言がとてつもなく重いです。


数日後、買い出しに出掛けるラフタとアジー。アジーが追加の買い物に出掛けている間にラフタはぬいぐるみ屋を覗き見します。


ラフタ「目つき悪っ。なんか似てるかも…」


次の瞬間――ラフタを襲う凶弾。

頭部に3斉射、崩れ倒れる身体に向けて3斉射追い打ちと、まさにプロの犯行です。


銃声と悲鳴に慌てて駆けつけたアジーが見たもの、それは冷たくなって血の海に横たわるラフタの変わり果てた姿でした。

声にならない絶叫を上げるアジー。このシーンと悲鳴の絶望感漂う演技はオルフェンズ史に残る1シーンになるでしょうね。

歴代ガンダムの第41話と比べてみた


物語もいよいよ終盤。激動する時代の中でもがき苦しむ若者たち――ラフタル派との対峙はこれまでマクギリスとの契約だったのが明確な敵として認識され、テイワズ内紛からの決別が決定的に。今回の41話はまさにドラマの『転』にふさわしいものとなりました。

ところでこれまでの歴代ガンダムシリーズと比較して見ると、

※●は主要キャラで死者が出る話

●1st 「光る宇宙」…アムロがララァを誤って殺害
○Z 「目覚め」……レコアがガスでコロニー大虐殺。ロザミア別離
●ZZ 「ラサラの命」タイガーバウム編モンドの彼女ラサラ死亡
○V 「父のつくった戦場」ウッソ父登場。天使の光輪攻略前哨戦
○G 「バトルロイヤル(略)」ランタオ島決勝戦スタート
○W 「バルジ攻防戦」地球軍対ホワイトファング戦スタート
○∀ 「戦いの決断」アグリッパのディアナ裏切り
●SEED 「ゆれる世界」三隻同盟結成、ラクス父暗殺される
○SEED-D「リフレイン」総集編
○00 「悲劇への序章」軌道EVで占拠テロ発生
○AGE「華麗なフラム」キオ編ルナベース奪還作戦アセムvsゼハート
●鉄血 「人として(略)」名瀬の葬式。ラフタ暗殺

※XとGレコは番組が終了しているので割愛。

やはり終盤なので物語の重要なターニングポイントになる回が多いですね。

オルガの決断、怒りの鉄華団


ラフタ暗殺に逸る鉄華団の面々。中でも昭弘の怒りはもう頂点。まさに憤怒の仁王像と化しています。


悩んだ末、オルガは全てにケジメと落とし前をつけるべくジャスレイと戦うことを決意します。それは鉄華団の家族や、兄貴が遺したタービンズという家族を守るため――しかしそれは同時にテイワズからの離反も意味することでもありました。

名瀬の兄貴がいない今、相談出来る相手がマクギリスしかいないというのもオルガにとっては(視聴者の心理としても)辛いところですね。


三日月「どのくらいやればいいの?」

オルガの思いに気を使う三日月に対し、己の決意と覚悟を伝えるオルガ。次回はいよいよジャスレイ軍と鉄華団の総力戦となりそうです。
鉄華団を宇宙ネズミと侮っているジャスレイですが、果たして期待通りイオク様はジャスレイに援軍してくれるのでしょうか。(丁度ラスタルから釘刺されてましたけど)

ジャスレイが集めに集めたヘイトに対しどう落とし前をつけてくれるのか。いよいよ動き出したマクギリス派の目的は? そして今後の鉄華団とテイワズの関係はどうなるのか――次回の展開が非常に楽しみです!

(ごとうあさゆき)

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