アルスラーン戦記/バフマンとヴァフリーズの違いと想い 手紙の内容

万騎長キシュワードとともにペシャワール城砦を守っていたバフマン。
そのおかげで大敗を喫した第一次アトロパテネ会戦は出なくてすみましたが、バフマンにいたっては、結果的にはあまり変わらなかったかもしれません。
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万騎長キシュワードとともにペシャワール城砦を守っていたバフマン。
そのおかげで大敗を喫した第一次アトロパテネ会戦は出なくてすみましたが、バフマンにいたっては、結果的にはあまり変わらなかったかもしれません。
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62歳という年齢にあるまじき逞しい体つきをしているバフマン。親友のヴァフリーズとともに屈強な老兵として活躍していました。

数年前にはバフマンはヒルメスの指南役、ヴァフリーズはアルスラーンの指南役として、それぞれ剣技や体術などを教えていたのもあり、武勇もそれぞれパルス随一であることが分かります。
ただヴァフリーズは大将軍で、バフマンは万騎長でした。この場合に考えられる二人の違いは「器」の違い。
バフマンは、ヴァフリーズからアルスラーンの出生の秘密が書かれた手紙が届けられると、「なぜ、わしのようなもののふなんかに残しておかれたのじゃ」に続き、こう吐露します。

「先々王ゴダルセス様の盛んな御世に死んでおいた方がマシだったわい」
ヴァフリーズは王家の秘密を知っても態度には出さず、ダリューンに万が一の時はと、国の新しい未来と、アルスラーン自身の未来を託しました。
その考えには至らず、失意の最中にあり、決断力の鈍っていたバフマンは、ゴダルセス王の御世を愛していた保守的な人物だったのですね。


「殺してはならん!!あの方を殺せば、パルス王家の正当な血が絶えてしまう」
13話にてついに明かされましたが、アルスラーンは正統な王家の血筋ではありませんでした。ヴァフリーズのバフマンに宛てた手紙の内容はその告白文でした。
パルス国が強いのはひとえにその忠誠心にあります。アトロパテネ会戦での突撃する兵たちや、ヒルメスに対してサームも言いましたが、

万騎長たちは、国を、国の象徴たる王家を強く想い、そしてその想いの強さで国を磐石にしてきたからこそ、このように悩んでしまうのでした。

二人を見ているとアルスラーン戦記は深いなぁって改めて思います。
まず、大将軍のヴァフリーズの甥、もとい教え子のダリューンがかつてのヴァフリーズの言葉を胸に秘めてアルスラーンの「護衛」に徹し、万騎長のリーダーであり、大将軍の出世もなくはなかったバフマンとタッグで城砦を守っていたキシュワードが「大将軍」になるという点。
それからもう一つ。
新しい国になれば、その新しい国に見合った人々が必要となります。新しい国の王となるアルスラーン。予想される、新しいパルス国とアルスラーン王に必要な人物たちとはいったい誰なのか。
もちろんそれは誰かが決めるものではありませんし、それが正しいとも限りませんが、新しい国、体勢ができるということは、相応の反発もあるということ。現状で考え得る必要な人物に、ヴァフリーズはバフマンを推していたのではないか。
過小評価のきらいがあるバフマンは、その真意に気づいていないようで、友の願いだと考えたようです。これが事実であれば、このもどかしさがなんとも人間味のある物語に仕上がっているなぁと思うのです。
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