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鉄血のオルフェンズ/32話感想 アストンの死。地位も名誉もなくあるのはただ名無しの墓標と友情だけ

      2016/11/25

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アーブラウ防衛軍発足式典のテロ事件を切っ掛けに事態は隣国SAUとの戦争にまで発展。その裏には地球を混乱に陥れマクギリスの面子を潰そうと画策するアリアンロッド司令ラスタルの陰謀…もとい、嫌がらせがありました。

裏切り者ラディーチェと傭兵ガラン・モッサの策略に踊らされる鉄華団地球支部。ついにアーブラウ騒乱編に決着が訪れる機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第三十二話『友よ』のレビューです。

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膠着する戦場に投じられた一石の行方

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SAUから調停要請を引き受けたギャラルホルン。マクギリスは長引く戦況を打開するため自らモビルスーツを駆って前線へ赴きます。

ガランの計画はとにかく戦局を一進一退の膠着に陥らせ、混乱した状況を長引かせること。しかしそれは(表向きとはいえ)雇い主のアーブラウにしても対戦相手のSAUにとっても大変迷惑な話です。勝つにしろ負けるにしろ、そもそも戦いを終わらせるつもりなどハナから無い訳ですから。

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そんなガランの腹積もりを知らないマクギリスですから相手の行動の真意が読める筈もありません。

そこで打った手が自らの出陣。相手の出方を見る、という意味では非常に効果的な一手です。前線の味方の士気も上がりますし。直援の部下はヒヤヒヤモンでしょうけど(笑)

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アーブラウ側の戦力を削るマクギリスの元にガラン率いるMS隊が急襲を仕掛けます。まさに餌に喰い付いた魚状態。見えない思考の戦いから一転、一気に終末の戦いへと物語は加速していきます。

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マクギリス「阿頼耶識の動き…鉄華団か。(アーブラウ)防衛軍の様にはいかないか」

バックステップからの滑らかな後ろ走りS字スラローム回避。一目で阿頼耶識を利用していると――鉄華団のメンバーが操るMSだと見分けるマクギリス。この辺りはさすがですが、逆にそれが徒となって戦術の幅を狭める展開に。

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マクギリス「鉄華団のパイロット。これは団長からの指示なのか? オルガ・イツカからの指示なのか聞かせてもらいたい」
アストン「そうだ」

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マクギリス「団長の口から直接私を撃てと命じられたのか?」
タカキ「あっ……」
マクギリス「君たちは誰の指示で戦っている?」
アストン「敵の言葉だ。耳を貸すなタカキ」

マクギリスの通信を無視する少年兵たち。戦闘中ですからね。ましてやアストンは命令絶対遵守の元ヒューマンデブリ。その性が抜けきっていません。精神的に追い詰められてる二人の判断も止む無しというところです。ラディーチェのサボタージュのせいで地球支部には情報が全く伝達されておらず、目隠しの状態でしたし。

マクギリスらギャラルホルン(地球側)と鉄華団が共闘しているなんて、夢にも思わないことでしょう。それをマクギリスも承知しているのか、手加減しつつの戦いに苦戦を強いられます。

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さすがに凌げなくなり本気を出さざるを得なくなるマクギリス。窮地に陥るタカキ。あのマッキーが手加減出来ないというのですから意外にタカキの技量も大したものです。

そのタカキのピンチを救ったのは――

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捨て身でタカキを庇い大ダメージを受けるアストン。瀕死になりながらもグレイスリッターを押さえ込むランドマンロディ。がっちりホールドシたところに漁夫の利を掠め取ろうとガランが仕掛けます。

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ガラン「見事だ。さすがは飼い犬、よく躾が出来ている」

つい思わず本音がポロリ。ガランが勝利を確信したその時でした――

空から悪魔が降ってきて、戦争を終わらせる

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文字通り白い悪魔の降臨。全ての鬱憤を払うかの様に現れたバルバトスと鉄華団火星派遣部隊が傭兵団を撃退します。

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そしていよいよ溜めに溜めたモノを晴らすが如く鉄華団のターン到来。ラディーチェの悪行が明らかとなり、罪を償う羽目になります。知恵者を自認していた割にこうなることを予見出来なかったところは小物過ぎて残念です。

一方逃走したガランの傭兵団にも追撃の手が押し寄せます。傭兵団はバルバトス率いる鉄華団主力部隊によって一掃。

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一人逃走したガランの前に現れる昭弘操るガンダムグシオン。弟分のアストンを間接的に殺した恨みをぶつけるかのように激しい攻撃を仕掛けます。

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必殺のペンチプレスが炸裂し、圧死するガラン。しかし最後の断末魔、彼は自爆装置を作動させ、ラスタルに繋がる一切の証拠を抹消するのでした。

名前のない戦争の3つの見えない友誼

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今回は劇中で3組の人間関係が描かれていました。

1組目はタカキ・アストン。鉄華団地球支部のメインとなった2人です。明日の見えない戦いの中で考えることを止めてしまった少年兵たち。状況に流されるまま、タカキは取り返しの付かない事態にまで追い詰められてしまいました。その結果が大勢の団員の無為な死。そしてアストンの死という大きな代償――

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タカキはラディーチェに対して自らケジメをつけました。果たしてこの糧を元に彼が大きく成長するのか、はたまた深い闇の中を歩く様になるのか…それはまだ分かりません。ですが多分きっと妹ちゃんがタカキの心の支えになってくれるだろうと信じています。

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2組目はラスタルとガラン。今回の『友よ』というタイトルも実はラスタルがガランに向けて放った追悼の一言でした。名も無く名誉も家も、所属すら持たない――まさに名無しの兵士は友のために命すらも捧げました。

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しかしラスタルは実際のところどうでしょう?

「友よ」と一言捧げましたが、果たしてどこまでが本心か。今回も私怨で実効力の薄い嫌がらせ作戦を強いただけでぶっちゃけ結論から言えば多くの人々に無駄死にをさせただけです。他人の命にはあまり興味無いのだとは思いますが。

まぁそれも結果論で、鉄華団火星戦力(主に三日月と昭弘)があまりにも計算外過ぎて、ラスタルもガランも計画を見誤ったと言えるのかもしれません。

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最後は意外なことに三日月とマクギリス。元々マッキーはミカの実力を高く評価している部分が見受けられましたが、今回でチョコ進呈も2度目。鉄華団メンバーではダントツでマクギリスと会っているのも事実です。

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三日月「アグニカ?」
マクギリス「ギャラルホルンを創った男さ」

今回マクギリスが放った一言。厄祭戦後にギャラルホルンを創った男アグニカ・カルタス――その伝説とバルバトスの姿がダブって見えたのが気になります。今後の何らかの伏線になるかもしれません。

かくして無用に火の無い場所に煙を上げた失うだけの戦いは幕引き。戦闘に参加した陣営全てが手痛い被害を被ることになりました。ここから先は政治の出番。果たしてどの様な着地点を見出すのか、そしてなにより心に大きな傷を負ってしまった少年達の行く末が気になるところです。

それにしてもマッキー、いつでもチョコを持参しているんですね。あれですかね? 副食用じゃないとすれば、戦場でいつでも幼子を救出した時に餌付けするため…とか?(笑)

(ごとうあさゆき)

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