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リゼロ(Re:ゼロ)/ああ、終わりが見えてきた… 英雄化していくスバルの順風満帆さに感じる物足りなさと親離れ的な寂しさ

      2016/09/16

筆者だけかな、多分。

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「どうした?」

24話のリカードの始まりで一人喜んでたのは。(*´∀`)うへへ なんでリカード話題にならないんだ…

それにしても、よ~~やくペテ公危うし!な展開になってきましたね。

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エミリアへの想いを留まらせ、正体を隠せている辺り、ペテルギウスに詭弁を言えるくらいの余裕がスバルにはあって。一連の策謀にも最終話を前にする打開の展開にも説得力が出ていて、磐石も磐石です。

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でも、打開に安堵する中、個人的にちょっと寂しいなって思うところでもありました。

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ウザキャラという「不名誉」?

これまでスバルがしてきたこと、見せてきた顔芸と言えばどれもインパクトのあるものでしたね。

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「グッモーニング今日も晴天洗濯物に絶好調!ハピネスな一日にしようぜ!はいビクトリー!」

いや、下衆なキャラにしても、もっと凄まじい顔芸にしても探せばいるにはいるんですけど、スバルの場合は少し妙で、「これはアニメの主人公にしてはおかしいぞ」っていう話題が、(15話まで)そこかしこでのぼっていました。

その辺りは見た目の、異世界転送譚がお馴染みのラノベアニメの外見が引きずられていった結果ではあるんですが、そうしてテンションの高さ、言動の危なっかしさ、それから誰に対しても使った、理解されるはずもない現代言葉の持ち込みを要因などに、スバルには主人公にしてウザキャラという一つの珍奇な名誉が与えられていましたね。今となっては懐かしいですね。

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「はじめまして賢人会の皆々様。俺の名前はナツキ・スバル!ロズワール邸の下男にして、こちらにおわす王候補」

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「エミリア様の一の騎士!」

といっても、大見得切ったり、リアクション芸人だったり。でも意外と何かがすごく得意で、恋愛には初心かったり。

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「久しぶりだな。元気してらんだばッ!」
「その感じだと腹の傷とか平気みてーだな」


男子高校生って確かにこんなノリでもあります。(笑)

15話でスバルの陥っている境遇に同情が寄せられるまでは、スバルにはそんな不名誉が冠されていました。(似ている変わった主人公に、ハイテンションなナルトだったり、腕利きだけど超下品で下衆な砂ぼうずだったり、理屈屋の阿良々木暦なんかがいる。)

「スバルが上手くやっている」という違和感

そんなこんなで、18話にして、「レムがついているんですからしっかりしなさい」と、めちゃくちゃ甘やかされながらもお尻を叩かれたスバル。

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▲ ここのスバルはかなり大人っぽい

内容的にそうではないんですけど(笑)、その結果が、白鯨討伐を果たした現在の24話の頼もしい姿でもあります。18話よりまだ死に戻りを1回しかしていない点だけでも、かなりの成長がうかがえもするところ。

ただ、個人的にはちょっと寂しい感じがありました。一つは、アニメにせよ、ゲームにせよ、いつもそうなんですが、終わりが近いから。おそらく完全な大団円ではなく、次の4章の不穏な始まりをチラ見せしての放送終了になると見てはいるんだけど、1期の区切りとしてまとめようとする気概、いわゆる落としどころも十二分に感じます。

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▲ 演出に長けたリゼロスタッフがこの何のひねりもないカットイン法を使うのは、15話の壮大なバッドエンディング演出で感動した身としてはちょっと残念だったけど、リゼロスタッフはなんか盛大に労わなきゃいけない感がある。小林さんは特に(笑)

もう一つは、1章と2章ではあった、上にも書いたスバルのゴーイングマイウェイさ・我の強さが、白鯨戦後はだいぶ鳴りを潜めていること。分かってはいたんですけどね。

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「頼む! エミリアが、あの子が皆と仲良くなれる子なんだってそれを分かり合うための機会を与えてやってほしい!」

カドモン記事でも触れた、スバルの一般人的な性質も、英雄化の進む18話以降は少しずつ薄れていって、アーラム村との繋がりは途絶えず、村人たちとのやり取りがきちんと描かれているにしても、結構寂しいものでした。

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「掘り返すな恥ずかしい!」

多分、スバルにはまたちょっと空回りして欲しいんでしょうね。(笑)親離れされる的な…w 15話のような壮絶なレベルじゃないですよ? いや、それでもいい危なっかしい言動とか、ハイテンションとかでのツッコミ満載の空回りです。(´◡`)

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といっても、実際全体として見たら、1章はそのお馴染みのスバル節、2章は屋敷・敷地内に限定された丁寧なサスペンス、3章はそしてより壮絶さを増した悲劇とスバルの成長した姿と、きちんと分けられています。

加えて言うならブレイクタイムとリプチですらも雰囲気が分けられてもいて、これらを製作陣の当初からの計画、サービス精神旺盛な部分と見るか、ちょっとお腹いっぱいだと感じるかは、人それぞれなのでしょうね。

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ちなみに上に挙げた『砂ぼうず』(2004)は、一応最強系で、ここぞとばかりに調子にのっちゃってるけど最後はうまくいかない系です。(笑)スバルはもちろん最弱系なんですけど、もしリゼロの世界で最初から最強だったら…という考えがむくむく出てくるような主人公です。(スバルは根は硬派なので、あそこまで下品にはならないだろうけどねw)

それでなくとも、砂漠でのサバイバルな生活をリアルに描いている『砂ぼうず』は、R.O.D.などと同じで、10年経った今見てもあまり色褪せない、個性的で、外道な主人公で、タイムリープという枠組みに「いや、死に戻りだよ」と言えるような力強さのあるリゼロと同じく「砂ぼうず」というブランドを確立している部類の名作アニメでもあります。

 - Re:ゼロから始める異世界生活

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