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リゼロ(Re:ゼロ)/Re:カドモンから始まったスバルの英雄譚 村人Aではなかった一般市民な露店商

      2016/05/26

死という終わりがあり、記憶だけを持ったままリスタートする。

カドモン_スバル2
「でーとってなにするの?」
「男女が二人きりで出かければそれはもはやデート!」


リゼロも6話の半ばに差し掛かり、死に経験も5回目、さすがにスバルの言動がウザい云々の声もあまり聞かなくなりました。(このエミリアたんかわいい。)

カドモン_スバル1
▲ 四肢をもがれる主人公もそうはいない…

その空気を読まないウルトラテンションなウザさに注目がいっていたスバルですけど、真面目に“ド根性が才能となってしまう”稀有な主人公像としても注目されている頃合でしょうか。

皮肉にも、スバルが痛い目を見て、死に戻る度に作品のサスペンス性があがるため、続きが気になるということで原作の重版が決定しそうな現実が出来上がりつつあります。(笑)

▲ (継続?)2クールであることも改めて発表された。製作陣のOPとEDの演出の仕方は話によって変えていくそうなので、期待がかかるところ。

それでもスバルは、カズマのような現代人らしいなあなあさを失わないのですが、そこには今や懐かしいリンガ売りのスカーフェイス、カドモンが関係していそうです。

カドモン7

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序盤ではモブキャラ

カドモン3
「これは?」
「リンガだ」
「(言葉は通じる)」


カドモンはスバルがルグニカ王都への転送後、最初に関わることになるモブキャラ。

王都に果物・野菜を売る露店を構えていて、スバルが異世界の「言語設定」「貨幣設定」を確認をするなど、モブキャラらしい立ち位置が与えられています。

カドモン1
「んなもんルグニカでは使えねえ。さてはテメエ一文無しだな?あっち行け!」

ただ、モブキャラにしてはやや特徴があり、その筋骨隆々な肉体から、厳しい顔立ちと傷跡のあるスカーフェイス、そして葉っぱを常に咥えてもいて、その後の死に戻りによる再三の“改め出会い”から迷子騒動など、カドモンは単なるモブキャラでないことが判明しました。

カドモン_0
「夢が広がるぜ!なぁおっさん」
「よそ者の面倒事に関わるのはご免だよ。話しかけないでおくれ」

▲ カドモンとは違い、「面倒事とは関わり合いたくない」な露店商

と言っても、スバルとカドモンの両者には「サブイベント」である、緑髪な娘が迷子になるイベント以外これといった係わり合いがありません。

カドモン2
「ついさっき、あんたと同じ無一文に迷子の娘が助けられたんでな」

それも、4周目の正規ルートによって、迷子イベントはエミリアがフェルトの情報をカドモンから聞くためのイベントだったことが判明。スバルの打ち解けやすさも相まって、いよいよ二人は知人のレベルに。

カドモン_貧民
▲ その係わり合いのレベルでは、一言二言な貧民街でフェルトの塒を教えてくれる兄ちゃんとあまり差がない

ですがカドモンはロズワール屋敷編の後、3章でも登場します。やはりというか、セーブポイントとして。

村人Aではないカドモン

冒険ストーリーの主人公は世界を破滅に陥れる存在、ラスボスを倒すことで英雄になります。いわゆる「勇者と魔王」の関係ですね。それは今も根強くファンタジー作品の鉄板展開として残り、あるいはアプリゲームや世間話などで、一つの典型例として扱われています。

特にそのドラクエ的鉄板の色濃い冒険物語では、主人公は田舎の村出身であり、英雄になると、その純情で温厚な性格から帰郷するのが常。村人たち、モブキャラたちとの絡みは、討伐のための世界中を渡り歩く忙しさから、物語の序盤と「魔王」討伐後などの平和な世の中に主に限られていました。

カドモン_ラーミア
▲ DQMSLのラーミラ DQ3の主人公は討伐後、ラーミアに乗って世界中の町を訪問することができた(人々の台詞も変わる)

ゲーム好き、そうした影響の最たる存在でもあるラノベ好きであるスバルももちろんそうした鉄板は知っていて、中世的世界観、亜人種がいる、エミリアという美少女ヒロインなどの鉄板要素などがありこそすれ、自身にはいずれ魔王を倒せるような強い能力がなかったり、自分の現代人な容姿がルグニカではいまいち好意的には受け入れられていないこと、諸々の主人公的要素、もとい英雄的要素のなさに嘆いていました。それもそのはず、リゼロは王道の物語ではなく、死んで戻るタイムリープものな設定の斬新な物語だから。

カドモン_スバル3
「なぁおっちゃん…俺のこの顔見るのって何度目?」
「何回もなにも初めてだろーが」


でもスバルが自身の英雄的要素の無さを嘆かなくなった頃、つまり3章には、村人の救出や魔獣を倒すという言わば英雄になるまでの第二段階を踏んでもいて。魔法も覚えたし、レムというヒロインも獲得、白鯨を倒した頃には立派な一人の英雄でもあって。(スバルに自覚がないのがまた。)それ自体はスバル記事などで触れた点ではあるのですが、モブキャラ「村人A」と見られたカドモンの再登場、そして1章よりもずっと濃い絡みを繰り広げている点。(説明役なのは変わらず。)

カドモン6
「こいつと一緒にいると不幸になるぞ」「(レムと)イチャイチャしやがって!とっとと失せやがれ!」ハーフエルフもといサテラに対する嫌悪と畏怖の感情など、全く普通な3章でのカドモンの一般の市民感情の数々のはずですが、妙に印象に残ります。それもそのはず、誰かさんに似ているんですね。(笑)

スバル「次は宝物庫狙ってでかい仕事といきましょうぜ、親分」
カドモン「二度と手伝わねえよ! 次は捕まって斬首されちまえ!」

つまりスバルの本質は、英雄にはなれず、いつまでも一般人なんだろうなぁと気付くと、もしかしたら変わり者な英雄を語り継ぐ者になるかもしれない元村人Aとの濃い絡みも含めて、リゼロって面白いと思わされるところでした。

 - Re:ゼロから始める異世界生活

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