双星の陰陽師/15話感想 亮悟と恋人遥を通して描かれる陰陽師の厳しい宿命と現実 多発するケガレ堕ちの原因はやはり悠斗?
2016/07/31

ろくろの兄貴分亮悟に降って湧いた恋バナ回。ラブコメテイストな話と陰陽師の厳しい運命が同時に描かれる双星の陰陽師第十五話『ひとりぼっちにさようなら』のレビューです。
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2016/07/31

ろくろの兄貴分亮悟に降って湧いた恋バナ回。ラブコメテイストな話と陰陽師の厳しい運命が同時に描かれる双星の陰陽師第十五話『ひとりぼっちにさようなら』のレビューです。
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懇意にしている陰陽師、菖蒲市支部の罧原徹(ふしはら とおる)から若手女性陰陽師、柏原遥(かいばら はるか)を紹介される亮悟。

絵の勉強のため海外留学していた遥は帰国して徹の支部に配属されたばかり。休日を過ごす相手もいないそう。そこで徹が同年代の亮悟を紹介したという話です。

お互いにまんざらでもない雰囲気な二人。しかし何度もデートを繰り返すうちに亮悟の内では大きな不安が育っていきます……

亮悟「…このまま、彼女と付き合っていいんでしょうか…?」
徹に不安のことを相談する亮悟。そんな不安に笑顔で答える徹。

徹「『でも』、じゃなくて『だから』だと思うけど?」
双星や十二天将みたいな力は無くとも、陰陽師の力で身近な人を、己の幸せを守ることは出来る。出来ることをやればいいと事説きます。

その頃繭良の父でろくろや亮悟の師匠でもある清弦は雛月寮跡の廃墟を訪れていました。
陰陽頭である有馬からの直々の命令を受けた彼は鳴神町に留まり、何やら頻発するケガレ堕ちと戦っていた様子。前回の怪我の痕跡もその一つだったのでしょうか?

ある日のこと、亮悟の元に徹の死亡連絡が知らされました。禍野に出動した徹は戦闘中に行方不明になり、その後捜索隊によって遺品だけが回収されたそうです。事情を知り慌てて菖蒲市支部に向かう亮悟。

亮悟は泣き崩れる遥と抱き合います。視聴者に取ってもまさかの展開。過去の回想で死んだ者は大勢いますが(特に主人公とヒロインであるろくろ&紅緒の過去が壮絶なだけに)、実はリアルタイムの劇中で犠牲者が出たのは今回が初です。実にモブに厳しいアニメ。

星火寮から新居へ帰るろくろと紅緒。二人も亮悟と遥のことが心配です。ところが帰宅途中で強大なケガレの反応に遭遇します。

禍野に入ったろくろと紅緒はそこで緑に発光する呪印紋の巨大ケガレと遭遇します。通常と異なる呪印、それはケガレ堕ちの証明でした――

戦闘態勢に入るろくろと紅緒。ですがろくろの調子が芳しくありません。
一度ケガレ堕ちしてケガレになってしまった人間を元の姿に戻すことはけして出来ません。頭では分かっていても拳を握り締めることが出来ないろくろ。雛月のトラウマをまだ引き摺っているのでしょうか。

事情を悟りろくろを庇って単身ケガレに戦いを挑む紅緒。

しかし相手はケガレ堕ち。しかも元々高い呪力を持っていた人間らしく、かなり強いケガレに進化しています。逆に返り討ちを浴びて壁に叩き着けられる紅緒。

激しいダメージを受けた二人はとっておきの技を繰り出します。13話で神威を退けた双星の必殺攻撃、共振《レゾナンス》の発動です。

しかしなぜかレゾナンスは不発に終わり失敗してしまいます。逆に窮地に追い込まれる二人。

弟子のピンチに颯爽と現れる十二天将『白虎』の清弦。まさに怒濤の一撃でケガレ堕ちのケガレを祓います。

清弦「足手まといなんだよ…中途半端な覚悟しかねえ奴が禍野をウロチョロされると!」
ろくろと紅緒に覚悟不足と陰陽師失格を伝え、禍野から出て行けと険しい表情をする清弦。しかしそれは弟子を思うが故の優しさから出た言葉なのでした…

今回は序盤ラブコメ要素てんこ盛り――と思わせておいて後半は陰陽師の非常にシビアな世界で生きている人々の、もう一つの日常が描かれました。
命懸けの職業だからこそ、『目の前の人々を守る』『生きている今を精一杯楽しむ』といった当たり前の日常と、同時に背中合わせにある絶望がきちんと描かれていることに好感が持てます。

常に命懸けの仕事ですからね、愛する人の存在が心の中で大きくなれば大きくなるほど、不安になる気持ちは当然です。
そして同時に昨日まで元気だった身近な人間が突然いなくなってしまう恐怖。怒りと悲しみ。それはもう辛いの一言では済まないでしょう。
経験の浅い若い陰陽師ではなおさらです。
しかしまだ亮悟と遥にとって救いだったのはケガレ堕ちを直接自らの手で祓わずに済んだ、という点でしょう。

今回ろくろ達が対戦したケガレは直接の言及こそありませんでしたが間違いなく徹が変貌したケガレ堕ちに違いありません。一体何者が――禁忌の邪法を使える人間がそう何人もいるとはとても思えません、ろくろが考えていた通り悠斗の仕業なのでしょう。

清玄はろくろに厳しく当たりましたがこれは清弦なりの気遣いでしょうね。ケガレ堕ちした人間の始末――汚れ仕事は自分が引き受け、弟子の手はこれ以上汚させない…全く不器用な人です。
今回の件で悠斗が鳴神町で何かを画策していることが判明、一体何のためにケガレ堕ちを増やしているのでしょうか。今更研究のため? それとも仲間を増やす? あるいは強力なケガレを増やした上で神威みたいに捕食してより呪力の強化を図ろうとしている?

▲ 次回は繭良回?紅緒の制服も鳴神中学のものに…!?
どちらにせよろくろと紅緒の試練はまだまだ続きそうです。悠斗との決着が迫る中、二人は改めて相当の覚悟と技術のパワーアップ、そして好感度のアップが必要になりそう。次の展開が楽しみです!
(ごとうあさゆき)
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