天鏡のアルデラミン/2話感想 智将の片鱗を覗かせる!華麗なる国境脱出大作戦と望まぬ報酬の行方は?
2016/07/26
船が難破したことで戦争中の敵国キオカ共和国に漂着してしまったイクタ達一行。敵の夜間哨戒武隊が迫り危機に陥るファミーユ姫。果たしてイクタはこの窮地をどう切り抜けるのか?
敵国からの大脱出を謀るねじ巻き戦記・天鏡のアルデラミン第二話『不本意なる褒賞』のレビューです。
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2016/07/26
船が難破したことで戦争中の敵国キオカ共和国に漂着してしまったイクタ達一行。敵の夜間哨戒武隊が迫り危機に陥るファミーユ姫。果たしてイクタはこの窮地をどう切り抜けるのか?
敵国からの大脱出を謀るねじ巻き戦記・天鏡のアルデラミン第二話『不本意なる褒賞』のレビューです。
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ファミーユ姫が発見される直前、わざと敵兵の前に姿を現すイクタ。亡命者を装って敵兵の安心感を誘い情報を聞き出します。
気球を使った単独哨戒部隊、人数は3名と聞き出したところでイクタの強襲。それを合図にヤトリとトルウェイの奇襲が炸裂、一気に部隊を殲滅します。
重傷兵から治療の約束と引き換えに詳しい情報を聞き出すイクタ。もちろん治療道具などありませんので十分な手当が出来るはずもなく……
冷酷非情の様にも見えますが、全員で無事脱出するためには仕方のないこと。イクタのセンチメンタリズムを廃した優先順の付け方はむしろ見ていて清々しい位です。
奪取した気球は3人乗り。残念ながら全員を乗せて国境越えという訳にはいきません。そこでイクタは奸計を打ちます。
ヤトリ「それで…この気球をどうするのか考えはあるのよね、イクタ?」
イクタ「もちろん、国境突破の道具に使うよ」
ヤトリは完全に心の底からイクタ(の能力)を信じ切っている描写が気持ち良いくらいですね。ここまで信頼はなかなか出来ないです。
殺害した共和国軍兵の装備を奪い敵軍兵士に変装したイクタは国境駐留部隊の詰め所へ向かい、隊長にとんでもない報告を行います。
なんと高価で貴重な気球を亡命者に奪われ、脅迫されたという状況を作り出すイクタ。そして気球の返還条件として『密入国した家族を安全に帝国に送還する』と要求させられたことを報告します。もちろん気球には誰も乗っていません(笑)ですが気球は空を飛んでおりそれを確認する手段は無いのです。
高価な気球を敵に奪われ、かつ亡命者に密入国されていた事実は全て国境警備を預かる隊長の責任問題になります。これを回避する方法はただ1つ――
『最初から密入国した人間などいなかった』ことにして揉み消す方法を提案するイクタ。まさに悪魔の取引です。
説得に成功したイクタ達は無事国境を悠々と通過、帝国領への帰還を果たすのでした。
無事帝国軍に保護された一行は帝都に辿り着くことに成功します。しかし豪華なんホテル暮らしのまま1ヶ月が経ち、皇宮からは何の連絡もありません。
話題は国境を脱出したイクタ達を保護してくれた東域鎮台の司令官ハザーフ・リカンの戦死。帝国内閣は内政の失敗を軍に押し付け、貴重な名将を政治の道具の生贄にしたのです。
そこに皇宮からの使者が現れ、5人は皇帝の拝謁と論功行賞の栄誉が与えられることを知らされます。
アルシャンクルト皇帝に謁見した5人は直々に帝国騎士の叙勲の名誉を賜ります。と同時に無試験での高等士官学校への入学も叶い、全員自動的に軍へと所属することに。
驚く3人と違って驚いたヤトリが見ているのがイクタであるのがポイントですね。
最もなりたくなかった3つの職業。貴族、軍人、英雄に『させられて』しまったイクタ。本人曰く母親が死んだ日と甲乙付けがたいほどの人生最悪の日だそう。
イクタ以外の4人にとってはまさにこれまでの人生で最大の晴れの日でしょう。それが分かっている、そして巻き込んでしまったが故にヤトリにはイクタにかける言葉が見つかりませんでした。
密かにイクタの身元を調べていたファミーユ姫は彼の正体が帝国でも屈指の名将でありながら戦犯の不名誉で獄中に捕らえられ死亡したパダ・サンクレイの忘れ形見であることを知ります。
イクタのハザーフ中将への対応といい、恐らく父パダも政治的に謀殺されたんでしょうね。
ファミーユ「…大樹が腐り倒れる瞬間を、1秒でも早めるために。罰は冥府でいかようにも!」
脱出のため心ならずも殺さざるを得なかった3名の共和国兵士。彼らに哀悼の意を捧げるファミーユ姫。
感情が昂ぶっていたとはいえ、この叫びは本心からの言葉でしょう。言動から察するに、大樹とは帝国のことを意味することは間違いありません。謁見した皇帝も枯れ木のような覇気の無い人物でしたしね。
名将を政治の生贄にしたり、イクタ達を英雄に祭り上げて民衆の歓心を買うところを見ると、もはや内政レベル的にかなり終末的状況と思われます。この国を変えるためにファミーユ姫は何をしようとしているのか、そこら辺が今後の物語の鍵になりそう。
内部から変えるにしても、第三皇女である彼女が皇帝となるには皇位継承権の上位をどうにか排除しなければなりません。最低でも姉2名がいることは確実ですし、兄がいればもっと継承権は下がるでしょう。目的というか、ファミーユの野望(仮)は一体どこに?
今回国境越えのペテンがかなりのギャンブル性は高いとか、ツッコミ処も多かったのですが、主人公や仲間達の才覚と弱点がきちんと描かれているのは好感です。次回からはいよいよ高等士官学校生活に入る模様。無試験入学、帝国騎士の肩書と、さぞ周囲からやっかまれそうな雰囲気です。
訓練や同級生&上級生との葛藤ばかりでは退屈なので、早い段階でもイクタの切れ者っぷりを見せて貰えると嬉しいですね(笑)どういった展開がイクタやヤトリ達を待ち受けているのか、実に楽しみです!
write : ごとうあさゆき
source : 天鏡のアルデラミン製作委員会
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