双星の陰陽師/11話感想 すばるの夫婦修行第2幕。瞬間、心を合わせてな展開で二人の息はピッタリに?
2016/06/25
紅緒の元師匠にして十二天将の一人すばるの来訪によって修行を開始した双星二人。果たしてすばるの目論見は?そして暴走したろくろは再び力を取り戻せるのか? 新たな特訓が幕を開ける双星の陰陽師第十壱話『新婚さんおきばりやす』のレビューです。
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2016/06/25
紅緒の元師匠にして十二天将の一人すばるの来訪によって修行を開始した双星二人。果たしてすばるの目論見は?そして暴走したろくろは再び力を取り戻せるのか? 新たな特訓が幕を開ける双星の陰陽師第十壱話『新婚さんおきばりやす』のレビューです。
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すばるの与える修行の課題に納得のいかないろくろと紅緒。そんな二人にすばるは新たな提案を出します。
それはすばると『かくれんぼ』をするというもの。もしすばるを発見すれば、より実戦的な『修業』で「シゴいてアゲル♪」という提案です。
一も二もなく同意するろくろ達。すばるの格好から楽勝と思いきや、どうやらすばるさんこれにも何やら目論見が有りそうで…
スタートと同時に一瞬にして姿を消すすばる。目の前に居たのは実は式神で作った替わり身だったのです! 一体いつからすり替わったのでしょうか? それとも実は最初からずっと式神が化けていた…?
新居中をひっくり返す様にすばるを探し回るろくろと紅緒。
その過程で紅緒は(ろくろの部屋で)机の引き出しに隠されていた工口本(巨乳モノ)を発見してしまいます(笑)
平身低頭、まさに文字通り『orz』状態になるろくろ。
まぁ思春期のオトコノコですからね。こういう本の1冊や、2冊持っているのは当たり前。言い訳に友人を使うのもお約束です(笑)
恐ろしいことにエロ本にすばるのメモが貼り付けてあった点。つまりこれらの本はすばるにも見られたということになります。これ思春期のオトコノコにとっては穴があったら入りたい、針の山のムシロ、まな板の上の鯉状態。まさに生殺しと言っても差し支えないです(笑)
すばるのメモを発見した二人はすばるの後を追って外に出ます。甘ロリファッションにエセ京都弁と目立つ人物ですから目撃者さえ見つかれば追跡もかなり容易。必死で後を追いかけます。
しかしどれもあと一歩のところで追いつけません。目撃情報を追っているだけではけして追いつけない――二人はすばるの思考を読み、次の行動を推理することにします。
ここでまさかの展開、冒頭ですばるがだらけていたシーンが実は伏線であったことが発覚。読んでいた雑誌の裏表紙、それが次の行動のヒントだったのです。
凄いのはそれに気付いたろくろの観察眼と集中力でしょう。高校生探偵も真っ青の観察力です。
フィットネスクラブですばるを発見――と思いきや、ダミーのタタラが変装した偽すばるでした(笑)
すばるの捜索を続行する二人ですが、突然の封印の綻びが現れ、ケガレの出現(?)に二人は慌てて禍野に向かいます。
そこに現れたケガレはこれまでの敵とは全く相手の異なるケガレでした。二人の攻撃を跳ね返し、強力な煙幕を張って二人の感覚を奪い襲いかかって来ます。
煙幕の効果によって視覚と聴覚を奪われ、互いに引き離されたろくろと紅緒は大苦戦。二人は互いの考えていることを信じ合うことで何も見えない聞こえない状態からの連携による反撃で撃って出ます。
倒したのはケガレでは無く、すばるの操っていた式神でした。全てはすばるの手のひらの上で踊らされていた、ということです。
しかし今回の修行を通してろくろと紅緒は少しだけ気持ちが通じ合ってきていることを実感した様です。
冒頭の修行はアップリケを縫ったりすばるのお世話をさせられたり、一見傍から見れば何ともない日常の1コマの様にも見えましたが、現実にろくろが右腕の呪力制御を取り戻したところを見ると、何らかの精神的修行の効果はあったみたいです。
曰く「日々是修行也」とはよく言ったものです。見えないものを掴まえる努力をしても無駄、物理的に見るのではなく、感じ取る努力をせよ(相互理解と感覚を磨け)、というのがすばるの教えなのかもしれません。
ラストは禍野に謎の人物が姿を現して終了。悠斗とは別の人物の様ですが、一体何者なのでしょうか?背中の十字架マークが不吉です。
2話に渡ったすばるの修行編は今回で終了。次回は謎の人物に加え再び士門や有馬も再び登場、激しいバトルの予感がします。
個人的にすばる編は日常パート分が多かっただけに繭良が全く登場せず、すばると一切絡まなかったのが少々残念でした。
まぁ、その分紅緒の色々な表情が見られた点は良かったんですけどね(笑)実に普通の女の子らしく感情豊かになってきました。
1クール分を消化し、そろそろ中盤の山場に差し掛かる頃合いでしょうし、有馬の企てや悠斗の行動、新たな人物の登場で物語がどう動くのか、次のステップが楽しみです。
(ごとうあさゆき)
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