坂本ですが?/3話感想 パシリのスペシャリスト坂本、その超絶運動能力に驚愕せよ!
2016/05/09
坂本ですが?第3話「パシリスト坂本/恋のかくれんぼ」の感想です。
今回は坂本がその驚異的な身体能力を余すことなく発揮します。
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2016/05/09
坂本ですが?第3話「パシリスト坂本/恋のかくれんぼ」の感想です。
今回は坂本がその驚異的な身体能力を余すことなく発揮します。
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Aパートでは学校を裏で支配する不良グループのために奔走する坂本。ところで、一体どのような経緯で傘下に入ったのか気になるトコロです。
不良グループのナンバー2として1年を仕切る2年の丸山先輩(声:稲田徹)。その専属パシリとして見初められた坂本はその才能をフルに生かし、心からのおもてなしを図ります。
しかしとにかく有能な坂本です。その彼が繰り出す様々なおもてなしの数々に丸山先輩はいつしか楽をするレベルを超え、人としてドンドン堕落して行くことに。
そしてついには全てを坂本に丸投げ…いえ、独自の判断でおもてなししろと指示してしまいます。ところがこれを境に坂本のおもてなしはどんどんエスカレート。歯止めが効日なくなって行き……
ついには丸山先輩を追い込むホラー風の展開に(笑)当然坂本には追い詰める気など毛頭ありません。あくまでも善意のおもてなしなのです。
まさに無償の愛、だがその愛が重い。
最終的に坂本はパシリをクビに。そして丸山先輩もパシリを一切使わなくなり、自ら購買部に並ぶ姿が見られるようになりました。余程強いトラウマを植え付けてしまったのでしょう。
どちらかというと「笑ゥせぇるすまん」的なブラックジョークや反面教師的なテイストですね(笑)
これも坂本の数ある能力の一つ、他人を矯正する力(影響力)の発現なんでしょうが、この回は無意識のうちにそれを発揮しているのが結構コワいです。
Bパートでは久保田くん(声:石田彰)のためにスニーキングミッションに坂本が挑みます。
こちらの犠牲者おゲスト様は初登場の久保田くんのお母さん(声:くじら)。久保田くんはお母さん似ですね。
ところでその久保田くん、前回手に入れたバイト料でストレートパーマをかけた模様。いちいちサラサラヘアをアピールしてくるのでちょっとイラっとします。
事の発端は中間テストの成績発表。壊滅的成績だった久保田くんは坂本に助けを求めます。この辺り何となくのび太くん&ドラえもん的な関係が成立しつつあるのがなんとも。
そのうち石田彰の声で「助けて坂本えも~ん」と言い出さないか心配になってきます。この関係を「やれやれ」と言いつつもあまり嫌がってる様子が無い坂本。むしろ積極的に久保田くんに協力するトコロがポイントです。
久保田くんの家で勉強を教えることになった坂本。そこで久保田くんのお母さん(有閑マダム)と出会います。一瞬にして坂本にメロメロになってしまう久保田母。
全く坂本の天然ジゴロ、熟女キラーっぷりが恐ろしいです。
このエピソードでは坂本はスネークも真っ青のスニーキングアクションを披露。世界の危機を救えるくらいのカムフラージュセンスの持ち主です。
今回のミッションは久保田くんが学校に忘れ物を取りに行っている間、久保田母の視界から逃げ切るのが目的。
その高い運動能力と数々の奇策を利用して逃れる坂本。その動きはもはやスパイダーマンもびっくりなレベルです。
坂本の活躍のお陰で一家離散の危機を回避し、万事世は事もなしを得た久保田一家。
マダムの密やかな恋は密かなうちに終わるのでした…と書くと何となくイイ話っぽく見えますが、実際は久保田母視点(飢えた雌狼)のサスペンスタッチで描かれているのである種の緊張感しかありません(笑)
今回A・Bの両パート共に坂本の優れた数々の才能、特に高い身体能力をアピールするお話でしたが、しかしその演出アプローチは全く異なる方向性でした。
Aパートは他人のために尽くす、遺憾なくその能力を発揮する坂本の姿を。Bパートでは(久保田との約束を守るため)自分を守るため能力を振るう坂本の姿が描かれています。
両方とも視点はゲストから坂本を見た話なのですが、Aパートではゲストが追い込まれていくためラストは極端にホラーチックなテイストに。
逆にBパートではむしろ坂本が追い込まれるのでサバイバルサスペンス的なテイスト。どうやってこの窮地を逃れるのか実にハラハラドキドキさせる展開。
ゲストから坂本を見ているという点は全く同じなのですが、ゲスト側の気持ちが変わるだけでただの日常がホラーからサスペンスまで変化するから実に不思議なものです。
見る人によって天使にも悪魔にも見える坂本。それはまるで鏡の様な存在なのかもしれません。
彼は常に最善の、最大の奉仕を心掛けています。一見クールに見える坂本ですがその熱意が人を惹き寄せ、あるいは逆に人を恐怖に陥れるのかもしれませんね。
次回はいよいよ生活指導の熱血体育教師(声:中田譲治)の出番の模様。
果たして彼の目に坂本はどう映るのか、非常に楽しみです。
(ごとうあさゆき)
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