坂本ですが？／2話感想　ただクールなだけでも優しいだけでもない本当の強さとは？

優しさが溢れて止まらない!?　坂本の魅力大爆発!!

Ａパートでは不良にカツアゲされるクラスメイトの久保田くん（声：石田彰）の救いを求める声に坂本が体を張ります。


久保田くんと一緒にバーガーショップでアルバイトを始める坂本。


完璧な坂本は当然接客も完璧。教育係の松山さん（声：斎賀みつき）にそのルックスと天賦の才を見込まれた坂本はレジ係を担当。有閑マダムをあっという間に虜にします。（有閑マダムって今時聞かない）


ところで期間限定のスカイフィッシュって……ＵＭＡのスカイフィッシュが材料なんですかね？（笑）…アレって食べられるの!?


バイト先に現れた不良に再び恐喝される久保田くん。しかし彼は断固としてお金を渡すのを拒否します。それは彼がプライドに目覚めたからでした。


労働の、お金の価値を知らなかった頃の、クズだった頃の久保田くんは変わりました。アルバイトを続けることで働く喜び、努力する喜び、他人に感謝される喜び、そして対価としての正当な報酬を受け取る喜び。それらの価値を知ったのです。

ただ親から金をせびるだけ、お金の価値を全く知らなかった彼はもういません。そして彼は同時に逆境に立ち向かう勇気をいつしか学んでいたのです。


それは全て坂本の深慮遠謀でした。坂本の能力であれば恐喝の発端である「いじめ」から久保田くんを救うことなど容易だったはずです。ですが坂本はそれをしませんでした。彼は知っていたのです――それでは何の解決にもならないと。


だからこそ坂本は自ら体を張って久保田くんと一緒にアルバイトをしたのでしょう。なんたる優しさ、器のでかさでしょうか。いくらクラスメイトの腐った性根を鍛え治すためとはいえ、１ヶ月もアルバイトに付き合うなど（しかもそんなに懇意にしている友人ではない）、なかなか出来ることではありません。

決してバイト代目当てでは……無いと思います。多分。

実力派豪華声優陣の本気の演技をじっくり楽しむ!!

Ｂパートはクラス１の美少女にして学園のアイドル（？）、黒沼さん（声：堀江由衣）にフォーカスが当たるお話。女豹・黒沼さんの『坂本くんゲット作戦』の数々が展開されます。


ところで堀江由衣といえば清純系正統派ヒロインの声質で人気のアイドル声優です。化物語の黒つばさ（化猫モード）などダーク系の役をすることもたまにありますが基本は正統ヒロインのイメージが強い女優さんです。新人台頭の激しいこの業界にあってトップの座を10年以上も維持しているくらいですから。


だから事務所も気を使うのか、今回の黒沼さんみたいな「一見美少女だけど実はすげー腹黒」みたいなキャラクターは滅多に見ません。今回はいつもの可愛いブリっ娘ボイスと、ドスの利いた悪女系ボイスを巧みに操る、実に見事なまでの演技力を十二分に楽しむことが出来ます。


今回黒沼さんの前に立ちはだかる女生徒、八木さんの声は生天目仁美、田中さんは藤田咲とこれまた豪華なメンバー。この３人なら普通に美少女萌え系アニメが作れちゃいます。


坂本を巡って繰り広げられる激しい女のバトル。あまりにもリアル過ぎて「もしかしてこれ素が出てるんじゃ…？」と心配になって来る程です。

坂本は果たして普通の人間なのか…??

今回のこっくりさん騒動は全て坂本の策略であったことが最後明かされましたが、その時に呟いた一言がある疑念を生みます。


坂本「人類とは……なかなかに興味深い」

果たしてこのセリフの意味するところは？

単に「ヒトの感情とは面白い」を揶揄しての表現なのか、それとも坂本は文字通り人類以外の何かなのか。あれだけ完璧な人間で器もデカいのですから、超越種だろうが宇宙人だろうが妖怪だろうが神様だろうが今さら驚きはしませんけどね。

…いや、やっぱりビックリしますけど（笑）

坂本に影響されるモブたち

１話で坂本の魅力に堕ちたアッちゃん（声：杉田智和）が順調に腐男子の道を転げ落ちています。この先一体どうなってしまうのか心配です。主に腐女子が大騒ぎする的な意味で。


もう一人、１話で脱衣の快感に目覚めたナルシスト瀬良（声：森久保祥太郎）ですが、腹の出っ張り具合がさらに悪化してます。もはや尋常では無いレベルです。これ内臓脂肪だとしたら高校生でこれはヤバいです。てかもうイケメンじゃ無くてただの半裸不審者ですけど（笑）

しかしなぜか今季は脱ぐ男キャラが多いですねぇ…

（ごとうあさゆき）

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