双星の陰陽師/45話感想 最凶の陰陽師vs破星王!自暴自棄になった悠斗は一体安倍晴明の記憶に何を見たのか
2017/03/10
婆娑羅と陰陽連の壊滅、ろくろの正体の判明――甦った悠斗によって双星、ろくろと紅緒の関係にも大きな変化が訪れます。
紅緒に別れを告げ、ろくろは一人悠斗の待つ禍野最下層へ。今決戦の幕が上がる双星の陰陽師第四十五話『ひとりきりの二人』のレビューです。
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2017/03/10
婆娑羅と陰陽連の壊滅、ろくろの正体の判明――甦った悠斗によって双星、ろくろと紅緒の関係にも大きな変化が訪れます。
紅緒に別れを告げ、ろくろは一人悠斗の待つ禍野最下層へ。今決戦の幕が上がる双星の陰陽師第四十五話『ひとりきりの二人』のレビューです。
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十二天将の力を得た闇無の呪力を吸収、あまりにも大きな力を得て甦ったことで、陰陽連にとっても現世にとっても恐るべき脅威となってしまった悠斗。
しかし婆娑羅との戦いによって壊滅状態にまで追い込まれた陰陽連にはもはや現在悠斗に立ち向かえる戦力は残っていません。
悠斗との因縁に決着をつけ、自分自身の手で大切な人々を守るため、たったひとりで戦う覚悟を決めたろくろ。紅緒に別れを告げ、禍野の最下層――『常闇の間』へと降り立ちます。
いよいよ最終決戦の火蓋が切って落とされました!
超重力空間である常闇の間で激しいバトルを繰り広げるろくろと悠斗。常人では立っていることさえままならない、この空間では邪魔や助っ人が入る余地もありません。
一方ろくろから絶縁状を叩きつけられたショックで寝込んでいた紅緒はようやく意識を取り戻します。繭良からろくろが姿を消したことを聞いた紅緒は、ろくろがたった一人で兄悠斗との戦いに赴いたことを知ります。
傷ついた体を無理矢理起こし、ろくろの援護に向かおうとしますが……
有馬「行ってどうするんだい?」
繭良「陰陽頭様」
有馬「何の戦力にもならないキミが行っても、ろくろ君の迷惑になるだけだよ。ハッキリ言って足手まといだ。彼にも言われたんでしょ?来るなって」
無理する紅緒を無理矢理(眠りの香を使い)、有馬は休ませます。再び紅緒の力が必要な時が来ることを信じて――今は傷を癒やすことだけを考えて。
今回悠斗との最終決戦に臨むに当たり、ろくろは有馬に頼み、自らの身体に呪術を仕込んで出陣します。
それは、もし自分が破星王の力を行使し続け、一線を越え自我を失ってしまった場合――自ら命を絶つという過酷な決意を形にしたものでした。
そしてだからこそろくろは紅緒を連れて最終決戦に行けなかったのでしょう。
もちろんろくろが言った通り、あまりにも悠斗が強くなってしまい過ぎたため――戦いに紅緒を連れていくこと自体があまりにも危険になり過ぎてしまったという事実もあります。なぜか悠斗は必要以上に紅緒を目の仇にしているフシもありますしね。
そしてお互いを思う気持ちが分かっている、通じているだけに自分が死ぬ瞬間を見せたくないのでしょう。あるいは自分の死に様を見ることで紅緒が受けるショック――それを危惧しているのかもしれません。紅緒の心からの笑顔が見たい、それがろくろの願いだったのですから。
ばあや「有馬様…なぜ紅緒様だけがこれほど苦しまねばならぬのです?ご両親をケガレに殺され、兄に裏切られ、ご自身の足を失ってケガレのものに…極め付きは双星の陰陽師という運命です。焔魔堂ろくろと出会いようやく幸福を手に入れたと思ったのに…その相手が破星王とは…なぜ紅緒様ばかりがこのような目に…」
試練と一言で言い切るにはあまりに過酷過ぎる運命。それでも少女は立ち上がり、再び前を向いて歩き出さねばなりません。まだ彼女には役目が残っているのですから――
激しい戦いを繰り広げつつも会話するろくろと悠斗ですが、その中でろくろは悠斗の変化に気付きます。
ろくろ「悠斗…なんかお前らしくねぇな」
悠斗「そう?」
ろくろ「最強の陰陽師になる…あの目的はどうなったんだよ!?」
悠斗「別に変わってないよ。キミを倒して呪力を喰らえば僕はもっともっと強くなって、最強の陰陽師に近づくだろ?」
安倍晴明を吸収したことで彼の記憶――考えを知った悠斗。そのせいでろくろは悠斗が自暴自棄感覚でろくろとの戦いに臨んでいると看破します。果たして悠斗は安倍晴明の何を見知ったのでしょうか…?
かつては全ての人間の呪力を取り込み『最強の陰陽師』になることを目指していた悠斗。確かに現在の悠斗は『最強の陰陽師』になることより、『ろくろとの決着』だけを望んでいるフシさえ見られます。
人間がいる限り禍野にはケガレが溢れ続け、それを止めるには現世を、人間を滅ぼすしかない。しかしそうすればケガレも発生しなくなり、やがては禍野も滅びてしまう。現世も禍野も滅ぼる――つまり悠斗の望みは、最強の陰陽師そのものがまさに無意味な物だったと言えるのかもしれません。
悠斗「自暴自棄じゃないよ。全然違う…ろく…キミ、やっぱり僕のこと分かってないね。僕はね、今を楽しみたいんだよ。どっちが勝つかとか負けるとか、結果なんかどうでもいい。ただ全力でキミと戦いたい…たとえ味蕾が消え失せようと、それが僕の望みさ」
そして悠斗は遂に真の姿――全身ケガレ化した『玄胎』形態へと変化します。
ろくろ「紅緒、ごめんな…一緒に強くなろうって言ったのに約束守れなくて。お前が心から笑った笑顔が観たかったけど、俺じゃお前を幸せには出来ないから…だから、せめて…お前が生きる世界を守るために、そのために俺は戦う!」
玄胎化した悠斗に対抗するため、ろくろも己の力を開放――自らの意思で破星王へと変化するろくろ。その自我が保たれている間こそ有馬の呪術は発動しませんが、『破星王の力』に飲み込まれれば、いつ暴走し、自我を失ってしまうか分かりません……
まさに命を賭けた背水の陣。勝っても負けても生き残れないかもしれない――そんな覚悟でろくろは世紀の大博打に挑みます。
このろくろの覚悟と戦いの果てにどんな結末が待つのか、また残された紅緒に一体どんな役目があるのか――同じく残された2人の婆娑羅。まだまだ予断を許さない双星の陰陽師、次回の展開が楽しみです!
(ごとうあさゆき)
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