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最弱無敗の神装機竜/天使なフィルフィの人外っぷりがひやっとくる レリィが誓う、もう二度と失いたくないもの

      2016/04/18

フィル_リーシャ
1~2話はリーシャ、

フィル_クルル2
3~5話がクルルシファー、

フィル_セリス
6~7話がセリスティア。

フィル_クルル1
アニメでクルルシファーの完成度が高くなっているのは、単純にクローズアップが1話分多かったせいもあるかもしれません。

ri-sa
▲ メインヒロインは名ばかりのドリル姫。(笑)(これほんと好きw)

そして今回の8話からはフィルフィのクローズアップ回となっています。

フィル6フィル7

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「ルーちゃんは、ひとりじゃないよ」

フィルフィはヒロインの中でもルクスと付き合いの深いヒロインの一人です。

フィル3
特にルクスの幼少期を知っているのは、実妹であるアイリを除くとフィルフィのみ。普通であれば身内であるアイリがルクスの幼少期を語ってもいいところですが、それは主にフィルフィが担っています。

最弱無敗は各ヒロインの個性をそれぞれ目立たせつつも、バランスよくクローズアップしていく作品。アイリは妹系ヒロインもとい解説役、フィルフィは幼馴染系ヒロインという風に、分かりやすく特徴を一貫させたかったのでしょうね。

フィル9フィル8
それにしてもフィルフィには、母親を半ば見捨てられた形で失い、国民と周囲全てを恨みそうになる闇、もとい「病み」からルクスを救った天使な一面がありました。(具体的に言えば、母親を失い、唯一の友達だったフィルフィをも拒絶したルクスを見かねて、父親にせがみ、ルクスの屋敷に通いつめた。)

フィル4
回想シーンの多さはもちろんですが、かつての愛称である「フィーちゃん」と「ルーちゃん」の呼び合いを強要するシーンには見ているこっちが恥ずかしくなるような可愛らしい1シーンに仕上がってもいて。

フィル_ルクス
「フィー、ちゃん、教科書見せてくれない?」

フィル17
「いいよ、ルーちゃん」

それだけでも十分天使な幼馴染キャラとして完成していたと言えるでしょうね。(今季アニメは幼少期をクローズアップするアニメがなぜか多い。)

フィル15
「わたし、昔ルーちゃんと昔キスしたこと(ry」

▲ ルクスのファーストキスも奪っている

ただフィルフィにはもう一つ、実は一度死亡していて、半分幻神獣だという最弱無敗のキャラでも屈指の鬱エピソードがあり、それにも屈さない本当の意味で天使なキャラでもあります。

フィルフィの抜群な立ち位置

フィル5
製作陣もその屈指さ、キャラの深さをきちんと意識してつくったのでしょうね。

初登場時の角笛の音を聞き取るシーンに始まり、お風呂での傷跡のシーン、7話でのレリィとの会話など、これまでに伏線はいくつも張られていました。

フィル12
「フィーちゃんの背中って傷がなかった? ほら、斜めに小さく」

その身に終焉神獣の種子を宿し、クルルシファーと同じように最弱無敗の世界観を現すキャラとしての中心さ。だけどマイペースで口下手の性格から、ちょっと忘れられるくらいがちょうどいい。

セリス_フィル
人体実験を受けているという壮絶な過去だけど、大して気にしていない、むしろ自分が死ぬことで一番近しい存在のルクスとレリィが悲しむことを心配するフィルフィに、一体どんな形容を与えたらいいだろう。

フィルフィ1
その答えが、初登場時でもあった、「逆光」シーンなのでしょうし、まるでエルフェンリートのような“壮絶な慈愛”、天使っぷりなのでしょうね。

フィル1
▲ フィルフィのキャラクター、神秘性は、13話全てを使ってもいい濃いドラマがある

レリィが担う妹の守り手

そんな結果的に見れば類を見ないほど大らかな性格をしていると言えそうなフィルフィには、レリィという姉がいます。

フィル_レリィ1
フィルフィは決してできない妹ではありませんが、若くして学園長も務めるレリィの有能さは女王ラフィにも信頼されているほどで、まだ高校生な歳の妹の比ではありません。

大らかと言えば、確かに大らかですが、有能さに付随する強かさも兼ね備えたレリィは紛れもなく「大人」であり、最弱無敗でも唯一ともいえる大人らしい「守り手」です。

フィル_レリィ
子供が大人になっていく過程で失うものは何か? それは純真さであり、眩いばかりの猪突猛進の勇気であり、それらを代償にして知識を蓄え、社会を知り、そして何事も複雑に絡み合っている事象に過ぎない退屈さを知ります。

全てを知ることは、結果を生み、財産や名誉や、地位を与えるかもしれません。財産や名誉や地位は、おおよそ打算と計略で出来上がっていること、そして自分がそんなコミュニティの中にいて打算的な人間になっていることを知ると、なぜでしょうか、大人たちは時々全てにうんざりし、全てを退屈に感じてしまいます。それは単なる郷愁という心でしょうか?

自分の妹がもし、半分人間でないものだったのなら。
自分の妹がもし、それでも敵対行動を取らずに「元の妹のまま」なら。
自分がもし、妹を守れるような財力や権力を持っているのなら。

フィル2
「もう二度と、貴方を奪わせはしないわ。例え、新王国が相手でも」

レリィはそんな、かつて守ることのできなかった純真無垢な妹を守ることにしました。レリィが妹の相手にルクスを指名していることは割と本気です。なぜなら、かつて人間だった頃の妹を知り、半分人間でない妹を幸せにしてくれる、伴侶ともなれる優しい男性はもしかしたら二度といないかもしれないから。

なぜでしょうね、大人たちは、本心から子供を幸せにできるとは思ってはいないのもまた常です。

フィル13
「……じゃあ、行ってくるよ。フィーちゃん」

 - 最弱無敗の神装機竜

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