鉄血のオルフェンズ/36話感想 無能な将ほど恐ろしい者はいない…。あまりにも強大な力を持つ死の天使「ハシュマル」
2016/12/25
火星のハーフメタル採掘所で発掘された謎の大型機動兵器、それはモビルアーマーと呼ばれる厄祭戦時の代物でした。
目覚めし災厄――それを巡って男達の野望が加速する機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第三十六話『穢れた翼』のレビューです。
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2016/12/25
火星のハーフメタル採掘所で発掘された謎の大型機動兵器、それはモビルアーマーと呼ばれる厄祭戦時の代物でした。
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イオクの大活躍によって目覚た太古の遺産モビルアーマー。恐れを知らぬイオクくんは果敢にMAに戦いを挑みますが当然の如く相手になりません。
家臣「この場は我らが凌ぎます、ですからどうか!」
イオク「馬鹿な…!? お前達を見捨てろというのか!」
家臣「クジャン家の未来をお考え下さい…イオク様の命は貴方一人の物では無いのです!」
クジャン家当主であるイオクを守るために次々と散って逝くクジャン家の家臣達。忠義の志は立派ですが、だったら彼の軽挙妄動を最初から諌めるとか…もっときちんと情報収集してフォローおくとか、色々ツッコミ処も満載です。
イオク「みんな…すまん…仇は必ず取る! 我が名に賭けて誓うぞ!」
己の非力さからの無念と家臣の忠義への感激とで滂沱の涙を流しながら無様に撤退するイオクくん。しかしMSで単独大気圏突入、降下して来ましたから、逃げると言っても今すぐ軌道上の母艦に帰る術はありません。
MSを持たない鉄華団らマクギリス達はアリアンロッド先遣隊がMAを惹きつけている間に無事後退。予めMAの恐ろしさを入念に調べていたマクギリスはそれを鉄華団の面々に伝えます。
先遣隊を軽く一蹴した寝起きのMAハシュマルは大量のサブユニット・プルーマを引き連れ、人口密集地に向け侵攻を開始。鉄華団とマクギリスは火星を守るため、協力してこれの侵攻を食い止め、破壊すべく行動を開始します。
最も近い人口密集地――それは鉄華団のお膝元でもあるクリュセ市でした。街に避難勧告が出されアドモス商会にも避難要請が届きますがクーデリアは鉄華団を信じて敢えて避難しない道を選びます。
人々を導こうと立つ者が、我先に安全な場所に逃げ隠れては誰一人その言葉を信じてはくれなくなる――クーデリアの中では既に政治家としての心構えが出来ているのでしょう。
MAが通過すると予想される進路上の渓谷に罠を仕掛ける鉄華団。マクギリスも一度帰還しMSに搭乗、鉄華団との再合流を目指します。
その頃オルガの予想通りクリュセに接近するハシュマルですが、突然その進路を変更――
それは一度は逃亡したイオクくんが家臣の死に一矢報いるべく、遠距離から攻撃を行ったせいでした。結果的には全く無駄な――むしろ状況を悪化させるだけの、実に愚かな行為でしかありませんでしたが。
進路を変更したことで最寄りの農業プラントを襲うハシュマル。住民が避難するせめてもの時間を稼ごうと前に出るライド。しかしハシュマルとプルーマ群の圧倒的な力と数の前にただただ翻弄されるのでした。
窮地に陥るライド。人を殺すことだけに特化したプルーマは次々と紫電に取り付き押し潰し、ドリルとクローでコックピット破壊を狙います。あわやと思われた次の瞬間――凄まじい衝撃と共に次々と叩き剥がし落とされるサブユニット群。
三日月「生きてる?」
ライド「…三日月さぁ~ん…」
そこに現れたのは悪魔の救世主――三日月操るガンダムバルバトスルプスでした。助けて貰い感極まって大粒の涙を溜めるライドに対して割と仲間の生死に無頓着な三日月。この温度差、今回はイオクの件もあるので実に対照的です。
300年の時を経て再び邂逅した天使と悪魔――果たしてこの戦いがもたらすものは!?
前回イオクのお陰で起動したMAハシュマル。天使の名を持つその機体は300年前の厄祭戦で当時の全人類の四分の一を滅ぼしたそうです。
パイロットが搭乗しない完全独立型の自動兵器。半永久に稼働するエイハブ・リアクターを動力源とし、メイン武装は頭部(?)口部発射口から射出されるメガ粒子砲と思われる大出力ビーム兵器。また両足(腕?)のクロー、それに後頭部には全方向に振り回せる超硬ワイヤーブレードを装備。
このクローやワイヤーブレードはMSを容易に叩き潰す威力を誇ります。
MSの主外装であるナノラミネートアーマーにはビーム兵器がほぼ無力化されるため、基本的にビームは対人兵器として使用。クローの中央部にはロケット弾射出装置が存在するそうなので対MS用はそちらが主兵装だと思われます。
特筆すべきは機体内部でサブユニットであるプルーマを無尽蔵に生み出す生産機能を有すること。そしてプルーマにはハシュマルを修復する機能が存在する点。プルーマには燃料やオイル、各種補給用資材を回収する役割もあり、まさにこの組み合わせで永久に戦える、自己完結した殺戮マシンと呼べる存在になっています。
恐らくモチーフとなっているのはガンダムF91に登場したバグやGガンダムに登場したデビルガンダムでしょうか。一体どういう経緯でどういった技術者が、どういうコンセプトでこの様な機体を開発するに至ったのか気になるところです。
なお明らかに飛行しそうなデザイン(大型の翼)を持つハシュマルですが、現在飛行は一切せず移動はホバーで地上を滑るように移動しています。無人のためGを無視した超高速機動も可能ですが、群体行動の際は足の遅いプルーマに合わせるアルゴリズムになっている模様です。
飛行能力、並びに大気圏突破(突入)能力の有無は今のところ不明。完全兵器であるはずのMAとしては飛行出来ないのはいささか不自然なので、あるいは現状は飛行機能が破損しており、修復中なのかもしれません。
また無人機という部分にも幾つか不可解な点があります。厄祭戦後のギャラルホルンが阿頼耶識を異端のテクノロジーとした点と合わせると、もしかすると人ならざるモノになった(された?)かつて人間だった存在が搭乗している可能性も。そういった意味ではMSヴィダールの謎システムとの関わり合いがヒントになるかもしれません。
またこの機体名として公開されているハシュマルですが、バルバトスみたいに機体の固有名称なのか、それともガンダムフレームの様なシリーズ名なのかどうかは今のところ不明です。
ちなみに本来のハシュマルという天使は階級的には中堅(第四位)な存在で、主天使(いわゆるエンジェル)を率いるのが役目だそうです。とすればプルーマが主天使に相当するのでしょう。またハシュマルが中堅処ということは、さらに上位の天使の名を冠するモビルアーマーが存在する可能性もあります。
鉄華団との合流を急ぐマクギリスの前にこつ然と現れたMSヴィダール。一目でガンダムフレームと見抜くマクギリス。
かつてモンタークを名乗ってガエリオの前に現れた謎の仮面の男だったマクギリス。そして今回はそんなマクギリスの前に謎の仮面の男ヴィダールが現れます。
まるで1期のラスト直前の対峙を思い出させる様な因縁の展開。どのような会話と行動が繰り広げられるのか、また暴れ回るMAに対して鉄華団・マクギリス・アリアンロッド・ヴィダールはどう対抗するのか?
三日月の誘導は、オルガの策はハシュマルを止めることが出来るのか?そしてMAを倒した者に与えられる栄誉、七星勲章の行方と共に、第3クールがどのような結末を迎えるのか気になります。次回は波乱の展開になりそうです。
(ごとうあさゆき)
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