鉄血のオルフェンズ／鉄華団を支える女たち。第３クール終盤に向けてキャラクターの相関関係も大幅に変化!?

【Ⅰ】鉄華団の女たち

アトラ・ミノス。三日月に好意を持っている鉄華団の炊事班長。陰から日向から三日月を甲斐甲斐しく支える正道ヒロインです。
胃袋を預かっているので基本的にオルガを含めて鉄華団の誰もが逆らえない存在です(笑)


なお車の運転もでき、リムジンのＶＩＰ送迎やから輸送トラックによる資材搬入まで、鉄華団を縁の下で支えています。右腕が不自由になり機敏な運転が出来なくなったため、三日月もよくアッシー君に利用しています。


メリビット・ステープルトン。テイワズから派遣された監査役兼鉄華団火星本部の経理担当。オルガの秘書役でもあります。

１期では小姑役でしたが２期ではビスケットを失ったオルガの良きパートナー(ブレーキ役？)としてのポジションに。常に全開フルスロットルで突っ走りそうな鉄華団(オルガ)を冷静な視点からの意見で一旦クールダウンさせる役割を担っています。

鉄華団にとっても姐さん女房的な空気を醸し出してもいましたが、マクギリスの『火星の王』発言以来表情に不穏な陰が差す様になります。しかしまさかのおやっさんとの恋人関係が34話にて発覚(笑)ある意味安全地帯にいるとも言えるでしょう。


今後はテイワズ内紛にと鉄華団、双方の立場の板挟みに遭わなければいいんですけどね。

気になるのは彼女の後ろ楯です。会長派なのかそれとも専務派なのかでかなり今後の絡み方に変化があるかと。彼女自身、ただのテイワズ構成員なのか、それとも誰か有力幹部の子女なのか…？　その辺りでギャラルホルン内紛後の物語にも絡んできそうです。

【Ⅱ】鉄華団を支援する兄弟分《タービンズ》の女たち

ラフタ・フランクランド。タービンズから出向してきた三人娘の一人で腕利きのモビルスーツパイロット。快活な性格をした名瀬の彼女の一人で彼のことを「ダーリン」と呼んでいます。

華の少ない鉄華団のお色気担当。ちなみに名前を漢字で書くと『浪蓋 布蘭宮嵐人』。主に機動力を活かした戦いを得意とし、乗機も百里→漏影→獅電と次々乗り換えています。タービンズはテイワズの中でも武闘派として鳴らしていたので相当の実力者と言ってもいいでしょう。

敵として登場した１期では初対決で自分達と対等に渡り合った三日月や昭弘の実力を素直に認め、以降はシミュレーターでの戦闘訓練に付き合う等、以後交流を深めています。現在では獅電の教導教官として鉄華団火星本部の一般ＭＳパイロットを鍛えています。


２期では昭弘に好意を寄せる描写がますます増え、その辺りの発展が名瀬との関係も含め、気になるところですね。名瀬ハーレムからの下賜で昭弘とのカップル成立…なんて可能性も？


アジー・グルミン。タービンズから出向してきた三人娘の一人でラフタ同様腕利きのＭＳパイロット。

常に冷静に作戦を遂行することを心がけており、言動も冷静沈着。１期のエドモントン戦役ではグレイズアインにラフタ共々乗機を大破させられ、死にかけましたがなんとか生存。現在は鉄華団火星本部のＭＳ教導教官として活動中ですが、アーブラウ戦役ではラフタ共々地球へ同行、戦闘を行っています。

タービンズは構成員全てが名瀬の家族(嫁)ということに表向きなっていますが、彼女自身が名瀬の彼女であるかどうかがイマイチ不明。ラフタやアミダほどカレカノアピールしていません。もしかすると彼女の姉妹が名瀬の嫁なのかもしれませんが。ちなみに料理が出来るなど、女子力が意外に高いです(笑)


エーコ・タービン。タービンズから出向してきた三人娘の一人。ラフタ・アジーと異なり彼女はメカニック担当として鉄華団に協力。整備班として主に漏影や獅電の整備を担当しています。名前から見て、どうやら名瀬の娘の様です。

歳星でのモビルアーマー暴走事故でも無事生き残るなど、何気に生存率高いのも特徴でしょう。

【Ⅲ】鉄華団を取り巻く女性たち

クーデリア・藍那・バーンスタイン。ご存知鉄オルのメインヒロインの一人ですが２期では今の所メインストーリーにはあまり噛んでいません(笑)しかし三日月やアトラとは順調に信頼関係を構築している描写がバッチリあります。

どちらかといえば表から火星の現状を変え、鉄華団を支える存在としての立場を固めつつある――といったところでしょうか。また火星の独立を目指すその意思は、オルガの『火星の王』になるという目的に大きな影響を与えています。


桜・プレッツェル。２期ではほとんど出番がありませんが、サクラ農場自体は鉄華団やアドモス商会のビジネスパートナーとしてかなり大きな存在になっています。１期で亡くなったビスケットやクッキー＆クラッカーの祖母でもあり、鉄華団の平団員や新入りはＣＧＳ時代と同様、普段はサクラ農場を手伝っているのと思われます。

また農場自体、敷地が大幅に拡大しており、より大規模農場に変化しています。敷地内にはクーデリアが立案した孤児院も併設され、子供たちと一緒に生活を送っています。なお三日月からは１期同様『桜ちゃん』と呼び慕われている模様が描かれています。


クッキー・グリフォンとクラッカーグリフォン。ビスケットの双子の妹で、物静かな方がクッキーで快活な方がクラッカー。鉄華団の支援でビスケットの夢でもあった寄宿学校に通わせて貰っています。鉄華団は火星ではヒーロー扱いなので、彼女達の存在もその人気にあやかって好意的に受け入れられています。


フウカ・ウーノ。タカキの妹でタカキが必死に鉄華団で戦っていた存在理由の一つ。そしてアーブラウ争乱篇でのキーキャラクターのひとりです。


タカキやアストンにとって地球での平和な日常の象徴であり、希望でした。そして彼女との未来を守るために――アストンが守ってくれたものを守るために、タカキは鉄華団の退団を決意します。

タカキが鉄華団脱退後は共に地球に残っていますが、その後もきちんと学校へ通っている模様です。


アミダ・アルカ。タービンズ所属のパイロットで恐らくエース。名瀬の第一夫人でもあり、戦闘時における事実上の前線指揮官。

指導力と面倒見の良さから他のメンバーからは『姐さん』、名瀬の子供達からは『大きなお母さん』と呼ばれ慕われています。乗機は１期ではピンクに塗装された専用百錬でした。出番はありませんが２期では獅電に乗り換えていると思われます。

アジーが姐さん呼びしてる訳ですから、相当の実力者です。まだＭＳ戦デビューしたばかりの頃とはいえ昭弘を手球に取るくらいですからね。

２期では名瀬と共に後方活動している描写が多々見られます。戦闘指揮官として活動してないところを見ると、火星圏や木星圏でテイワズ傘下の鉄華団の名が大きく売れたことで、タービンズの活動は以前に比べ安心して通商活動が行える様になったのでしょう。

鉄華団の敵となる女

ジュリエッタ・ジュリス。アリアンロッド所属のパイロット。今のところ２期では唯一の女性敵パイロットでエース級。平民出身の孤児でしたがガラン・モッサ(仮名)に拾われ、ＭＳパイロットとして育成、元ギャラルホルンだったガランの縁でラスタルに預けられ、その高い操縦技術を買われて最新鋭機のレギンレイズを与えられるまでになりました。


初登場は不思議キャラ系かと思いきや、根っからの武人系。自分を見出してくれたラスタルとガランを強く慕っていましたが、ガランがマクギリスと鉄華団によって殺されたことで憎しみの矛先が彼らに向けています。

なので特に直接ガランを圧殺した昭弘とは因縁が深まりそう。昭弘もまた弟分のアストンを間接的とはいえガランに殺された様なものなので、その辺りの人間模様も気になるところです。

ガエリ…じゃない、謎の仮面の男ヴィダールとの仲も最近急速にお近づき状態。最初は疑っていましたが34話ではヴィダールの戦いぶりを直接見て感嘆と賞賛を口にしていました。今後は肩を並べて戦うでしょうし、特に対マクギリス戦に関しては、双方燃えるでしょうから、今から楽しみです。

鉄オルは女性キャラが少なすぎる！

１期でもそうでしたが、鉄血のオルフェンズはメインの鉄華団とギャラルホルンが男ばっかの寄り合い世帯なので非常に華が少ないですね。まぁ鉄と血がテーマですからね。なかなか女性陣が活躍出来るスペースはありませんが……

フミタンみたいに秘書っぽいポジションでギャラルホルン幹部の側に付き従っていたり、会議室の壁の花になっていたりしてもいいと思うんですが。鉄華団側は諦めるしかないか(笑)


他に登場しているのはガエリオの妹でマクギリスの婚約者でもあるアルミリア・ボードウィンくらいです。

随分とマクギリス――というかマッキーと打ち解け合い、かなり明け透けな姿で登場する様になってます。そしてマッキーもまたそんなアルミリアにフランクな態度で接しており、鯱張った(社交的、儀礼的な)硬さが互いに全く見られません。まさに普段の姿、素の自分を自然にさらけ出している――といった感じですね。


今後はヴィダール絡みで彼らの関係がどう変化していくのか気になるところです。マッキーの理解者であるアルミリアとマクギリスを復讐の対象としているヴィダール……第３クール終盤～第４クールにかけての重要ポジの女性になることは間違いなさそうです。

厄祭の天使が目覚め、悪魔たちとの大いなる戦いが始まる。その混乱の先に訪れる新たな秩序とは？――期待を膨らませつつ次の展開を待ちましょう。

（ごとうあさゆき）

 - アニメ 鉄血のオルフェンズ

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