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Re:ゼロから始める異世界生活のタイトルの深い方の意味

      2016/05/26

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アニメ版4話から始まっているリゼロの物語は、腹を切られたスバルの静養を目的に、エミリアのパトロンであるロズワールの広大な屋敷を舞台にしています。

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新たな登場人物は屋敷の持ち主であり、辺境伯でもあるロズワール、使用人のレムとラム、そして書庫を守る精霊のベアトリスの4人。

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スバルは彼らと、相変わらずの類を見ないゴーイングマイウェイな接し方で仲良くなっていきますが、やはり今回も逆戻り。『死に戻り』の憂き目に合ってしまいます。

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記憶喪失の悲しみ

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記憶喪失の現場は悲しいもの。何がそんなに悲壮感漂わせるに至るのかと言えば、記憶喪失者と関わりのあった人物が悲しんでいるから。

その人物の記憶喪失者との関わり具合が、夫婦とか、恋人とか、あるいは親とかの密接なものだった場合、尚更そこは涙に暮れて、痛々しい場所へと変わってしまいます。思い出とは共有している喜びでもあるのですね。

彼らはその人がまるで死んでしまったかのように泣き暮れてやみません。記憶喪失者からしてみれば全く正しい、無垢な戸惑いの視線の中で。

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▲ 辛い展開があまり好まれないアニメでは感動場面も多い

タイムループものであるリゼロ、もといRe:ゼロから始める異世界生活もまた、死に戻れば、スバルを除くほとんど全ての異世界の住民たちが“記憶を失ってしまいます”。それを目にして悲しむまでは、ゲーム三昧の日々を送っていたスバルは少し時間がかかりました。

ゲームのプレイ感覚と恋愛ADVの擬似恋愛

転送直後である王都編の当初こそ、スバルは異世界ファンタジーの世界へやってきた、さながらVRゲームにダイブした感動と興奮を体と感情をフルに使って現していました。

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▲ 自分が主人公らしくないとは自覚していても、自分が主人公に選ばれたという自負と喜びが常にあった

もちろんスバルは現実世界にそれほど未練も持たなかったため、現実に戻る方法は露ほども考えません。

その没入感、舞い上がり具合は後に「美少女ヒロインと出会う」という異世界ファンタジーのセオリー通り、サテラ(エミリア)という銀髪ハーフエルフと出会うことでますます“ゲームのプレイ感”と“擬似恋愛”にハマっていくわけですが、それも唯一異世界で持ち得た特殊な能力、『死に戻り』によってやり直しにさせられてしまいます。

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▲ 頬を染める余裕もなくなっていく。名乗ったサテラという名前、人物を、スバルのプレイする恋愛ADVゲームのキャラだったと区別してみることもできる

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深夜族から夜には寝る真人間へ

再会したサテラに記憶がないのを目の当たりにして、スバルが記憶喪失者に相対した人たちと同じく悲しんだかと言えば、それはあまりにも急な問題で。

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「上手くやんなきゃいけねぇよな。俺にしかできねぇ事だ」

エルザの殺意と壮絶な痛覚からの開放。サテラが名前でない謎。信用されていなかった懐疑。フェルトとグルでない疑惑の解消。ループしているわずかな疑惑。諸々の情報過多でオーバーヒートした脳をチンによって冷まされたあとでも、「強制イベント発生」の時間は刻々と迫ってくるし、エルザとも戦わないとで、悲しむ暇はスバルにはおよそありませんでした。

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事が一件落着して、訪れた屋敷での平和な4日間。誰かに殺される心配もないために死に戻る不安もなく、朝の起床と労働の健康的な生活によって生活習慣も改善され、ようやくスバルの精神は落ち着きを見せ始めるかに思いました。

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「俺のこと…覚えてないのか…」

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「なんだよチクショー!またリセットかよ!」

でも、翌朝目の前に現れたのは記憶喪失の二人。死線のあとの健康的な生活、健康的な精神状態にいたスバルはようやく記憶喪失者たちの想いが深かったがための悲しみを体験するのでした。

その悲しみは、(すぐにも彼女たちにも嫌疑を向ける殺伐とした日々を送らなくてはならなくとも)スバルがようやくゲーム離れをし、恋に向かって四苦八苦するリア充たちと同じまともな人間の生活を始めたことも意味していました。

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「俺って意外と努力嫌いじゃねーんだよ。出来ない事が出来る様になんのってなんつーか…悪くない」

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「惚れ直してもいい所だよ」
「もともと惚れてません」


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 - Re:ゼロから始める異世界生活

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