マイケル・ダグラスなど声優の小川真司　水戸黄門にも出演していた

2015/03/13 2015/04/09

近頃、若い人たちに混じり、40代50代のおじさんたちが活躍しているのは、周知の事実でしょうか。どのメディアでも彼らの衰えを見せないパワーの数々を見ない日はありませんね。
なかには団塊の世代、60代70代にもなる方々が若い人や時勢に対して弁舌を奮い、喝を入れているのを目にします。
座を譲るのも一つの勇気（周囲の人間が譲らせるのも一つの勇気）、自分たちが時代を作ったのだと意気込むのいいですが、時代と空気を読む力を学び、少しくらい日本の職人気質にのっとって黙りこくって庭で盆栽の手入れでもやりながら孫からの無邪気な電話を待っていなさいと言いたくなりもしますが、今回はそういった話ではありません。

声優の小川真司さんが3月7日にお亡くなりになりました(´；ω；｀)74歳でした。
秋から入退院を繰り返し、病を押しながらそれでも仕事に奮闘していましたが、2月に悪化。「クリミナルマインド」「血界戦線」などの仕事を辞退。ついに病状は回復しませんでした。器質化肺炎だそうです。

後進の育成に気を割いていた笑顔のたえない人で、若い声優さんや、俳優さんたちからとても親しまれていました。とりわけ晩年は実家に伸びる太い大樹、おじいちゃん的存在の方でした。

声優の甲斐田裕子さんと。仲よさそうです(*´∀｀)

今日はそんな小川真司さんの軌跡をたどります。

吹き替え・アニメ声優　小川真司（おがわ・しんじ）

◆ 誕生　1941.2.19
◆ 出生　東京都世田谷区
◆ 血液　O
◆ 身長　165
◆ 事務所　ヘリンボーン

やはりマイケル・ダグラス役が有名でしょうか。
他にも、ダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロ、ティモシー・ダルトン、マイケル・ケインなどを担当していましたね。

明瞭な、響きを含んだ低音が特徴的で、晩年は知的で品格の漂う渋かっこいい中年～壮年男性をよく演じていました。
ご自身が、異常な人間の役は楽しいとおっしゃっていたとおり、93年米映画の「フォーリング・ダウン」など、よく印象に残っています。平凡な中年男性扮するウィリアム・フォスターの壊れていくさまは見事なもので、銃をぶっぱなす日常は日本では到底見れる光景ではありませんが、その非日常な日常のスムーズな崩壊ぶりには思わずうならせられました。

声優で落ち着くまでは俳優として　水戸黄門など

若い頃は作曲家を目指そうしましたが断念。その後、友人の縁で俳優養成所に入ります。
主に時代劇・テレビドラマの端役として出演し、水戸黄門は多く出演。

・水戸黄門（TBS・C.A.L）
第2部第6話「仇討ち無情・松島」（1970年） – 数馬
第4部第28話「庄助さんの娘・会津若松」（1973年） – 多助
第5部第11話「弥七の幽霊・福知山」（1974年） – 笹屋治助
第6部第11話「黄門さまの縁結び・出雲」（1975年） – 宇吉
第10部第14話「鬼が盗んだ運上金・草津」（1979年） – 太吉

アニメ声優としても　ドラゴンボール　北斗の拳2　のだめ

俳優業のかたわら、40代も過ぎるとアニメの声優役が増えてきました。
小川真司さんと聞いて、すぐに陳大拳を思い浮かべる人はかなりの小川真司さんファンか、ドラゴンボールファンなのでしょうね。（笑

陳大拳はアニメオリジナルキャラクターで、珍家星極拳の使い手（80話のみ登場。残念）。悟空と手合わせしたのですが、健康体だったら、当時の悟空（背の低い頃）となかなかいい勝負をしていたかもしれません。

北斗の拳2ではリュウ役、のだめカンタービレではフランツ・シュトレーゼマンを演じました。
落ち着いた話しぶりからナレーター役としても多く抜擢。（横山光輝三国志、アレクサンダー戦記、トリニティ・ブラッドなど）