クロムクロ/26話感想(終)さらば地球!さらば侍!宇宙に羽ばたく戦国の武辺者!! 地球の未来を救ったのはまさかの3バカトリオ!?
平和と引き換えに人類同士の不和と確執に陥る地球。剣之介は愛する由希奈に別れを告げてまでもゼルとムエッタをゼルの母星へ連れていく決心を固めます。そして宇宙の果で行われている雌雄を決する戦いに介入するために!
不器用な生き方しか出来ない戦国の武辺者が、宇宙へ旅立つクロムクロ最終回、第二十六話『侍は振り返らず』のレビューです。
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平和と引き換えに人類同士の不和と確執に陥る地球。剣之介は愛する由希奈に別れを告げてまでもゼルとムエッタをゼルの母星へ連れていく決心を固めます。そして宇宙の果で行われている雌雄を決する戦いに介入するために!
不器用な生き方しか出来ない戦国の武辺者が、宇宙へ旅立つクロムクロ最終回、第二十六話『侍は振り返らず』のレビューです。
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前回剣之介から別れを告げられ失意のドン底に陥る由希奈。しかし今回は朝から学校へ登校しています。以前の由希奈だったら多分家に引き篭っていたでしょうね。
赤城の説得を受け本当の自分の願いを確認した由希奈。その願いを叶えるべくソフィ、そして赤城らも行動を起こします。茅野を加えた4人は黒部研に侵入。同時に美夏とカルロスも陽動を開始します。
入り口でカメラを没収されたものの、茅原は難なく父親の処で新たなカメラをゲット。まさかのマッドドクター・ハウゼン氏が茅原の父親だったという衝撃の事実が発覚します。
まさにあの父親にしてこの子アリ。これまで彼の集めに集めたヘイトが一瞬で赦され誰もが納得してしまう超絶展開。完全にやられました(笑)
その頃。ゲート付近には大勢の報道陣が大挙して押し寄せていました。ソフィーの情報リークと美夏&カルロスの扇動コンボで国連や大国のエゴが明らかにされていきます。
一方剣之介達も脱走からのクロムクロ強奪、枢の作動、ゼルの母星へ移動する算段を練ります。そこへ由希奈からの電話が――
由希奈「これからどうするの?」
剣之介『ゼル殿とムエッタ殿を連れてここを出る』
由希奈「やっぱり…それって無茶すぎるからしばらく待ってて!」
由希奈の静止を振り切り行動を開始する剣之介。しかしその動きは察知されていました。隔壁を閉鎖され閉じ込められる剣之介達。たちまち大ピンチに。
赤城の発煙筒で撹乱、守備隊をソフィーとセバスが牽制している間になんと由希奈はマナタに搭乗、クロムクロクロウを抱えて持ち出すという超ウルトラCの荒業でダイナミック脱走幇助を図ります。
もちろんこの光景はゲート付近に集まった報道陣からも丸見え、そしてコクピットに潜り込んだ茅原によって全世界にも生中継! スマホで剣之介と連絡を取り合った由希奈は閉じ込められた剣之介達を助けるべく建物にダイレクトアタック。たちまち壁は粉砕、まさにエクストリーム大脱出です。
クロムクロクロウが母艦に飛び移るとゼルはヒドゥンルームへと向かいます。
ポーラ「人類のためにしてくれたことには感謝しています…なのに…」
ゼル「君の様な人がいる限り、私の行いは無駄では無かったと思える」
全てを理解していたポーラはゼルに協力。利己的でエゴ剥き出しな人類上層部。それでもゼルにとっての救いは由希奈やソフィー、ポーラ達といった未来を担う頼もしい存在が地球に残っていることでしょう。
そして敢えてソフィーを纏い手にしなかったのもそのためです。ゼルの優しさにソフィー自身も理解し感謝をし、「御武運を」と見送ります。
▲ GLAY公式「デストピア/超音速デスティニー」ミュージックビデオより
第1シーズンのOP曲「デストピア」をバックに痴話喧嘩を繰り広げる剣之介と由希奈。そしてまさかのラストバトルに突入! 超絶燃える展開です。
由希奈「あんたが生きてこれたのは私のお陰なんだからね!あんた、私がいないとすぐ死んじゃうんだから!」
剣之介「くっ…それは認めてやる! さすがは俺の嫁…」
由希奈「は!? まだあんたの嫁じゃないし!」
「ほぉ~」から笑うムエッタさんが非常に可愛いです。そんなムエッタの説得で由希奈を連れて行くことに渋々同意する剣之介。しかしその直後フレキシブルブレードの一撃でマナタは地球に叩き落されてしまいます。
宇宙に向かうクロムクロの前に立ち塞がるトムとシェンミィ操るオーガ! まさかのトムのラスボス化です。
由希奈「わたし追いかけるから!絶対追いつくから!」
剣之介「…待っておるぞ!」
オーガを倒し枢の元へ急ぐクロムクロ。地球に落下し離れ離れになってしまった剣之介と由希奈。剣之介は振り返ることなく無明の彼方へと旅立ちます――強く固い約束だけを残して。
今回の注目点はやはり脱走計画の陽動を担った美夏・赤城・茅原・カルロスら4名の存在でしょう。結果的にですが、彼らは世間を巻き込む一大騒動を巻き起こします。
マナタに乗り込んだ茅原の独占生配信は全世界にリアルタイムで放送され剣之介と由希奈の痴話喧嘩も赤裸々に配信します。それは英雄や勇者などではなく、一人の人間としての並々ならぬ決意と勇気、そして悲しい別れの記録でもありました。
この行動と真実の報道によって世界中の世論が動いたことは間違いありません。それは大国のエゴをも超え、人類がわずかにですが善い方向に進む原動力となりました。
本編を通して描かれた剣之介と由希奈のありふれた日常――戦いのラストは日常を構成するクラスメイトの活躍によって日常そのものが一変するという展開。大人達が決めたルールを若者達が変革する、これによって世界の枠組みが(多少は)変化したのです。
剣之介達が旅立ちから5年。人類は大きく変化しました。かつて国連事務総長やグラハム少佐が危惧した大国の軍拡による冬の時代は来なかったのです。
そして由希奈は宇宙に向けて旅立ちます。エフィドルグ母艦を解析して建造された調査航宙艦『くろべ』。重力加速を使った通常航行だと亜光速で220年かかってしまいます。(内部時間は数ヶ月~数年でしょうけど)
くろべの艦内図を見ると艦首に円形の物体がありますので恐らく枢が搭載されていると思われます。地球近傍でゲートを展開した場合、エフィドルグの襲来を受けた際に被害が大きいので、火星まで通常航行で移動、その後ゲートを開孔、ゼルの母星に移動するのだと思われます。
遥か宇宙の彼方、愛しい人の背中を追い旅立つ由希奈。そして恐らくソフィー、彼女もまた固い決意をしているに違いありません。
戦国のサムライは人類の未来を守る礎になるために宇宙へと駆け出し、普通の少女もまた人類の象徴として銀河に向けて飛び立ちます。富山は黒部の片田舎から始まった物語は大きく膨らみ、遂には大宇宙を超えていく展開へ――実に良い余韻です。ここで物語が終わってしまうのが少し非常に残念なくらいです。
クロムクロ最終回。非常に満足のいくエンディングでした。他のメンバーのその後の姿もわずかですが紹介されており、それぞれの未来をきちんと描いているのが良いですね。
さて、スタッフ&キャストの皆さん大変長らくお疲れ様でした。そして全26話無事完走おめでとうございます。
そして半年もの長きに渡ってレビュー記事をご覧になって下さった皆さんにも大感謝。また次の作品でお会いしましょう!それでは!
(ごとうあさゆき)
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