尾崎豊と斉藤由貴　小樽で

綿埃インスパイア系アイドル　斉藤由貴

1984年に東宝シンデレラオーディションで準グランプリ、立て続けにミスマガジンでもグランプリを獲り、デビュー。翌年には「卒業」で歌手デビュー＆「スケバン刑事」で連続ドラマにも初出演と、好調すぎるスタートを切りました。

ミスマガジンに応募したのはお母さんのすすめだったそうで、遅刻・早退・欠勤が多く、引きこもりがちだった斉藤さんを見かねてだそう。

斉藤さんいわく、

私は母とは反対に内気な性格の子でした。芸能界など考えてもいなかった。写真はかわいこぶっていますが、男の子にモテたこともない。教室の隅っこで、綿埃と戯れているような女の子だったんです。気がつくと、本を読むか、絵を描いているか。

綿埃（笑）。

だけど、その日に学校でうまく話せなかったりすると、鏡の前に立ってひとりでしゃべりかけていたり、演じることの好きだった子だったそうです。

それから驚きなのが、昔も今も、突然「内なる声」（！？）が聞こえてくることがあるそうです。内なる声というのは斉藤さんによれば色々あるみたいなのですが、例えば「今すぐマルを描きなさい！」など、だいたいが些細なことらしいです。
でも、それを忠実に、しかも1時間も○を描き続けていたというのですから、なんと言いますか……純白で、おっとりしていて、そして現在はだんなさんと共に仲良くモルモン教(キリスト教系の世界規模の新興宗教)の信仰者という現状はとても合点がいきますね。

以降も、歌手活動の傍ら、マイペースに女優活動を平行させて、アイドルから女優への階段を着々と登りました。

’94年には一般男性と結婚。3,4年の活動自粛を経て、現在は3児の母であると共に、主にシリアス系の刑事ものや医療系のドラマでお茶の間を賑わせています。




それからあまり話題にはのぼりませんが、松田聖子、南野陽子、中森明菜など、昭和のトップアイドルには苦労と路線変更がつきものですが、こんなにも順風満帆なアイドル人生を歩んできた稀な人の一人でもあります。
関係者や往年のファンは、デビューから今まで在籍し続けている東宝芸能事務所のマネージメント能力のおかげだと鋭く指摘しています。ですが、インスパイアな彼女のことですから(笑)、この、良い意味での唯一無二のふわふわ感、不思議な魅力の為せる技なのかもしれません。(^-^)/


さて、そんな斉藤さんですが、ある男性との不倫の報道がされたことがありました。
お相手は歌手の尾崎豊さんです。

Edge Of Street

天才は夭折するという言葉があるように、尾崎豊もまたその一人でした。

体全身で搾り出すような歌声とその切実でストレートな世界観は、当時の若者から、音楽ファンから絶大な支持を得ましたね。
’92年のその時代の寵児の突然で不可解で悲しい死の報道は、涙と不条理を生むしかありませんでしたが、
「十五の夜」「卒業」「シェリー」など名曲は色あせず、そして「I　LOVE　YOU」は、日本の海原を越えて世界中の人々から愛されるナンバーとなりました。
尾崎ハウスがまだあった頃は、海外からもファンがよく集っていたそうです。

ちなみに　Edge Of Street　というのは、尾崎さんの公式ファンクラブの名前で、
「浜田省吾がROADなら、自分はEDGEだ。」
創刊号にそう書かれていたそうです。

斉藤由貴と尾崎豊　小樽で

一般人の茂美さんと結婚し、子どもも早くに生まれた尾崎豊さんでしたが、夫婦生活があまりうまくいっていなかったことは知られています。なにが事実か、すべては葬られてしまったことも含めて。

尾崎さんと斉藤さんは、’90年に対談したのをきっかけに交際に発展したのだとか。
この写真は’91年の北海道小樽市でのデートの様子で、一般人にビデオ撮影されて、当時テレビでも流されています（斉藤さんはこの報道で、CMを降ろされました）。

熱愛報道の写真は幸せいっぱいなのが常ですけど、尾崎さんの痛ましい最期が脳裏によみがえるせいか、いっそう幸せそうに見えてしまいますね。

根幹にどうしようもないほどの闇を抱えていた尾崎さんですから、雲をつかむような、誰とも違うふわふわした個性を持つ彼女に救われ、癒されていたのかもしれません。

尾崎さんとの交際の内容は、斉藤さんの口から語られたことはありません。不倫ものなども断るほど現在は敬虔な信仰者の彼女のことですから、墓まで持っていくのでしょうね。
しかし、尾崎さんと交際していた中村あゆみさんの話を聞くと、幸せだったのかな、と思います。

中村は「向こう（尾崎さん）はガンガン売れてるわけじゃん。ジャガーかベンツで迎えに来るかと思ったら、エアコンが壊れた小さなシビックだった」と笑顔で当時を振り返る。

 - 芸能

  関連記事