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オーバーロードみたいなアニメを選出してみる MMO、美麗グラ、ハーレムとか

      2016/04/18

最近は落第騎士の記事を書いていたのでオバロからは離れていたのですが、久しぶりにMYTH&ROIDの「L.L.L」を聴いてます。記事を書いていた頃は聴き込んでいたものですが、いいですね、やっぱり。

選出24
さて、タイトルはああつけましたけど、“おすすめアニメ”の例によって、個人的主観による選出の域を出ないことを先に述べておきますね。(とはいえ、それなりに真面目なアニメ好きの主観に則って選出はします。)

そもそも選出を、従来通りのアニメファンに向ければいいのか、原作の売り上げから活字向けにすればいいのか、ダークファンタジーを考慮すればいいのか、諸々微妙なところではあるのですが、その辺りを汲みながら、少しずつほぐしていってみます。

選出25
面白そうなのがあったら、冬季アニメまでの繋ぎとかにしてみてください。冬休みですしね。

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狼と香辛料(2008)

選出3
一発目にしては意外だと思ったかもしれません。筆者も、「あ、意外だ」と思いました。(おい

でも、この作品の持つ、中世ヨーロッパそのものな牧歌的な雰囲気は、オーバーロードの原作に忠実ゆえの展開の遅さ、5話よりしばらく続いたMMO的な冒険話に通じるものがあると思うんですよね。作者の丁寧で精緻な筆致をそのままアニメにしたというテイストも。

選出2
このアニメが、現在こそ浸透しつつあるMMOアニメの一つの魅力、壮大かつ幻想的な、ファンタジーテイストな美麗グラフィックを持ったアニメの前進的存在かもしれないとするのは決して過大評価でないと思いますし、それはまたVRを宣言しているSAOの前進的存在とも言い換えられます。

選出1
そのくらいこのアニメは、風景に一切の斬新な人工物も、美しいモダンな建築物の一つもなく、中世事情の一切に忠実です。(主人公が戦わない商人であるのもポイント。)また物語にしても中世の貨幣事情の薀蓄だけで話を進めるほどにやはりとことん忠実で、それでいて、アニメとして面白い。改めてファンタジーという世界観が、中世ヨーロッパの模倣と延長だという事実を示したアニメだと思うんですよね。OPもまた珠玉の一曲に仕上がっています。

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つまり、オバロの「丁寧な物語り」が退屈でなく、ファンタジーの「美麗グラフィックが好き」で、人狼のルプスレギナな「異形」の虜だったファンには通じるかなぁと思ったわけです。シャルティアの使った廓詞という共通点があったりしますし。(これ、なにげに気付いてちょっと震えました。)

選出19

ソード・アート・オンライン(2013)

選出5
もはや知らない人のほうが少ないかもしれません。MMOもといVRMMOアニメの大手として燦然と輝く、海外でも人気なタイトルですね。

SAOが出現する以前のMMOアニメは、.hack//シリーズを中心にどこか暗いイメージがありました。それはオンラインゲームに没頭するという、世間に対した後ろめたい心境がまざまざと投影されていたからかもしれません。MMOアニメの定着の目処も立たない中出現したSAOは、その現実をヴァーチャル世界として前向きに捉え、未来をも示唆してみせた大作です。

選出4
手の感触があり、料理が作れ、家を建てられ、そこに同棲してしまうキリトとアスナのヴァーチャル世界の現実は、紛れもなく現実で。二人はもはや風景の一つと化してもいました。うっとりするくらいに。

選出6
そこには後ろめたさを凌駕した、リアルな憧れの第二の人生がありました。筆者だけかもしれませんが、キリトとアスナが、それこそMMOとアニメだけに留まらないVR(ヴァーチャル・リアリティ)に対する一種のネガティブさを破壊してくれたといっても過言ではないかもしれません。

また、単純にイロモノの少ない、いわゆる王道な非常に見やすいアニメでもありますね。最初こそキリトは年相応に病んでもいますが、ヒロインはほぼアスナ一人、2期では二人は家族公認の夫婦のようなもの。そのため、むしろ落第騎士ファンに好まれるアニメかもしれません。バトルシーンも圧巻の一言。

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同じくVRMMOなオーバーロードは、アインズが現実に戻る方法が分からないためにVRMMO感はほとんどないと言えます。ただ、グラフィックはやはり非常に凝ってもいて、その圧倒的な建築美術っぷり、死の支配者らしいダークな絢爛さは、若年層向け+主人公が6歳で自作パソコンを組み立てるほどな、技術はもちろんキリトの専門的観点までも駆使して、より真に迫った近未来志向のSAOでは描けないものです。

R.O.D(2001-2003)

選出11
こちらは活字層向けアニメ。有名な作家、台詞がわんさか出ます。といっても本のページをめくるばかりだったり、感想を言い合ったり、反面展開が遅かったり、アニメ的要素が少なかったりする文字通りの文学オタク向けのアニメではなく、割と縦横無尽に戦うアクションもの。

選出10
OVAから製作され、テレビアニメ版ではOVAの5年後という変わった経緯を持つR.O.Dですが、OVAの主人公読子をはじめ、テレビ版のメインキャラ長女ミシェール、次女マギー、三女アニタはみんな「紙使い」です。

非常に珍しい能力ですが、簡単に言うと、紙を硬化させて剣にして戦ったり、飛行機にして移動手段にしたりもできる能力です。異能バトルものとしてはいささか能力を絞りすぎていますけど、紙の使い方は非常に多岐に渡りますし、さすが世界の名作を読んでいた作者だけあるのか、そもそもバランス感覚に長けていたのか、ストーリーに飽きがきません。古いながら、いわゆる隠れた名作というやつに現在でも該当しているアニメでもあって、これぞ「紙」アニメだとはこの作品につきものな言葉です。

選出9
ただ世界を股にかけることや、テレビ版は百合まではいかない女性の友情もので、その辺りが若干人を選ぶ要素になっているのかもしれませんね。(活字要素は…変わったキャラメイクに尽きるかもしれません(笑)。皆本の虫という以外、言うほどないです。ほんと。)

未来日記(2011)

選出12
アルベドのヒドインっぷりが大好きな人に。(笑)

我妻由乃のヤンデレっぷりに目がいくサバイバル系アクションアニメですが、ヒドインな我妻由乃のそれゆえの狂戦士な戦いっぷりはもちろん、予知を駆使する心理戦、個性溢れるキャラメイク、因果干渉系にお馴染みのよく練られているストーリー構成など見応えのあるアニメです。

選出14
2000年に発表された「バトルロワイヤル」は、色々な事件がありながら、「リアル鬼ごっこ」を始めとした殺伐としたサバイバルゲームブームを起こしましたが、それらのブームがついにアニメにも本格到来したかというイメージを持ったのは良く覚えています。天野雪輝の軟弱っぷりがちょっと鼻につくかもしれませんが、一応類似品というか、ひぐらしのなく頃に好きなら楽しめるアニメでしょうね。

個人的にですが、天野雪輝が我妻由乃と会うことなく成長したら(あるいはストーキングの末、食されたら(笑))、鈴木悟のようになっていたかもしれないなぁと思うところ。

選出15

異世界の聖機師物語(2009)

選出22
オバロはハーレムの内容もそうですし、ヒロイン的な女性キャラもそれほど多くない、ということでハーレムアニメな点では微妙ではあるのですが、主人公最強系ということでこちらの“特異点”をチョイス。

この作品、いわゆるだまされたと思ってみると楽しめるアニメの部類に入ります。ジャンルこそ、異世界に来て、女性だらけの場所に来て、武勇や知性などで多数の女性から好意を寄せられる典型的なハーレムアニメ。天地無用な世代には受け入れられますが、いわゆる受ける顔な主人公ではなく、タイトルも平凡です。

でも蓋を開けると、これこそ本当のハーレムと言えるようなある種鬼畜な事実が判明します。この主人公柾木剣士は剣術や体術の達人で最強なんですが、それ以外でもロボット操作に長け、家事・料理は山菜を選別できるくらい完璧だし、サバイバル術もあり、DIVもこなし、体力も疲れ知らずと、およそ弱点らしい弱点がありません。

選出21選出20
ヒロインには、お姫様、剣士、エルフ、技術者から女王様まで引く手数多いますけど、誰一人、何一つこの主人公、柾木剣士に適わないのですね。本当に完全無欠です。といっても、柾木剣士の性格は年相応にピュアな少年そのものなので、裸にはうつむくし、鬼畜な所業もなく、むしろ率先して彼女たちを助けるフェミニストっぷり。(そのせいかヒロインに年上属性が強い。)ヒロインたちが気持ちを許さない心境を考えるのがむしろ困難な、正当な(?)スーパーハーレミストなアニメです。

選出23
また、なにげにロボットバトルものでもあって、45分×13話のOVA作品でもあってか、非常に見応えがある戦闘に仕上がっています。

アインズも異世界にやってきてからというものの現実世界の知識と課金アイテムによって最強、絶対的君主な状況で柾木剣士的なスーパーハーレミストな面もありますから、この「異世界の聖機師物語」はオバロファンにも楽しめるかもしれないと思うアニメの一つです。

 - オーバーロード

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