双星の陰陽師/23話感想 紅緒ママ頑張る!愛娘さえも頑張る! 日本縦断家族の旅。なお婆娑羅のオマケ付き!?
2016/09/23

鳴神町に発生した龍黒点。それにより禍野化した街に現れたのはケガレだけではありませんでした。
婆娑羅・珠洲と歌って踊れるケガレダンサーズ真蛇の出現と謎めいた言葉。珠洲と小枝、二人の邂逅がもたらすものは果たして…? 日本中に出現する龍黒点を封じるため、全国を奔走する双星の陰陽師、第二十三話『双星 西へ』のレビューです。
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2016/09/23

鳴神町に発生した龍黒点。それにより禍野化した街に現れたのはケガレだけではありませんでした。
婆娑羅・珠洲と歌って踊れるケガレダンサーズ真蛇の出現と謎めいた言葉。珠洲と小枝、二人の邂逅がもたらすものは果たして…? 日本中に出現する龍黒点を封じるため、全国を奔走する双星の陰陽師、第二十三話『双星 西へ』のレビューです。
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次々と日本各地に発生する龍黒点。救援要請を受けたろくろと紅緒は信州に向かうことに。
鳴神町陰陽戦隊は防衛のために街に残らざるを得ず、双星と小枝は新居のガレージにあったキャンピングカーで出発します。

運転は車に取り憑いたきなこ任せ。一見自動運転みたいです。しかもきなこの声質が大人っぽいものに変化。どうやら取り憑いた物体によって相応しい年齢状態に变化する様ですね。遥の言う通り、確かに面白いかつ便利な設定です(笑)

信州に到着した双星ですが喜ばれるどころか現場の陰陽師から紅緒は悠斗のことで非難されてしまいます。
2年前は箝口令が敷かれていた『雛月の悲劇』ですが、現在は既に一般にまで知られている様ですね。石鏡悠斗が化野家の人間ということまで割と詳しく知れ渡っている様です。

紅緒「私なら大丈夫…覚悟はしていたし、君さえ分かってくれるなら、それでいい…」
激高するろくろですが紅緒はろくろを諭し非難を甘受します。外野の陰陽師にそう言われることもとっくの昔に覚悟していたのでしょう。

彼らの前に現れ間を執り成したのは今回の龍黒点封印作戦を指揮する特別部隊の美人隊長こと霧ヶ峰清水(きりがみね きよみ)。こう見えて人妻、3人の子を持つお母さんです。

翌日、龍黒点封印作戦が発動されます。作戦の基本指針は22話で行ったものとほぼ同じ、龍黒点周辺のケガレを特別部隊が牽制、一掃している間に龍黒点を双星が封印するというもの。
巨大ケガレが数多く出現しているため非常に危険が伴う作戦です。老練な術者より若手中心に構成されているのも機動力や俊敏性、呪力と同時にスタミナによる継戦性を重視してのことでしょう。しかし特別部隊を構成する彼らの実力はろくろも感心するほど高いものの、実戦経験は不足気味。霧ヶ峰隊長が懸念している通り、戦闘連携は今一つ。かつての紅緒と同じですね。

次々とケガレを祓い龍黒点目指し進軍する特別部隊ですが、彼らの前に超巨大な仮面のケガレが姿を現します。その口から溢れ落ちる多くの死体――ケガレは文字通り大勢の人々を喰らっていたのです。
そんな仮面ケガレに双星の怒りの一撃が炸裂します!

倒れた仮面ケガレの外皮を破って中から姿を現したのは人語を介する妙齢の美女。ろくろと紅緒はすぐにそれがケガレ――いえ、婆娑羅だと理解します。その名は『師(もろ)』。ただし本人は名乗っておらず、ろくろ達は名前を知らないままなのかもしれません。
まさかの婆娑羅の出現に即時撤退を判断する紅緒と霧ヶ峰隊長。しかし師はは圧倒的なスピードで特別部隊に迫ります。

呪装した紅緒の速度を圧倒的に上回る師。その強さの前にしんがりを務める双星も防戦一方に陥ります。婆娑羅を倒すことより龍黒点を塞ぐことを優先する双星ですが、接近戦の最中封印に必要な霊符を師に奪われ、破壊されてしまいます。
そこにきなこカーに乗って現れる小枝。彼女は紅緒が落とした龍黒点封印用の霊符を届けに来たのです。紅緒が言った「とても大切なもの」と言う言葉を信じて。

紅緒「何をしにきたの!? 帰りなさい…帰れ!」
小枝「う…うぇぇぇん!!」
しかし小枝の身を案じるあまり、思わず紅緒は叫んでしまいます。当然小枝は大泣きです。

珠洲同様、小枝の存在に興味を示す師。その小枝がもたらしてくれた、たった1枚の霊符を切り札に、ろくろは決着をつけるべく師に挑みます。

金剛符で全呪力を防御に回したろくろは師の足止めに成功。同時に《レゾナンス》からの祓い清めの霊符の発動で龍黒点の封印を成功します。さすがの師も龍黒点を封じられた状態で現世に留まるのは不利なのか、それとも別の理由からか、あっさりと禍野に撤退するのでした。
こうして戦いを無事切り抜けた双星と特別部隊。龍黒点の封印は成功、信州は青空を取り戻したのでした。しかし複数の婆娑羅の暗躍が確認されたことでこの先非常に困難な戦いが予想されることに……

今回は龍黒点を巡る陰陽師と婆娑羅の戦いと並行して紅緒と小枝の擬似母娘関係が丹念に描かれました。
おはぎマンを気に入ってくれたことが嬉しいあまり、おはぎを無理矢理食べさせようとしたり、ろくろと小枝がお菓子の話題で盛り上がるのを見てちょっと寂しい表情を浮かべたり、すっかり新人パパママといったテイストです。

仕事に夢中になり思わず育児を疎かにしてしまう紅緒。目を離した隙に小枝が姿を消し、慌てて探しに行ったり――

3人の子を持つだけあって幼児の扱いにも手慣れた様子の霧ヶ峰隊長。姿を消した小枝は隊長に保護されていました。暖かく接する霧ヶ峰隊長の姿に紅緒は『娘にとって母親の姿』を重ねます。

師戦に闖入した小枝を叱咤する紅緒。それは心の底から彼女の身を案じたからこそ、言葉も強く厳しく激しいものになってしまいました。それだけ紅緒にも余裕が無かったということでしょう。

戦いの後、霧ヶ峰隊長に諭され小枝に謝る紅緒。この辺りの描写は完全に熟練ママ友から新人ママへのアドバイスといった感ですね(笑)

小枝と無事仲直りする紅緒。心からの笑顔がとてもカワイイです。
古くはセーラームーンのちびうさや、近年ではSAOのユイなど『擬似家族を形成することでよりキャラクターの魅力を掘り下げる』といった手法なのですが、夫婦になることを前提とした双星の陰陽師にとってはこの設定、日常を描くのに本当にピッタリの要素です。

次々と新たな婆娑羅が登場するという予想外の展開を見せる双星の陰陽師。十二天将の援軍が来る!?と観ていて思ったのですが、これまた意外なことに双星だけで何とかピンチを凌ぎました。これはこれでろくろ達の2年間の成長が見て取れて良かったです。
師は珠洲と違い闇無と協調している雰囲気がありますし、何らかの意図を持って龍黒点を作っているのは間違い無いでしょう。後手後手に回り、婆娑羅が登場しても姿を現さない十二天将が現在何をしているのか? また現状を挽回する策を持っているのか――非常に気になるところです。
(ごとうあさゆき)
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