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リゼロ(Re:ゼロ)/ED主題歌「STYX HELIX」が視聴者に寄り添う、優しいやるせなさ 【遠くでエミリアが見ていたら】

      2016/05/28

Re:ゼロから始める異世界生活の演出が凝っているのはいわずと知れたこと。

その一つには、アニメではタイトルコールはOP後に流すのが基本ですが、リゼロではまさかの全て本編終了後に出されています。

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▲ それぞれの回で関連が深い人物の色を一色混ぜている

そもそもリゼロは、異世界転送ものでありながらサスペンスの色合いが強い作品。この毎話謎や衝撃を提出して終える評判なリゼロの“引き”は、そんなリゼロの作風を意識して製作したとのこと。

少しでもネタバレ防止を防ぎたい製作陣の意思、リゼロという作品を最大限面白くしようという意識が感じ取れますね。(1話、2話なら重要回の演出として見た覚えがあるけど、全てとなるとちょっと記憶にない。ありそうではあるけどね。)

それにはまた、ED主題歌を担当するMYTH&ROIDも一役を買っています。

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EGOISTとMYTH&ROID

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アルベドのアインズに対する狂気的な愛を綴った「L.L.L.」

MYTH&ROIDはオーバーロードEDの当時から筆者も大好きで、「L.L.L.」、2ndの「ANGER/ANGER」両者ともに惚れ込み済み聴き込み済み。「L.L.L.」に至っては、OxTが歌ったOPの「Clattanoia」同様オバロ視聴当時には子守唄にすることもしばしばでした。(笑)

MYTH&ROIDの高い先鋭性は、業界のまだちょっと固まりきっていない感がある国際的な評価ももちろんですが、日本の音楽業界を感性的な、人材的な意味で路頭に迷わすと同時に新たな道を切り開いたとも言えるVOCAROID、もといボカロ世代、電子音楽世代が簡単に「良曲」だと受け入れられるくらいにはまず存在しています。

そんな彼らと位置的に同列として語るのなら、それこそボカロPだったryo(supercell)がプロデュースするEGOISTが挙がるでしょうね。

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▲ EGOISTのボーカル楪いのり。今期は甲鉄城のカバネリのOPを担当

ボカロ時代の栄華を受け継いでか、歌姫に歌わせるという異色のポジション(しかもその歌姫はアニメのヒロインで、既に放送終了済み)を貫くためにEGOISTの音楽は感情的ですが、そうした特殊なプレイを持たないMYTH&ROIDには音楽本来の表現の自由がずっとあります。

「L.L.L」と「ANGER/ANGER」の2作には、そのデジタルミュージックとしての先鋭性がある反面、キャラクターの心情を反映するタイプのお馴染みのアニメソングの慣例がありました。

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もちろんそこには耳が音楽で出来ている類の音楽の虫たちを虜にするくらいには新しく高い技術も、流行りな音楽的芸術性も備わっていたのですが、音楽が、アニメを彩る一つのモノとして完結しているとも言えて。曲のパターンを何種類も作って欲しいと依頼した製作陣はそんなMYTH&ROIDの実力を信じていたのでしょうね。

それにしても、3rdシングルもといリゼロのED主題歌として5/25に発表した「STYX HELIX」(ステュクス ヘリクス)が、8話放送済みの現在、まともに、エンディングアニメーションとともにEDテーマとして流れたのはまさかの2話と5話のみ。しかも5話は不穏さを煽る仕組みという。(笑)

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▲ 「STYX HELIX」の使用履歴
1話 エルザから殺された後、死に戻ってから。クレジットのみ流れ本編はそのまま続く。
2話 エミリアが登場後、イントロが少し違う。EDはクレジットとシンプルな雪の結晶のみ。
3話 エルザの追撃により倒れた後。クレジットのみ流れ、本編はそのまま。
4話 デートの約束を取り付けたら。クレジットのみ。本編は同じく続く。
5話 不穏さを演出するかのように、スバルがレムに殺される前に。雪の結晶に立ち絵のシンプルなアニメーション。
6話 クレジットだけが流れる。EDはなし。
7話 クレジットとともに「STRAIGHT BET」が代わりに流れる。
8話 相変わらずクレジットだけのED。

メインヒロインなエミリアの心境を表現しているという「STYX HELIX」のそのお決まりの音楽性は、リゼロという世界にも踏み込んで、「死に戻りをするスバルを遠くから見ている」ことをイメージしていますが、製作陣の度重なる、EDをEDアニメーションと流さないという本編主体の仕掛けによって、そもそも始めから「STYX HELIX」が僕ら視聴者に寄り添っている感がきちんとありました。(「STYX HELIX」がとても切なくて、やるせなくとも。)

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まさしくそれは製作陣がMYTH&ROIDに伝えていた「劇中歌として使いたい」の本懐ですけど、むしろその分かりやすい役割のほどは、まだ一度使ったきりのカップリングである「STRAIGHT BET」に言えて。7話が、スバルが壮絶さでは類を見ない一大決意もした神回だったこともあり、インパクトという点では「STYX HELIX」にも勝るでしょうか。(人よっては8話が神回だと言うかもしれませんね。)

アニメ作品ないしはキャラクターの心情に寄り添うという形こそ、数々のヒット曲を生んできたアニメソング界隈が実現させてきた一つの形ではあります。ですがそれにしても、主題歌であるOPとEDをここまでバッサリ切り取って、時には区切りや引きの演出の面から流す場所をも変えるその作品寄りの仕掛け、音楽を作風もとい作品全体に寄り添わせてみせたテレビアニメ作品は、MYTH&ROIDのギタリスト兼プロデューサーのTom-H@ckさんが勉強になったと言うように、かつてなかったのかもしれませんね。

リゼロは分割クールだと聞いていますから、これからの「STYX HELIX」を中心としたMYTH&ROIDの寄り添う音楽も楽しみですけど、きっと2クール目も担当する白鯨戦のスバルたちを彩ってくれるはずの彼らMYTH&ROIDの音楽も、これから楽しみでなりません。

 - Re:ゼロから始める異世界生活

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