武人の慈悲
コキュートスは、外見もそうですが、しゃべり言葉は全てカタカナと漢字で表現されるなど、守護者のなかでも人間的な知性を有する存在とされていないのも目立つところ。
ただ、物語が進むにつれて、コキュートスの知性は武人の無骨なそれで、他の守護者とは色合いが違うことが分かります。

つまるところそれは、部下を指揮するのが下手な上官になりかねないのですが、武力に対する情熱は随一で、他の守護者たちが自分たちの全てをもってしてアインズを信奉する中、コキュートスもアインズに全てを捧げる気持ちはありながらも、武力とアインズとを横に並べてそれぞれ信奉しているのが分かります。
それが最も分かるのは、リザードマンとの決闘後。残ったリザードマンの兄弟の死闘を、格下で、圧倒的差だったにもかかわらず、コキュートスは評価していて、主であるアインズに処分を待ってくれと頼むのでした。
単に情けというと少し違うのですが、結果的にザリュードとクルシュの夫婦を救い、悪役視点を残しつつの見事なハッピーエンドを迎えますし、戦いは凄惨でもありましたから、コキュートスの「慈悲」に、ほっとした読者もいたかもしれませんね。

だけどアニメでの大々的な出番はないかもしれない
プレアデスはなんとか出番を得ることができそうですが、本当に出番が少ないのはコキュートスかもしれません。
というのは、コキュートスの最初の見所は上に書いた、コキュートスvsリザードマンの話なのですが、この話を描こうとすると、オーバーロード本来の姿である、異業種アニメ回になってしまうから。

執筆の力も入っていますし、この話が好きなファンも多いかと思います。ただ、コキュートスvsリザードマンの回は、シャルティアの話のあとで、これを持ってくる頃には、アニメが終わりを迎えそうなのです。最後の放送でコキュートスを終わりの華とはしないでしょうから。
ただでさえ、絡みが少ないのになぁ…。
OPでもリザードマンは出ていませんから、コキュートスとリザードマンたちのクローズアップはDVDとグッズを買いまくって来期に期待するしかないかもしれません。(´・ω・`)
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オーバーロード
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