坂本ですが?/12話感想(終)さらば坂本!最後はスタイリッシュではなく、泥臭いまでの熱意で奇跡を呼び起こす!
卒業式というハレの舞台を戦場にラスボス深瀬先輩(声:岩田光央)の尖兵と化したあっちゃん(声:杉田智和)を救うべく、全身全霊を賭ける坂本。その最後の活躍を描いた最終回――坂本です?第十二話『さようなら坂本君』のレビューです。
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卒業式というハレの舞台を戦場にラスボス深瀬先輩(声:岩田光央)の尖兵と化したあっちゃん(声:杉田智和)を救うべく、全身全霊を賭ける坂本。その最後の活躍を描いた最終回――坂本です?第十二話『さようなら坂本君』のレビューです。
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在校生にとっては退屈なイベントである卒業式。しかし今年の卒業式はちょいと訳が違います。なぜなら在校生送辞に選ばれたのが1年生坂本だったからです。
卒業していく3年生達がかつて天井に引っ掛かけたバレーボールを巧みに救出するパフォーマンスから始まり会場の注目を一気に集めます。
大いに盛り上がる会場。そこに割り込む様に登場するのはあっちゃん。その手には金属バットが握られています。静止しようとする先生方に向かって暴力を振るうあっちゃん。もはや暴走状態、普通ではありません。壇上に不穏な空気が漂います。
ケンケン(声: 檜山修之)に呼ばれ慌てて駆け付ける8823先輩(声:遊佐浩二)ら不良グループ。あっちゃんを止めようとするも、坂本のサインで事態を見守ることに。
あっちゃんの攻撃を華麗に躱しながら送辞の言葉を贈る坂本。あっちゃんの乱入すらパフォーマンスに組み込んでしまいます。
卒業式の参加者のほとんどが送辞の演出と勘違いする中、久保田くん(声:石田彰)だけは真実を洞察・状況を理解する処が何気に凄いです。
手摺から落ちそうになるあっちゃんを辛うじて取り押さえる坂本。あっちゃんは駄々を捏ねる子供のように坂本の腕を叩きます。傷だらけになりながらも体を張ってあっちゃんを助ける坂本。
最後の最後はスタイリッシュではなく、泥臭いまでの熱意があっちゃんの閉じた心の扉を開き奇跡を呼び起こします。
8823先輩の手当を受ける坂本。不良グループの手下連中は来年も留年で学校に残る深瀬先輩の影に恐怖を覚え震えます。
そんな不良グループに坂本は深瀬先輩を倒す(?)ため、ある秘策を授けるのでした。
卒業式が終わり卒業生が講堂を退場していく様子を特等席で悠然と見守る深瀬先輩。彼にとっては学校こそが最高の安全地帯。外の世界は危険な夜の海なのだそうです。
そんな深瀬先輩の前に現れたのは8823先輩を始めとする不良グループでした。出口まで一列に並んだ彼らを背に8823先輩は深瀬先輩に送辞の言葉を贈ります。
慌ててその場を立ち去ろうとする深瀬先輩。その一瞬の隙を突き、文字通り必殺の膝カックンが炸裂!
バランスを崩した深瀬先輩は不良のウェーブに運ばれ講堂の外へと流されてしまうのでした。
そのあまりの情けない姿を在校生や保護者に見られ写メに撮られたのが余程ショックだったのか、深瀬先輩は2度と学校に来なくなってしまいましたとさ。めでたしめでたし。
でも…これじゃ深瀬先輩、書類上では高校中退扱いですよね?(笑)
そして日は流れ終業式。なんとそこへ坂本が海外へ旅立ってしまうことが明らかになります。
坂本の別れの挨拶の最中に唐突に始まるパイ投げ合戦。クラス中の全員が万感の想いを込めて坂本に向かってパイを投げつけます。
脅威のスタイリッシュ回避術でパイを次から次へと躱す坂本。逆にクラス一同流れ弾(パイ)に命中し、顔面真っ白です。
クリーム1つ身に付けることなくノーダメージでの脱出に成功する坂本。華麗に別れを告げ立ち去ります。さすがです。
途中では8823先輩が待っていました。短い別れの言葉を交わす二人。1年2組でのウェットに富んだ別れの会話と違い、こちらではドライな漢と漢同士の会話。最期までカッコいい先輩です。
涙顔を隠すため白いクリームで覆い隠した1-2のみんな。笑顔で坂本との別れを惜しみます。
その時、初めて見せた坂本の切ない表情が実に◎です。
角田「誰やお前…?」
坂本「坂本ですが?」
ラストは角田先生もびっくりのパイ顔坂本で〆。クラス一同と同様、涙顔をパイで隠したのでしょうね。さようなら坂本君。君は一体どこへ行くのか――
クールクーラークーレストのスタイリッシュさを売りに始まった当作品ですが、最後は随分ホットテイストな空気で完結しました。
まだ1年生なので続きを作ろうと思えばいくらでも作れそうですが、原作がもう完結しているそうなので多分これでお終いなんでしょう。
少々残念ですが、放送が特番で短縮になった第13話分が恐らくDVD/ブルーレイ特典で付属するでしょうし、もしかすると最終巻くらいにもう1話くらいおまけが付くかもしれませんしね。
クールでスタイリッシュな坂本とその周囲が勝手に織り成す不条理日常学園コメディが非常に面白い作品でした。ベテラン中堅声優陣がここまで揃う作品は(予算的にも)そうそう無いでしょう。こういった方向性で作品を作ってくれる監督やスタジオが今後も出てくれることを祈ってます。
それでは長い間『坂本ですが?』の感想をご覧頂きありがとうございました。またいつかどこかでお会いしましょう!
(ごとうあさゆき)
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