繕い裁つ人　ロケ地

2014/10/12 2016/04/02

先日、池辺葵さん原作の『繕い裁つ人』の主題歌に
平井堅の「切手のないおくりもの」が起用されることが分かりました。

音楽の教科書に載っている財津和夫さんのあの名曲ですね。
平井さんには「大きな古時計」という大ヒットしたカバーシングルがありますが、今回はコンセプトアルバムに収録されている発売済みの一曲ですので、すぐに聞くことができます。

ジャジーな曲調が少しポップすぎるかなとも思いましたが、馴染みのある曲、指パッチンや少ない楽器がぜんぜん嫌味ではなくて、少し西洋感も漂う作品ですから、いい感じに映画に寄り添ってくれるかなと思いました。
予告編の動画もあるので、よかったら聞いてくださいね。こちら。

原作「繕い裁つ人」、池辺葵さんについて

雰囲気や、読後感というものを味わう作品ですので、原作を読むのが早いと思いますが、あらすじを簡潔に。

　南洋裁店を営む主人公の市江は、
　「その人だけの服、一生添い遂げられる洋服を作り続ける」
　という祖母の志を受け継いでいます。

　“自分の美しさを自覚している人に私の服は必要ないわ”
　努力をする人にこそ素晴らしい洋服を作りたい。

　市江の服に惚れ込んだ藤井がブランド化を進めますが
　市江はつっぱねます。その人に合った服を作りたいから。

　市江は、日々様々な人のオーダーを受けながら、
　レトロモダンな足踏みミシンの音を鳴り響かせて、
　今日もその人のための服を、繕い裁ちます。

繕い裁つ人は、現在「ハツキス」にて連載中です。

ハツキスはKiss PLUSの後継誌で、ヤマザキマリさんの「スティーブ・ジョブス」などが連載中の新しい雑誌です。コンセプトが初めて出会う面白さ！ですので、気になる方は見てみるといいかもしれませんね。ちょうど発売したばかりですし。

池辺さんの過去作品には「サウダーデ」「ドブガワ」などがあり、本作が好きな方にはたまらない作品になっています。
やはりwikiはありませんが、池辺さんの人柄や作品の向き合い方についてはインタビューがあります。こちら。

ロケ地

ロケ地は兵庫県の川西市だそうです。
同市の郷土館、旧平賀邸というところでも撮影が行われていたようですね。

市江に中谷美紀、藤井に三浦貴大。共演に片桐はいり、杉咲花、中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子など。
そして、監督が三島有紀子です。大ヒットした「しあわせのパン」や、公開したばかりの「ぶどうのなみだ」は記憶に新しく、おそらく今一番旬な監督です。
中谷さんも髪を切ったということですから、心意気が感じられますね。

完全な私見ですが、この中谷で手堅く攻め、三浦で新鮮さと話題をさらうというキャスティングは、無駄をそぎ落としたかのような池辺さんの原作の雰囲気と（できないことはやらないだけです、というのは本人談。市江のようですね）、妙にマッチしてる気がします。

1月31日の公開がとても楽しみですね。
ひとまずは公式サイトが見たいです。（笑）