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ろんぐらいだぁす!/10話感想 なんとか放送完走、一先ずはこれにてお別れ! 160kmを走り切った少女が目指す次の目標は?

   


秋の信州を旅するサイクルイベント『あずみ野オータムライド』に挑戦するチームフォルトゥーナ。激しい山の峠道に苦しめられながらも美味しい長野の名物の数々に舌鼓を打つ亜美達です。

しかしのんびりグルメを楽しんでいたツケが廻ってきて…? イベントはいよいよラストスパート! そして日常へ回帰するろんぐらいだぁす!第十話『あづみのオータムライド!後編』のレビューです。

9話感想

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足切りのピンチ!果たしてゴールなるか!?


サイクルイベント『あづみのオータムライド』も後半戦。イベント最後尾を走るスタッフに追いつかれ、足切りの危機に陥ったチームフォルトゥーナ。

制限時間をオーバーしてしまい完走認定はおろか、このままでは足切りされてリタイアしかねない――完走さえ出来ないことを知り亜美は大慌てです。


しかし雛子や弥生、紗希は一向に焦る様子は無く、葵も「亜美大丈夫だから」と安心させ再スタートを切ります。


先頭を交代しながら走る集団走行によって脚力の劣る亜美を曳き、大幅なペースアップを図るチームフォルトゥーナ。仲間が風避けになることで、亜美もこれまで経験したことのないハイスピードの世界を体験することに――


どんどん距離と時間を稼ぎゴールへ近づくも、最後の最後で登り坂と向かい風というWの障壁が待ち受けます。必死でペダルを漕ぐも亜美はがっくりとペースダウンしてしまいます。


亜美「あの…先に行って下さい。私は後から行きますから…」

自分のペースに合わせていては他の皆がタイムオーバーになってしまう…そう考えた亜美は自分を置いて先に言って欲しいと皆に伝えます。


雛子「亜美、フレッシュに出るんじゃないのか?」
紗希「フレッシュはチーム走だからね」
雛子「そうだ亜美。お前が諦めたらチームはそこで終わりだ!」
弥生「たとえ間に合わなくても、最後まで一緒に走ることに意味がある…そう思わない?」

完走することや認定を貰うことはもちろん大事ですが、何より大切なのはチームで走ること。そのために目一杯力を尽くすこと。

チームフォルトゥーナは一丸となって残り時間ギリギリまでゴールを目指します。


そして死力を尽くす亜美はゴールラインを通過――しかし亜美の(ロードバイクにセットされたサイクルコンピューターの)時計が示す時間は17時5分。残念ながら規定時間を過ぎていて――


亜美「ごめんなさい…私のせいで!間に合わなくて!」
雛子「何言ってんだ?時間ギリギリ間に合っただろ?」

実は亜美のコンピューターの時間が狂っていたというオチ。6分時間が進んでいたのでギリギリ滑り込みセーフで間に合ったという(笑)スタート前に時刻確認もちゃんとしておきましょう、という教訓ですかね。


無事ステージで終了後の認定表彰を受けるチームフォルトゥーナの面々。その場で亜美達は次の目標――フレッシュ参加を宣言するのでした。

集団走行《トレイン》で鬼曳き!


今回迫るタイムリミットへの対抗として、時間短縮に使った手段が集団走行、いわゆる『トレイン』と呼ばれる走法です。

葵の解説にもありましたが車列間隔を狭め、一列並んで走ることで先頭を空気避けのバリアとすることで、そのすぐ後に続く走者が飛躍的に楽に走れる手段です。


スリップストリーム――本来はプロペラを使用する航空機の後方に発生する、後方に向いたらせん状の空気流のこと。そこから高速走行する物体の直後に発生する空気流の現象のことを意味する一般的な用語になっています。

転じてスポーツ用語としても用いられ、自転車競技ではこの現象を利用して直前を走行する人物・物体が発生する空気流のバリアの内側に入り、体力を温存する行為――また抜き去る行為も含め、総じてスリップストリーム、あるいはドラフティングと呼ばれています。


スリップストリームのメリットは前述の通り前走者の空気流のバリア内に入ることで後走者は風の抵抗を受けず、追い抜きが容易になるということ。

追い抜きの際の負荷も軽減する点も魅力ですが、自転車競技は風の影響が非常に大きいため、走行による疲労度を大幅に軽減することが出来ます。これは速度が上がれば上がるほど効果的になります。


トレインによる恩恵はスリップストリーム単体だけではなく、先頭走者を短時間・定期的に交代する『ローテーション』を行うことにより、より高速状態を維持することが出来る点。

今回は亜美を除いた他の4人で曳いていましたが、5人でローテーションを行えばもっと効率が良くなります。つまり人数が多ければ多いほどローテーションは力を発揮するということ。ちなみにスリップストリームの効果は人数が増えれば増えるほど大きくなりますが、最後尾が必ずしも高い効果が得られる訳でありません。


2台のトレインの場合で後側は先頭の約70%の出力で走ることができ、3台以上のトレインの場合で3台目から後ろ、もしくは最後尾の一つ前では先頭の約50%の脚力で先頭車と同じ速度が維持出来るそうです。

ですので本来は今回の様な5人編成の場合、亜美は3番目か4番目に位置した方が効率的には良かったのかもしれません。ただビジュアル的に最後尾=一番スリップストリームの恩恵を受けてるっていうイメージが伝わりやすい表現ですからね。これはまぁ絵的な表現ということで。


しかしながらスリップストリームはメリットばかりではありません。

加速した状態のバリア内と外では風力や空気圧の差が急激に変化するため、移動体が不安定になりやすいく、また速度域によってはスリップストリームの周辺部分に後方乱気流が発生する恐れもあるため、抜き去る際には極端に不安定な状態になりやすく、転倒しやすいデメリットもあります。

そのためローテーションを行う際にはきちんと連携を取りつつタイミングを合わせ、周囲や路面状況を注意確認しながらポジションチェンジを行う必要があります。今回亜美をローテーションに参加させなかったのは体力面もさることながら技術面で難しいと先輩方は判断したのでしょう。

最後はちゃんとお姉ちゃんする亜美で〆


無事完走を果たしたもののすっかりヘトヘトな亜美。翌日何とか自宅まで辿り着いたものの、全身筋肉痛で完全にKO状態。妹・恵美の手を借りてベッドへ直行します。


恵美は倉田家のお買い物用自転車(ママチャリ)でお出掛けしますが、運悪く途中でパンクに見舞われてしまいます。


亜美「私が直してあげよっか?」
恵美「えぇっ!? お姉ちゃん直せるの?」

慣れた手つきでチューブを取り出しパンクを修理していく亜美。恵美は自分のよく知る運動オンチでダメダメな姉とは全く違う姿を見て、心から感心するのでした。


そうしてまったりとした日常の1シーンで終わりを告げた『ろんぐらいだぁす!』。エンディングの後は何事も無かったかの様に11話の予告が入りましたがTVシリーズの放送自体は今回で終了、11話と12話は2017年2月に行われるそうです。

ゆるふわと見える様で意外とスパルタだったり、色々とアクシデントが重なって大変でしたが一先ず無事ゴールまで辿り着けたみたいでなによりです。終盤はアニメならではのオリジナルシーンも増えて、キャラクターに厚みが描かれた感じでした。

一旦放送は終わりになりますが2話分まだ残っていますので、放送後にレビューの続きで再会出来ると思います。8話で顔見世だけのチョイ役で終わってしまった美弥の活躍も楽しみにしたいところです。

それではまた!

(ごとうあさゆき)

9話感想

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