【難しい?】コンクリート・レボルティオの楽しみ方~超人たちの魅力に迫る!
2016/07/03
現在第2期『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG』が好評放送中の通称『コンレボ』。
非常に難解で見るのが面倒くさいとの評判もある昭和テイスト満載のモダンSFアニメですが、今回はその魅力と楽しみ方について語ってみましょう。
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2016/07/03
現在第2期『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG』が好評放送中の通称『コンレボ』。
非常に難解で見るのが面倒くさいとの評判もある昭和テイスト満載のモダンSFアニメですが、今回はその魅力と楽しみ方について語ってみましょう。
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コンレボの魅力は何と言っても多彩な超人、特殊な能力を持った者達が多数登場する点です。もちろん可愛い美少女キャラクターも多数登場。その活躍を見るだけでも十分見る価値があります。
ボンズならではの綺麗で安定した作画、それで激しいバトルを繰り広げるのですから、面白くならないはずがありません。
中でも筆者がイチ推しなのがアースちゃん(声:竹達彩奈)です。
ヒューマンサテライトの異名で呼ばれるロボット超人。超古代文明の手によるアンドロイドで、普段は地球の衛星軌道上で待機、救いを求める人の声(思念?)を聞いて文字通りロケット形態で飛んでやって来ます。
武器は怪力。その小さな体に見合わぬ超パワーの持ち主です。またプログラムのせいなのか(製作者の意向なのか)は分かりませんが、かなり頑固で強情。融通の利かない性格も逆に魅力的。ちょっとおバカな点もプリティです(笑)
なお1期のアースちゃんメイン回では、まさに「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?」を彷彿させる、彼女が眠りの中で見た小さな夢の話は必見。
アースちゃんのモチーフとなったのはマグマ大使。同じ手塚治虫原作の鉄腕アトムの要素も幾らか含まれています。アトムやマグマがロボットなのに大勢の家族がいたことを考えると、アースちゃんの夢の儚さがより深く感じられます。
ちなみに1期で機能停止に陥ったアースちゃんは2期で復活。その際かなり外見が変わっています。ヒーロー色からリアル寄りになったイメージでしょうか。
この様にコンレボに登場する超人たちには何らかのモチーフがあります。そのほとんどが昭和30~50年代の特撮ヒーローやアニメ漫画、ドラマなどのエンタメ作品です。
例えばメインヒロインの星野輝子(きっこ)は魔法使いサリー(設定の一部は魔女っ子メグちゃんが近い?)のオマージュと言えます。
変身シーンや変身後のコスチュームはぴえろ系魔法少女やセーラームーン、プリキュアなどの近代魔法少女の影響が大きいですがそれは仕方のない話でしょう(笑)
同じくもう一人のヒロインの鬼野笑美はゲゲゲの鬼太郎。
お化けの風郎太はオバケのQ太郎。
他にもエイトマンやウルトラマンをモチーフにした超人など、多数登場しています。
つまり、コンレボとは、超人達が実在した架空の世界で「もし昭和と同じ事件が起きた場合、彼らはどう介入する?」、あるいは「事件そのものが全て実は超人絡みだった?」とという再構築が行われた架空歴史物語、その群像劇な訳です。
ストーリーの時間軸がザッピングしまくるため、非常に難解で惑わされやすいのですが、神化43年10月末に起きた「新宿擾乱」と呼ばれる事件を境に、主人公である人吉爾朗の立ち位置が180度逆転していることさえ理解出来れば割と理解しやすくなるのでは、と思います。
難解ではありますが、それだけに昭和の歴史年表やエンタメ史とにらめっこしながら見ると面白い発見が幾つも出て来る造りです。
近年流行の多彩な原作がクロスオーバーする作品。ウルトラマンやエイトマンが形を変えて共存する作品――この機会にぜひ、コンレボの神化世界に触れてみてはいかがでしょうか?
(ごとうあさゆき)
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