KERAモデルのAKIRA　ヴァンパイア騎士の玖蘭柩役

2014/11/01 2016/04/02

寮長としてヴァンパイアのみが集められたナイト・クラスの生徒たちをまとめる玖蘭柩（くらん・かなめ）。
かつて黒主優姫をヴァンパイアから助けたこともある彼のその正体は、世界にも一人握りしかいない純潔種のヴァンパイア。

その力は副寮長の一条拓麻をはじめとした貴族以上のナイト・クラスのヴァンパイアたちを軽く凌駕し、その高い魔力の一例として、純血種の牙に噛み付かれた者はヴァンパイアになってしまうほど。

目にかかりぎみの黒い長髪。抑揚の少ない声と、穏やかな物腰。
彼は感情の起伏のあまり感じられない少々無機質で儚げな眼差しを周囲に常に投げかけますが、藍堂英など、軽はずみな行為に至ったヴァンパイアがいれば、威厳を示してきつく諭します。

あらゆるヴァンパイアから敬意を表されると同時に、黒主優姫を誰よりも想い、寂寞感・孤独感も強いこの退廃的物語の主軸の一人でもある優美なヴァンパイアの玖蘭柩を演じるAKIRAさんについて、今回は迫ります。

KARAモデルAKIRA　その過去と今

◆ 生年　1988.2.15
◆ 出生　千葉県市川市
◆ 血液　A
◆ 身長　168
◆ 事務所　K-point

12歳よりモデル活動。その際は本名の依知川絵美（いちかわ・えみ）で活動していて、かつてはオスカープロモーションに所属する「美少女クラブ31」のメンバーでした。

身長が高く、低めの声もそうですが、さばさばした性格など、元々男っぽい面はかなりあったようで、ニューハーフに間違われるのが多かったこと、周囲から男顔だと言われることから男装メイクをしてみた際、学校で評判になったことをきっかけに男装にハマっていったようです。

確かにニューハーフに見えなくもないですね

男装すればかなり素顔が隠れますし、言葉遣いや言動も気にしなくてすみますから、ドキュメント番組で東大を猛勉強したけど受からなかった過去なども含めて、かつての自分を捨てたかったのかもしれませんね。

現在では胸をつぶしたい、彼氏なんていらないなどと言って、AKIRAというカリスマ男装モデルとしてのモデル・女優・歌手活動（DISACODE）にのみ力を注いでいるようです。

AKIRAブログ　こちら
DISAODE　椿　こちら

実写版玖蘭柩として

左が玖蘭柩(AKIRA)ですが、根暗というか、少々やぼったさが目立ちます。右の零役のルウトさんのハマり具合が目立ちますね。ルウトさんについてはこちら。

玖蘭柩は、根暗だといえば完全に否定もできないのですが、虚空を見つめているような、ぼんやりとしているような面があっても、うじうじと悩むキャラではありません。むしろ天然一歩前という具合です。

その方向の善悪性はともかく、一条拓麻の祖父一条麻遠と介した際でも社交辞令を重視し、藍堂英の頬を叩いてみせることで結果として藍堂を一条麻遠の権力の魔の手から守ったり、禁忌とされている同じ純血種である緋桜閑の命を奪うなど、行動力、決断力、判断力に優れ、カリスマ性があります。

この玖蘭柩は少々無骨すぎるのかもしれませんね。カリスマ性も抑えられているように見えます。少なくとも代表として社交界（夜会）に出る貴族の雰囲気は少ないように見受けられます。
そもそもヴァンパイアの長、ヴァンパイアという存在は、女性の首筋から血を吸う行為、口元から血を流すイメージが強いからか、彼らのイメージには色気がつきものです。それは彼らからしてみれば本能に従った行為でしかなく、彼らの性質は極めて西洋の男性的です。

ビジュアル作り、メイクの経緯はわかりませんが、もしAKIRAさん自身が率先して役作りに臨んだというのなら、AKIRAさんは本当に男らしい性格をしていますから（それが女性的な男性的性格であることも含めて）この無骨そうな玖蘭柩もわかりますね。サイドの髪先を少しだけ巻くだけでもだいぶ変わると思うのですが。

現在発表されている玖蘭柩は、ポスタービジュアルでしかありませんから、実際公演でどういった玖蘭柩になっているのか、そしてどんな演技を見せるのか、期待です。

藍堂英　喜屋武ちあきさんについて　こちら

おわり。