瀧本美織再デビュー　アニメ歌手として　SONYの傾向

2014/10/02 2016/04/02

SONYから新しいバンドが誕生しました。

LAGOONというバンドで、ボーカルこと女優“M”が瀧本美織さんだと明らかになりました。こちら

アリーナやドームで歌うにはだいぶトレーニングを積まなければならないでしょうが、いい声をしています。
（広い意味で）女性がアニメ曲タイアップの歌手をするには、技術的な歌唱力とは違う、日本女性的な繊細さ、儚さ、艶やかさなどを重点においた、どこか現実と乖離した異世界的な表現力が必要になるので（だから声優と女優はあまり混同しませんし、受けもあまりよくありません）適しているように思います。

衣装がいまいちですが（怪盗キッドのコートを意識した？）ウェーブをかけた髪が艶っぽく、美人ですね。
やはりどこか儚さ、というか、脆さを感じます。

「まじっく快斗 1412」でオープニングを担当。
2曲目、3曲目が楽しみです。

瀧本美織ってだれ？

1991年生まれ、10月16日生まれ。
03年より、未成年ガールズユニット「Sweets」としてデビュー、
06年に解散した後、
朝ドラ「てっぱん」で主役に抜擢された歌える女優さんです。

「セットのＡを」
「自動車保険の更新ですね！」
「……え？」

ソニー損保のCMでもおなじみです。

Sony Music

Sony Music Artists（以下SMA）と言えば、ZONE、東京スカパラダイスオーケストラ、miwa、YUKI、西野カナ、氣志團など、多数のアーティストを抱え、奥田民生さんが名誉顧問にも就任しています。

大手ですから、芸能事務所としては安泰です。
一定のプロデュースと一流の指導を行ってくれることでも有名ですからね。

ですがアニメ関係となるとSMAはあまりぱっとしません。上に挙げた有名な歌手たちも面白いくらいにアニメとつながりの少ない“リアル”歌手たちです。

今回は10月4日の5:30より放映開始の「まじっく快斗 1412」のタイアップを獲得しましたが、
SMAは、テーマ曲集を定期的に発売、売り上げも好調のアニメと音楽とリアルそれぞれの中立に位置している名探偵コナンを、まじっく快斗にも同じように当てはめてビジネスイメージしているのでしょうね。

まじっく快斗の主人公こと怪盗キッドは、主に映画でのコナンのライバル役として、コナンに定期的に出演しています。
連載開始はコナンよりも古いのですが、作者の青山剛昌さんは、位置的にスピンオフ作品としているので、コナンほど息の長い番組とはまずならないでしょう。

LAGOONは「女性の夢を応援するプロジェクト」と銘打っています。
しかし、実際的なプロジェクトの詳細は何も発表されていません。
ただ、主婦だったり、職を持っている一般の女性たちが女優とデビューしたという事実だけです。名前も本名ではないですし。
主婦の方もいますから、これから公表されることもないように思われますね。

むしろ女優の認知度で華々しいデビューを飾ってしまったために、女性に限らず多くの人のひとつの夢でもある、「歌手への夢」を打ち砕いてしまった感があります。
名前もCDも売るのが難しい時代に女優でぽっと出デビューで応援されてもね。

リアル歌手としてか、アニメ歌手として活動していくのか、話題だけをさらってこのまま自然消滅で終わるのか、気になるところです。（理由はメンバーが多忙とでも言えばいいですからね）